見出し画像

雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「朱蒙」第8話

English Version
한국어
 ラチされた召西奴を救うため、トチとの交渉に臨んだサヨンだったが、トチは首長のヨンタバルを呼んでこいといって取り合わない。トチの強気の姿勢を読み取ったサヨンは二つ返事で引き揚げた。
 トチの強気の姿勢をヨンタバルに伝えた。

 屋敷にしのびこみ召西奴をさらって逃げたのはオイ、マリ、ヒョッポの三人組だった。三人はそのまま召西奴を閉じ込めた部屋の見張りにつかされた。
 相手との交渉の場で、ここへさらわれてきたのが召西奴だったと知った朱蒙は、三人が部屋の見張りから離れた隙を狙って召西奴を助け出すが、トチの右腕的存在(?)のハンダンに、しっかり見張れ、とどやされ、くさって出てきた三人に見つかってしまう。
 何とか召西奴を外へ逃げ出させることに成功するが、傷の癒えていない朱蒙は三人に組み伏せられ、袋叩きにされる。
「トチに知られたら俺たちも終わりだ」
 マリの言葉を受けて怒り心頭のヒョッポに殺されそうになった時、騒ぎに気付いて駆けつけたプヨンが間に割って入り、朱蒙をかばった。マリが短剣を抜いてもかばったままよけようともしない。
「プヨンアー、どうしてそいつをかばうんだ」
「それは・・・この方は、王子さまなのよ」 

夫余の王子と聞いて三人の態度は180度変わった。
「俺たちはあやうく夫余の王子を殺すところだった」
「まったくだ。肝をつぶしたよ」
 三人は朱蒙を連れてトチのもとを逃げ出す。このままではここに残るプヨンがひどい目に遭ってしまう。マリはプヨンにも一緒に逃げようと誘うが、プヨンは首を振った。わけを聞くと、弟と妹が人質に取られているようなものだからと言うのだった。
 四人はやむなくプヨンを置いてそこを逃げ出した。
 身をかくすのに打ってつけの場所と紹介したい人がいる。
 三人が勇んで朱蒙を連れていった場所は、獄舎長ムソンの仕切る極秘の牢獄だった。
 その洞窟を見せられて、朱蒙はいぶかしげな顔になった(傷だらけの顔にこっけい感がただよう)。
「お前たちが俺に紹介したいというのは、ムソンという男か?」
「ええ、そうです。兄貴もご存知でしたか」

 朱蒙はしばらくここに身を潜めることになった。朱蒙を人目にさらさないようにするため、ムソンはヘモスの閉じ込められている奥の牢を部屋として使わせることにした。
 ヘモスに親しみと関心を持っていた朱蒙は少しずつ彼とうちとけあった。

「どうして剣をならっている」
「護身用です」

「そんな教本などはすてろ。私が剣を教えよう」
「目がつかえなくて、剣が使えるのですか」
「この目を失ったかわりに心の目が開いた」

 マリたちから酒と肉の差し入れがあった日、朱蒙は自分のことを語り、ヘモスにタムル軍のことを聞いた。
「どうしてハンナラの侵略に抗して戦ったタムル軍が今の人たちに忘れ去られてしまったのですか?」
「それはみんな自分のせいなのだ」
 ヘモスは答えた。
「自分がおろかであったためにタムル軍は壊滅の憂き目に遭ってしまった」

 朱蒙の前でヘモスは剣を握った。鬼気迫るようなヘモスの剣さばきに朱蒙は目を見張った。息を呑んだ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「韓国ドラマ「朱蒙」」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事