雨の記号(rain symbol)

「4月デビュー練習生」に向けられた暴露文から

2022-01-14 22:06:00

「4月デビュー練習生」に向けられた暴露文から
From the revelation written for "April debut trainee"

「4月デビュー練習生」に学暴暴露文…..「デビューしたら証拠ばらまく」

―　J氏は友達と一緒に何人かの被害者に「睡眠薬を飲ませて臓器売買させよう」といった暴言コメントをメッセンジャーで送ったり、ひどい行為を行った…。

―　被害者はJがタバコを吸っている映像を保有。他にJの暴力性のある言葉と行動はすべて映像証拠があり、デビューすることになったらマスコミに情報を提供する予定…。

―　被害者はJがタバコを吸っている映像を保有。他にJの暴力性のある言葉と行動はすべて映像証拠があり、デビューすることになったらマスコミに情報を提供する予定…。

　暴露対象になっている子は、2006年生まれで、現在15歳か16歳。男子とも女子とも書いていないが女子のイメージ。

　例によって、タバコ、睡眠薬、臓器売買、などの年に似合わぬおませで不良っぽい言葉が飛び交い、大人の眉を顰めさせる文面である。
　中学のキャンパス内でこういう言葉が実際に飛び交っているかどうかは知らない。
　しかし、家に帰って携帯を握れば、そこには大人と子供の区分けのないネット社会が広がっている。中学生くらいになればほとんどの子が携帯をあてがわれている時代である…。
　持たされた携帯を電話のやりとりだけですませる子などいない。
　ラインを持ち合い、いろんな情報をやり取りし合って楽しんでいるのがごく一般的な現象だ。
　タバコ、睡眠薬、酒などの言葉をライン上に乗せるのも珍しくはないだろう。もっと大人で卑猥なやりとりも交わしている子の方が多いだろう。

　しかしそれらは、意図的に記録して何がしかの操作や工夫をほどこせば、悪意を持って人を貶めることも可能に違いない。
　冗談も酷い言葉も、何でも言い合える友達の間は笑いで消化しあい、それが親しさの証しとなったりするものだ。
　だが、ひとたびこじれたり、両者の先行きに運命的な差異が生じたりしたら、それがどういう変容やよじれを来してくるかは誰しもが想像できよう。

　進む道が次第に離れていけば、親しい交友関係も遠のいていって、何十年か経って、偶然どこかで再会して親交を復活させる。ドラマや映画でよく描かれてきた話だが、今はそういうおおらかな時代ではないようだ。

　現代は競争と出世がスピーディーに結果をもたらす時代となっている。
　いろんな職業が発生して競争は多様となっているが、歌手や俳優などは昔から多くの者に夢を与え羨望をもたらし、今も変わらず競争率の高い職業となっている。
　アイドルの元祖は日本だとされるが、韓国ではアイドルブームが世界に例を見ない活況を呈してきた。
　少女時代やBIGBANGが日本にやってきて活躍し、アジアでも人気となったものの、音楽の中心地、アメリカ市場から見ればアジア地域の”ポップカルチャー”の扱いに過ぎなかった。
　BTSがアメリカで人気となりだした頃も、”ローティンの聴くポップス”扱いされたりしたのである。
　しかし、そのローティンたちがお姉さんや家族を動かし、BTSはアメリカで強烈なファンダムを形成するに至った。それを見てBLACKPINKがアメリカ進出すると彼女たちもまたまたファンダムを形成してしまった。
　こうなると勢いは止まらない。BTSに続いて人気ボーイズが次々、アメリカで人気となり、アジアでしか受けないと見られたTWICEまで今では知られる存在となってしまった。
　アメリカで形成されたK-POP人気が世界中に波及するのは早かった。

　そうした人気を受け、韓国では世界を目指すアイドル予備軍は相当数いると思われる。日本や中国始め、アジアの他の国からも多くの練習生がいってデビューに向けて汗を流していると思われる。
　
　よその国から出向いてK-POPアイドル目指すのは相当の覚悟がいるから、同世代の者は羨望の思いでかの地の同胞にエールを送っていると思われる。
　しかし、韓国の地元ではどうなのか…。
　人気となっているボーイズやガールズで、同じ学校の出身とか、同じクラスにいたとかの話題をけっこう記事で目にしたりする。
　つまり、ガールズやボーイズでデビューするのは、ソウルの学校に通う中高生にとってはごく身近な出来事のようだ。
　またアイドルという職業は身体を資本に、誰にでもなれるイメージ（錯覚現象？）がある。
　昨日まで普通に談笑していたクラスメートから「デビューする」と聞かされたとする。もちろん多くの者は「おめでとう」とそれを祝うだろうが、中にはショックを覚える者もいたりするかもしれない。
　韓国は強烈な競争社会だという。同じ境遇ならずっと友情を保っていけるかもしれない。だがある時、ふいにギャップが生じたなら、それまで育んできた友情はどうなるだろうか？　表面的にお祝いできたとしても、心中は複雑だったりするだろう…。仲がよかった分、お互いの本音をぶつけあったり、他人の悪口言ったり、当人同士でもめたこともあったりするかもしれない。その断片が自分の携帯の中にあったりしたら…嫉妬にかられたりするのもないとは言えないのである。
　
　J氏を告発しようとしてる「被害者の実姉の親友」なる人は直接の友達ではないようだが、どういう意図をもって暴露文を投稿したのであろうか…。