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第4回ABEMAトーナメント開幕戦(チーム藤井 VS チーム稲葉)から
★(予選Aリーグ第一試合)
★チーム藤井(藤井2冠、高見七段、伊藤匠四段) VS チーム稲葉(稲葉八段、久保九段、船江六段)
第4回ABEMAトーナメントの開幕試合は待ちわびていた。
開幕戦はチーム藤井(藤井2冠、高見七段、伊藤匠四段)対チーム稲葉(稲葉八段、久保九段、船江六段)の戦いだった。
チーム結成の会議が終了し、自分の思い描いた優勝予想は以下の通りとなった。2名が決まった段階まではチーム永瀬を制して本命候補はチーム藤井だったのだが…。
本命➡チーム永瀬(永瀬王座、増田六段、屋敷九段)
対抗➡チーム糸谷(糸谷八段、山崎八段、服部四段)
穴①➡チーム藤井((藤井2冠、高見七段、伊藤匠四段)
穴②➡チーム木村(木村九段、佐々木七段、池永四段)
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チーム藤井にすんなり池永四段が加われば、優勝の本命になると予想していた。
抽選の途中までである。
自分の願う通りのメンバー構成となれば、前回優勝メンバーの2人いるチーム永瀬との優勝争いと因縁も見ものと踏んでいたのだ。
しかし、勝手に思い描いた筋書きが天の創意に優るはずもなかった。
昨年大活躍を見せた池永四段(昨年度35勝15敗)は強力メンバーを要するチーム木村に合流して、チーム木村を優勝を狙えるチームに引き上げるとともに、本命となるはずのチーム藤井の戦力を測りがたくしてしまった。
これにはそれなりの理由もある。高見七段が叡王のタイトルを失ってから、調子を落としている印象も自分に影を落としていたからだ。
本命のチーム永瀬は昨年度の優勝メンバー2名が残るとともに、持ち時間の短い将棋に強く、タイトル保有の経験もある屋敷九段を確保して藤井二冠不在のマイナス分を最小限にとどめた。
各チームの力関係を推し量ると昨年のチーム永瀬の圧倒的な強さまでは及ばぬものの、まだまだ本命の一番手は揺るがないと見たのだ。
チーム藤井(+1)はAリーグでチーム稲葉、チーム三浦と予選突破を目指すことになった。
チーム藤井が開幕日に迎えた相手はチーム稲葉だった。
予選ラウンドを脱け出るのは3チーム中2チーム。
勝ち上がるのは簡単そうに見えるが、フィッシャールールの5秒将棋は予断を許さない戦いだ。藤井二冠でさえ一歩間違えれば足元をすくわれてしまう。
そういう緊張の中で迎えた開幕ゲームだった。
フルゲーム9局、5勝で勝ちぬけの戦いは、稲葉八段VS高見七段で第一局が開始された。この対局は稲葉八段の鮮やかな寄せが決まって終局し、チーム藤井は苦いスタートを切った。
チーム藤井は2局目に新鋭棋士の伊藤匠四段を送り出した。相手はタイトル経験もある”裁きのアーチスト”の誉れも高い久保九段だった。
伊藤四段は久保九段相手に一歩も引かずに戦った。2枚銀を敵陣に向けてグイグイ進撃し、熾烈な玉頭戦を制して古豪の久保九段を退けた。
戦いを見ていてさすが”藤井二冠が選んだだけのことはある”と思った。グイグイ前へ前進していったのは銀と桂馬、飛車と角の機動性の高い駒だけだったが、どの駒も盤上で活き活き動いているかに感じられた。思い切りの良さも相当だった。
久保九段は伊藤四段について「どんな将棋を指すのか知らない」と語っていたが、敗戦によって伊藤将棋を強く脳内にきざみこませたことだろう。
「順位戦で上位に上がって来るのも早いのではないか」
と。
第3局目で登場したのは藤井二冠だった。
船江六段を相手に藤井二冠は攻めだしたら止まらない将棋で船江六段を退けた。
続いて登場した伊藤(匠)四段は船江六段相手に相がかりから研究将棋に持ち込み、船江陣をあっという間に焼け野原にしてしまった。一方の伊藤陣は対局開始の局面にほぼ近い状態。桂馬のいた8九の場所に船江六段の打ち放った飛車が竜にも成れないでひっそりといるだけ。
こんな将棋は荒っぽい縁台将棋なら偶発的に生じるかもしれないが、プロの将棋では考えられないと思った。
しかし、この手順を伊藤四段はプロ棋士間の将棋で具現化してしまった。
伊藤四段も近い将来、藤井二冠と並んで大活躍しだすのかもしれない。藤井二冠は伊藤四段の棋譜を見て、自分のライバルになってくるかもしれない棋士として、ABEMAトーナメントのファンの前に伊藤四段をお披露目させてくれたのかもしれない。
チーム藤井(+1)は予選突破を有力にする(5勝2敗)でこの日の戦いを終えた。
この日の対局を見終えて、チーム藤井(+1)を本命候補にあらためて引き戻すことにした。
以下の通りに。
本命➡チーム藤井((藤井2冠、高見七段、伊藤匠四段)
対抗➡チーム永瀬(永瀬王座、増田六段、屋敷九段)
穴①➡チーム糸谷(糸谷八段、山崎八段、服部四段)
穴②➡チーム木村(木村九段、佐々木七段、池永四段)