雨の記号(rain symbol)

URAKARA4話(KARA)





URAKARA4話(KARA)
URAKARA Episode 4 (KARA)



 ジヨンのミッション(秘密指令)遂行の舞台はとある高校。
 彼女は女子高生の制服がよく似合う。16歳の女の子だから当然だ。
 転校生としてこの高校にやってきたジヨンは進学クラスに編入される。そのクラスは男子ばかりで、一人だけいた女子とジヨンは仲よくなる。
 そこは女の子には見向きもしないような「がり勉」タイプがそろっていたが、成績トップの師岡が意地の悪いこと言ってジヨンに絡んだりしてくる(一見、皮肉や意地悪に見えるが、どうもジヨンに一目ぼれしたみたいである)。
 ジヨンはクラスの空気に染まって勉強に励んだ。たちまちトップの成績を取り、トップの常連、師岡のプライドをへこませ、嘆かせた。
 ジヨンが(秘密指令)を受けたターゲットの男(神崎)は剣道部にいた。ジヨンはそこに入部する。神崎はジヨンを厳しくしごいた。ジヨンのあとをつけ回しているハラとニコルは、その様子を見て「ジヨンのことが好きだから厳しくあたるのよ」と神崎の意中を理解する。部屋に戻ってそのことをリーダー格のギュリとスンヨンに報告した。二人もジヨンの恋の行方に興味を持った。
 神埼は一向に剣道の上達しないジヨンに例の厳しい表情になった。
「基礎から勉強しないとだめだ。図書室に剣道の入門書があるからそれを読むように」と促す。
 彼女にそう仕向けたのにはわけがあった。
 ジヨンは図書室に行って、神崎から教えられた本を探すが見つからない。やむなく、がり勉中の師岡をつかまえてその本を探してもらう。面倒くさがりながらも師岡はジヨンの頼みを聞きいれ、剣道の初級テキスト本を探し出す。彼はその中に何か見つけたようだが・・・。
 師岡は見つけた剣道のテキスト本をジヨンに渡した。
 その本のページを開くと手紙がしたためてあった。辞書と首っ引きで読んでみると、それはハート印も満開、神崎が自分によこしたラブレターだった。
 するとそれをハラとニコルが後ろから覗き見て、ジヨンをからかった。
 生まれて初めてラブレターをもらったジヨンは身も心も舞い上がっていた。社長2号(ロボコン)を介した(秘密指令)によって接近したとはいえ、彼は学内女生徒の誰もが憧れる学内NO1の美男(イケメン)だからだった。
 ジヨンはさっそく返事を書いた。二人の本を介した古風な文通が始まった。ジヨンは勉強に仕事に恋に燃え始めた。

 ガールズグループ「KARA」の一員としてテレビに出た翌日、例の本棚のそばに立っているジヨンのもとに女生徒らが駆け寄ってきた。
「ジヨン、見たよ、テレビ」
「ねえ、ねえ・・・KARAって韓国ではすごい人気なんだってね。私、ちっとも知らなかった」
「今度、あなたたちのCD聴かせてよ」
「うん、聴かせてあげる・・・」

 彼女たちと時間を過ごして戻ってきたジヨンは、本棚の前に師岡が立っているのを見かけた。彼は何と例の本を抜き出して持っていくではないか。
 彼は本の中からジヨンの手紙を取り出して読み、彼女に向けて返事を書き出した。驚いたジヨンは背後から大きな声を出した。
「何をやっているのよ」
 怒りに駆られたジヨンは師岡を責め立てた。
「ひどいじゃない! どうして師岡君が書いているのよ」
 師岡は居直りの態度を見せた。やけっぱちの口調で弁明した。
「お前の成績を下げるためさ。お前が日本語の手紙書いたり読んだりしていれば、勉強がおろそかになると思ったからやったのさ」
 手紙のやりとりをしていた相手は神崎先輩ではなかった。自分は師岡豊が作り出したいたずらの世界に酔わされていただけだった・・・。
 ひどいショックがジヨンの心を包んでいた。
 情熱もやる気も失せたジヨンの成績は急降下した。
 成績トップになったのは友達の「山形海」だった。彼女はジヨンの前で笑みを浮かべた。
「あなたの不調と師岡豊の絶不調に助けられたわ」
 見ると師岡豊の成績はジヨンよりさらに下の100位なのだった。

 ジヨンはしょぼくれている師岡のことが気になった。するとそこへ神崎真咲が現れて師岡の胸ぐらをつかんだ。
「お前か。俺の書いた手紙を勝手にすりかえていたのは」
 別の場所に彼を連れて行った。気になってジヨンはついて行った。
「手紙の返事が来ないからどうもおかしいと思っていた。お前の腐った根性叩き直してやるよ!」
「・・・」
「黙ってないで素直に謝ったらどうだ」
 神崎は師岡を情けない容赦なく罵り、暴力までふるいそうになったのでジヨンは走ってきて止めに入った。
 ジヨンが仲裁に入ったので神崎は溜飲を下げた。
 師岡豊はその場から走り去った。
「ジヨン。最初から正々堂々こうしておけばよかった。これ、見たら返事がほしい」
 そう言われてジヨンが渡されたのは、インターネットのアドレスを記した紙切れだった。
 そのアドレスをパソコンで開いて見て、ジヨンは拍子抜けした。彼の意外なキャラに吹き出しそうになった。
 彼は剣道の自分みたいな初歩のダンスで恋の告白をしてきたのだった。
 すなわち、神埼真咲はジヨンの思い描いていたイメージとはだいぶ隔たった男の子だったようなのである。彼女は師岡の作り出した神埼真咲(すなわち師岡の分身)と恋を育んでいたのだとこの時気付かされたのだった。つまり、自分に最初にラブレターをよこしたのは神埼真咲ではなく師岡豊だったのだ。
 ジヨンは師岡に会った。
「あの後、先輩から告白されました。でもはっきり断わりました」
「・・・」
「あの手紙、ほんとに先輩が書いてくれていればよかったのに・・・」
「・・・」
「でも、あの手紙すごく感動しましたよ」
「ほんとにごめん」
 話をしてみると彼は小説家になるのが夢のようであった。
 ジヨンは彼から一編の小説原稿を渡される。

 彼女のほんとの恋は、あるいはこれから始まるところだったかもしれない。
 ジヨンがその小説原稿を読もうとしていたら、関西めぐみが姿を見せた。
「あんた、何読んでるの」
「これ、私のクラスメートが書いた小説です」
 説明を始めたらメンバーが呼びにやってきた。
「ジヨナー、挨拶の練習やろう」
「うん。読んでみますか」
 ジヨンが関西のぞみに小説原稿を預けて行った後、それを手にして彼女は感心する風だった。
「小説ねえ・・・へえーっ・・・おもろいんかな・・・?」
「今いちですね」
 ふいに社長2号が姿を見せて言った。
「何やあんた、どこからでも出てくるなあ・・・」
「しかし、最後の仕掛けがすばらしい」
 KARAのメンバーは仕事で出かけて行った。
 社長2号は小説原稿の中から師岡豊の手紙を見つけて手にした。
「まさか彼も、ジヨンより先に私が見つけることは計算外だったでしょう」
 彼はそう言ってラブレターとおぼしき手紙をためらいもなく破り捨てた。

☆ KARA最新情報

分裂危機KARA、人気は依然と続く…オリコン2週連続1位

KARAが所属事務所の確執で分裂危機に置かれているにもかかわらず、変わらない人気を享受しているようだ。
最近の日本オリコンチャートによると、先月23日発売されたKARAのDVD「KARA BEST CLIPS」が2週連続で総合1位を占めた。海外女性アーティストがDVD総合部門1位を占めたことはもちろん2週連続トップを守ったのは、1999年オリコンがDVDのランキング集計を始めて以来、KARAが初めて。
「ミスター」「ジャンピン」「ルパン」など合計8曲のミュージックビデオ集である同DVDの売上げは発売初週13万2000枚、2週目は2万6000枚で累計売上げ枚数15万8000枚という記録を樹立した。
一方、KARAは23日、日本で3枚目のシングル「ジェットコースターラブ」をリリースする予定だ。



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