雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「プレーヤー」(連載80)




韓国ドラマ「プレーヤー」(連載80)
     
☆主なキャスト&登場人物 


○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
○ユ・イェビン➡(チュ・ヨニ)


 プレーヤー」第6話→(俺たちの妹)⑩


★★★


 アリョンのそばでみんながワイワイやってるどさくさ紛れにペク・ソンは外へ逃げ出した。
「外へ逃げたぞ。追いかけろ」
 ペク・ソンを追いかけて出たジヌンは中へ戻ってくる。血相を変えていう。
「すごい人数だぞ」
「何だと」とハリ。
 5人は再び緊張する。
「逃げられない。どうするんだ」
「決まってるさ」とハリ。「行くしかない」
「計画は?」とジヌン。
「あるさ」
「…」
「全員で突っ込む」
 ハリはアリョンたちを見た。
「ゆっくり来いよ」
 そう言って車のキーをアリョンに投げる。
 ハリはジヌンとビョンミンを見た。
「全員で行こう」
「わかったよ」
 2人は決死の覚悟で頷きハリに続いた。


★★★


 ハリたちは肩を怒らせてペク・ソン一味たちの中に突っ込んでいった。
 多勢に無勢の乱闘になったがハリたちの士気は高かった。殴られても殴り返し、次から次に押し寄せる敵を叩きのめしていく。
 しかし長丁場になれば不利だ。
 アリョンはヨンジを見た。手を取って恐れる彼女をなだめた。
 キーを握りしめて車のところに走った。
 乱闘は際限もなく続く。
 そこへチャン検事らが配下を引き連れ駆けつけた。
 ハリらの無事を確かめ、メン係長の銃を握る。天に向けて撃ち放った。一瞬にして乱闘は止んだ。
「そこを動くな」
 チャン検事はすかさず叫んだ。
「一人残らず捕まえろ」
 車に乗り込んでいたペク・ソンは舌打ちし、エンジンをかけた。
 仲間を残して車を走らせる。
 追いかけようと走り出したジヌンをハリが制した。
「いいから放っておけ」
 ジヌンは言い返す」
「しかし、逃がしちまうぞ…」
 ハリは自分たちの車に目をやった。アリョンが車に走りこんでいく。車はハリたちの目の前を横切り、ペク・ソンを追って小さくなっていく。
 ビョンミンがつぶやいた。
「あいつはもう終わりだな…」
 ハリはジヌンたちを促した。
「そろそろ、俺たちも行こう」
 チャン検事に目をやった。
「後片付けは任せたよ」
 手を振る。
「…ムカつくやつらだ」
 愚痴るチャン検事の表情は明るい。
「動くんじゃない」
 カン係長が捕まえた一味の1人を叱りつける。
「韓国の検事を甘く見るなよ。行こう」
 チャン検事は彼に言い、カン係長らを促した。 


 
 アリョンとペクソンの間で夜の追走劇が始まった。
 アリョンは見る間にペクソンを視野においた。逃げるペクソンをぴたりとマークして追走した。
 ペクソンは車を追い越しながら逃げるが、アリョンも車の間を縫ってペク・ソンを視野から逃がさない。ペクソンの車を次第に追い詰めていく。
「あいつめ…!」
 ペクソンはバックミラーを見ながら、執拗なアリョンの追跡に苛立った。
 アリョンはついにペクソンの車をとらえた。並走してペクソンを睨みつける。
「お前はもう終わりだ」
 ペクソンはアリョンの車に自分の車をぶつけようとする。しかし、アリョンはそれを巧みに交わす。
 猛スピードの中、ペクソンはハンドルを切りそこなった。叫びながら道路わきの壁に突っ込んだ。激突の衝撃でペクソンは頭をぶつけた。そこから血を流した。
 ペクソン相手に猛烈なカー・バトルを繰り広げたアリョンは、クラッシュした彼の車を目に収めた。ようやく我に返った。頭髪に手指を入れた。大きく息をついた。
 
 しばらくしてハリたちの車が追いついてきた。クラッシュした車を見て止まった。車からおりてその車に近づく。
「やっちまったか」
 ハリは車のドアを開けた。
「ひどいざまだな」
 ジヌンが言った。
 気を失っているペクソンを見てハリは言った。
「自業自得だよ」
「アリョンはどこに行ったんだ?」とビョンミン。
 辺りを見回すがアリョンの姿はない。
 ハリはペクソンの懐を物色する。
「どうしたんだ?」
「今回は金がもらえない」ハリは彼の財布を取り出す「人件費くらいはもらわないと」
「あまり入ってないだろ」
「いや、けっこう入ってる。いただこう」
 ビョンミンも手を出した。
「俺にもくれ」
「何言ってる。お前はいらないんだろ」
 ジヌンも手を伸ばした。
「俺は3万ウォン」
「嫌だね」とハリ。
 しかし、ビョンミンらはハリの腕を取って動けなくする。
「やめろ。2人がかりはずるいぞ」
「ケチケチすんな」
「やめろって」
「このパンチでその顔が壊れてもいいのか」
「それは困る…」
「なら、よこせ」



<script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?cb=googleTranslateElementInit"></script>  google-site-verification: google3493cdb2db9
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「韓国ドラマ「プレーヤー」から」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事