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ムドクはユファ夫人のもとに悲しい報告を持って走ってきた。
「夫余軍が戻ってまいりました」
「そう。で、朱蒙は? 朱蒙はどうしたの? 無事なの?」
聞かれてムドクは話すのをためらった。迎えに行こうとするのをムドクが止めた。
「どうしたの?」
ユファ夫人は訊ねた。
「どうしたのか、と聞いているのよ」
顔を上げてムドクはしかたなさそうに話した。
「朱蒙王子様は戻られませんでした」
ユファ夫人の顔色は変わった。
「どういうことなの」
「戦のさなかに行方不明になり、生死も確認できず、陛下は重傷を負って危篤だそうです」
それを聞き、ユファ夫人の表情は悲しみで歪んでいった。
金蛙王は身を横たえたまま夫余宮に帰還した。
朱蒙を行方不明で失い、召西奴も深い悲しみの帰還となった。
帯素だけが一人、有頂天の中にあった。彼は王妃に言った。
「これからです。見ていてください。私が、母上のこれまでの恨みと悲しみをみんな晴らしてさしあげます」
マウリョン神女は持てる力をふりしぼって金蛙王の治療にあたるが、彼は目を覚まさない。
「もうしわけありません」
王妃たちに彼女はわびた。
「あらん限りの神力を注ぎましたが、陛下の気力は戻りません」
ヨンポが彼女をとがめた。
「それくらいの神通力もなしに神宮の主人と言えますか」
王妃がヨンポを叱りつけた。
「マウリョン神女に何てことをいうのです」
「だって、ヨミウル神女だったらとっくに」
「何いうの。お前は黙ってなさい!」
王妃はヨンポの話を遮った。
帯素は訊ねた。
「御殿医の所見はどうだ」
医官は丁重に答えた。
「残念ながら、陛下の運命は天に任せるしかありません」
医官の重々しい言葉ほど、帯素らは動揺しない。帯素はこれからに思いを馳せるような表情をした。
朱蒙が行方不明になったと知ってユファ夫人は落胆のあまり寝込んでしまった。食事も取ろうとしないユファ夫人をムドクは案じた。
「起こしてちょうだい」
視点が定まらず気力も乏しい表情でユファ夫人は言った。
「陛下に会いに行かなければ・・・」
ムドクはそれを止めようとした。
「お身体の回復されてからの方が・・・陛下はまだ意識が戻らないそうです」
「・・・いいから、準備しなさい」
ユファ夫人は眠り続ける金蛙王のところへやってきた。金蛙王につきっきりで治療にあたっていた医官は引き下がった。
腰をおろし、ユファ夫人は金蛙王を見つめた。
「陛下。どうして意識を取り戻してくれないのですか・・・。陛下が気を取り戻してくれないと・・・このままだと夫余が滅びてしまいます」
金蛙王は眠り続けたままだ。
王妃は兄の宮廷使者に訴えた。
「陛下の意識がいつ戻るかわからないのに、いつまでも王の座をこのままにはしておけません」
宮廷使者は答えた。
「お話はごもっともですが、ご病気中の陛下を抜きに太子冊立式は行えません」
「太子冊立をしろと言っているのではありません。万が一、陛下が逝去されたら、その時に王座は引き継げばよい。太子冊立などたいして重要ではないでしょう」
「ははっ、それはそうですね」
「この際、テソが陛下の職務を代行すべきではありませんか」
「その通りです。テソ王子様が代行するのは当然のことです」
二人の話を聞いていた帯素は言った。
「しかし、私の口からは言い出しづらい」
「はっはは、心配しないでください。私が諸臣下と話し合って手続きを整えます」
「テソよ」
王妃は言った。
「あなたはもう、夫余の王になったようなもの。すべての権力はあなたのものだ。思うがままにやってみるがいい」
重要どころの臣下を集め、宮廷使者は陛下の職務代行を帯素王子にさせるよう提案した。
みなの話を聞いていた大使者が言った。
「テソ王子様が陛下の職務を代行すべきだと思います」
それを聞いて、ヨンポはこれは大変だという顔になった。
大使者は続けた。
「戦には勝ちましたが、夫余軍の被害も少なくないし、民心も混乱しています。戦による被害を早急に復旧しないと、ハンナラに隙を見せ、また攻撃されかねない」
一同頷いた。
「陛下の身体が回復して、職務を行えるようになるまで、テソ王子様が夫余の国事を執り行うのが望ましいと思います」
大使者の言葉を受けて帯素は応じた。
「諸臣下がそれを望むなら、微力ながら最善をつくして国を治めたい」
その中でヨンポだけが落胆を覗かせた。
集められた護衛武官の前に帯素が姿を見せた。
「みなの者、よく聞け」
宮廷使者は言った。
「これから、テソ王子様が陛下の職務を代行することになった。陛下に仕えてきたようにテソ王子様を護衛するように」
帯素は挨拶を始めた。
「護衛部隊が今回の戦で大きな功を立てたことはよく知っている。また、朱蒙総官が行方不明になり、悲しんでいることも知っている。だが、戦が終わった今、夫余王室の安危を守ってほしい」
ナロがすかさず応じた。
「全力をあげて王子様を護衛します」
帯素もそれに応えて言った。
「新しい護衛総官にはナロを任命する」
それを聞いてナロ本人以下、全員が驚いた。
「朱蒙総官に引けを取らぬよう与えられた任務をまっとうするように」
ナロは片膝ついて帯素に誓った。
「王室の安危のため、命をかけて護衛いたします」
ヨンポは自問自答した。
「テソ兄上が権力を握るのをこのまま見ているしかないのか・・・」
額にこぶしをあてて考えた。
「テソ兄上に楯突けば、私も朱蒙の二の舞になるだろう。こういう時はおとなしくして、次の機会を狙うしかない・・・」
帯素はナロに言った。
「私が王になった暁にはお前を大将軍にしてやる」
そこへヨンポがやってきた。
ナロを引き下がらせた後、ヨンポは両膝ついて帯素にお祝いを述べた。兄に対し今度は媚を売る作戦に出たのだ。状況の変化によって、猫の目のように戦略が変わり続ける(右顧左眄的)ヨンポである。
ヨンポは言った。
「あらゆる面で劣っている私が兄上と太子の座を競いあったことはすべて忘れて許してください」
「ヨンポ」
帯素は蔑むような表情をちょっと浮かべて言った。
「私とお前は血を分けた兄弟じゃないか。互いに忌み嫌う理由などない。これから国事を行うには困難がたくさん待っているだろう。お前が私を助けてほしい」
「兄上。私も命を捧げて忠誠をつくします」
オイやマリたちは自棄酒を飲んでいた。
「護衛武官なんかやりたくねえ。やめてやる」
オイの言葉にヒョッポも同調した。
「そうだ。朱蒙総官もいないのに何のために働くんだ。すべては夢だったのさ。もう、その夢も終わった。元いた場所に戻ろう」
「早まるんじゃない」
マリが制した。
「何言ってる。兄貴は護衛武官として働き続ける気かよ。ナロの下でテソ王子のために身を捧げろと?」
ヒョッポも同調した。
「この薄情者が!」
「黙って聞け!」
マリは言い返した。
「宮中に残って俺たちは守るべき方がいる。ユファ様だ。総官を亡くして陛下まで意識がないから、ユファ様こそ、孤立無援の窮地に立たされている。力の及ぶ限り、ユファ様を俺たちが守らなきゃならん。王妃さまや王子たちがユファ様にどんな仕打ちをするかわからん」
「それはそうだ。ユファ様は確かに俺たちが守らなきゃならん方だ」
そこへトチとハンダンが通りかかり、からかいの言葉を投げつけてきた。
「これはこれは・・・夫余の護衛武官がこんなむさ苦しいところで酒ですか? よかったらぺっぴんさんが大勢いる酒屋に案内してもいいぜ」
マリは言った。
「あっちへ行け」
トチは鼻で笑った。
「頼みの朱蒙王子が行方不明になって、これからどうするつもりだ」
ハンダンも続いた。
「こいつらいつから宮の護衛武官になったんだ。下町のせこいスリだったくせに」
トチは酒の肴をひっくり返して大口叩いた。
「今までお前らから受けた侮辱はぜんぶ覚えている」
続いてとっくりの酒もぜんぶ食台の上にぶちまけてしまった。
怒ったオイはトチに拳骨を一発食らわした。オイたちはトチとハンダンを袋叩きにしてしまった。
朱蒙を失って召西奴はすっかり生きる気力を失ってしまった。ウテが何を話しても
耳には入らないようである。
ウテはヨンタバルにその報告をする。ヨンタバルは苦悶の表情で「時が解決してくれるだろう。それまでそっとしておいてやれ」と答えるだけだった。
帯素王子が金蛙王の執権を代行するとの報を受けて、ヨンタバルらは会議を持った。
サヨンは言った。
「我が商団が軍商として参戦したのは朱蒙王子を信じたからです。だが、その朱蒙王子がいない今、我が商団はテソ王子の標的となるでしょう」
チョリョンも続いて言った。
「それに金蛙王まで危篤だし、商団を保護する方法がありません」
「テソ王子は召西奴お嬢様のことが好きだが、お嬢様は受け入れるはずもないし、どうすればいいのですかね」
ケピルの話を聞いて、ウテが提案した。
「首長、このまま夫余にいては問題がおこりかねません。ゲルに戻った方がいいと思われます」
ヨンタバルは黙って考え込むだけだった。
そこへサヨンが夫余の権力の情勢を報告した。
「帯素王子がクムワ王の職務を代行するそうです」
王妃は帯素と向き合っていた。
「お前が私の恨みを晴らしておくれ」
王妃は言った。
「お前が掌握した権力をしっかりさせるためには、まず陛下側の人間を取り除きなさい」
「・・・」
「今まで陛下の下で私と四出道を牽制してきた勢力から処理していきなさい」
帯素は顔を上げた。
「母上。強く出過ぎれば逆効果になるかもしれません」
「そんなこと言ってはいけません。権力を固めるためには血の嵐は避けられない。それを恐れていては帝王になる資格はない」
帯素は考えに耽った。
帯素は結局王妃の命に従って動いた。陛下側に組して四出道や諸加に敵対した臣下を片っ端から捕縛した。その罪を厳しく問い、反論する者には自ら剣を持って始末した。
これを見たヨンポは震え上がった。
「どうすればいいのです。宮中は帯素王子のせいで血の嵐が吹き荒れていますぞ。王子様の横暴をこのまま黙って見ているつもりですか」
あわてふためきオロオロして嘆きをぶつけてくる臣下を大使者のプドウクブルは叱り付けた。
「外使者。言葉に注意しなさい」プドウクブルは言った。「夫余の権力を掌握しつつあるのは帯素王子です。今回の血の嵐は権力を固める手順ではありませんか」
プドウクブルの忠言を受けて帯素はマウリョン神女に会った。
「父は神宮の権威を軽視したが私は違う。マウリョン神女と四出道の神女らの身分を保証し、支援を惜しまない。マウリョン神女も私を助けてほしい」
マウリョン神女も喜んでこれを受け入れ、相互協力を確認しあった。
帯素王子の代理聴取の情報はゲルのヨミウルのもとにも届いた。
ソリョンの目にはいまだ三足烏の姿は見えていない。
ヨミウルは夫余に出かけ、クムワ王を助ける決心をした。
夫余では柳花夫人の手厚い看病が続いていた。
「こちらが陛下を殺そうとでも思っているのか!」
王妃は陛下の部屋を訪れ、自分が看病すると申し出るが、柳花夫人はこれを受け入れようとしない。
私が正室でそなたは側室だ、帯素の臣下への示しもある、そなたは下がりなさい、と王妃は怒りを見せるが、柳花夫人は言うことを聞かなかった。王妃は激怒して引き揚げた。
帯素のもとに書簡が届いた。書簡を見て帯素の顔色は変わった。
「母上。私は近いうち、ヒョント城のヤンジョンの娘と婚礼を挙げなければなりません」
「どういうことなの? 陛下が病気になっているというのに婚礼だなんて・・・。戦には勝ったのです。その話はなかったことにしなさい」
「簡単な問題ではありません。今、ヒョント郡にはヤンジョンの兵士だけでなく、西南夷族を打ち破ったヨドン軍が来ています。彼らと戦って勝ったとしても、夫余は甚大な被害を受けます」
「・・・」
「今回の戦で退却していたヤンジョンがヨドン軍と協力して、我が夫余軍を攻撃しようとしたので婚姻を条件として夫余に戻ったのです」
「・・・」
「そうしなかったら勝てなかったかもしれません」
王妃はため息をついた。
「あなたの犠牲はあまりに大きかった。でも、それも夫余のためなら仕方ない」
臣下たちを集めて帯素は言った。
「ヒョント城に駐屯中のヨドン軍がいつ攻撃してくるかわからない。これ以上無謀な戦を行ったら、たとえ夫余が勝利したとしても民の生活が貧しくなり、国力の過度な消耗によって他国に侵略される恐れもある」
大将軍が異を唱えた。
「いくら戦を避けたくても攻撃されたら仕方ありません。どうするつもりです」
プドウクブルは訊ねた。
「戦を避けるよい方法がありますか?」
帯素がおもむろに切り出した。
「ここ数日考え続けたが、戦を避ける方法はひとつしかない」
臣下は帯素の次の言葉に注目した。
「私はヒョント郡の太守、ヤンジョンの娘と結婚する」
ヨンポはじめ、臣下たちは異論を唱えた。
「他に方法があるか?」
帯素の決断をプドウクブルが支持した。
帯素は言った。
「夫余国の未来のために決断した。私に従ってほしい」
朱蒙王子が死んだと思っているモパルモは、気力を失い酒びたりの日々を送っていた。
「いい加減にしたらどうだ」
ムソンはそんな彼を諌めた。モパルモは胸の内を吐露した。
「こうでもしてないとやってられないんだ」
ムソンはモパルモの酒を飲んで言った。
「帯素はヒョント城のヤンジョンの娘と婚礼を挙げるらしい。ヒョント城から連れてきた職人のことといい、帯素は夫余を売るつもりだ」
ムソンの話を聞いたモパルモは職人を辞めようとするが、漢より強い鋼鉄剣をモパルモが開発したことを知った帯素は、ナロに命じそれを吐かせようとする。ナロはモパルモを捕らえ、マリたちに取調べさせようとするがマリたちは出来ないと言い張る。ナロは剣を抜き、三人を斬ろうとするがソンジュが何とか制した。
ナロがモパルモの取調べにあたった。モパルモの身体にムチが遠慮なく飛んだ。
マリたちはそれを見て顔を歪めた。目を背けた。
ヨンタバルは召西奴のもとにやってきた。
「お前の気持ちはわかるが、いい加減、割り切って起き上がりなさい」
召西奴は空ろな目を父親に向けた。
「テソ王子がクムワ王の職務を代行している。すでに夫余の権力はテソ王子に傾いている。我が商団とゲルに脅威になることはお前にもわかるだろうが」
「お父さん・・・」
「テソと婚姻しろと強要はしない。どんな選択をしてもいいから、まずは元気を出せ。このままぼっとしているだけでは、何の解決にもならないではないか」
召西奴は涙ながらにヨンタバルの話を聞いていた。
そこへヨムウルが到着した。
ヨンタバルと召西奴はヨミウルに会った。
「どうして夫余へ? 帯素や王妃に知れたら放っておかないでしょう」
「・・・クムワ王が危篤だそうですね。私がお助けしたい」
「クムワ王はヨミウル様を捨てたのですよ」
「王は私を捨てましたが、私はあの方を捨てることはできません」
「・・・そのためには夫余宮に入らなければなりませんが・・・命がけのことになります」
召西奴の言葉にヨミウルは覚悟の上という表情をした。
召西奴はユファ夫人に会った。二人は朱蒙のことを思って複雑な思いを交錯させあった。
「重要な話があって参上しました」
召西奴は言った。
「ヨミウル様が陛下を治療したいと言っています」
「・・・」
「今、商団で待っておられます」
ユファ夫人はヨミウルを受け入れることにした。しかし、それには夫余宮を掌握している帯素の目を逃れて実行せねばならない。ヨミウルはマリたちの護衛を受けながらやってきた。
ヨミウルは一人にさせてくれとみなに告げ、クムワ王の前で涙を流した。そして治療に入った。
「陛下は間もなく死ぬだろう。その時はユファをただではおかない」
王妃は帯素に言った。
モパルモの拷問はナロの手で続いていた。そこに顔を出した帯素は、「房長が開発した鋼鉄剣はどこにあるのだ」と自ら尋問を行った。
「そんなものはありません」
モパルモは怯まずに応じた。工房を辞職しようとまで考えていた彼は死ぬことも恐れていないようであった。
「いいだろう。護衛総官」
「はいっ」
「房長を釈放して鉄器工房に戻せ」
「王子様」
「なかったら、作れ。五日間猶予を与える。漢の鋼鉄剣より優れた剣が作れなかったら、その時はこの私がお前の首を斬る」
モパルモの表情が苦痛で歪んでいた。
「鉄器工房へ連れて行け」
帯素は戻っていく足で陛下の部屋へ向った。それを聞かされて周囲の者らは狼狽するが、ユファ夫人は冷静沈着を保った。ユファ夫人の強気が帯素の意気をくじいた。
最中もヨミウルの治療は続いた。その甲斐あって金蛙王は意識を取り戻すが、それはほんのわずかでまた昏睡に沈んだ。
「一瞬、気を取り戻されたけど、また沈んでしまいました」
「・・・ヨミウル様の神通力でも無理でしょうか」
「今、陛下は死と戦っておられます。その結果がどうなるかは私も予測がつきません」
「・・・病気中の陛下をさしおき、テソ王子と王妃が権力を握っています。陛下側の忠臣を無残に殺し、ヒョント郡の太守ヤンジョンの娘と婚姻するそうです。テソ王子が権力を掌握したら、陛下が回復されたとしても陛下に何をするか知れません」
「ユファ様」ヨミウルは言った。「心配しているだけで解決はできません。天地神明の意を待っていてください」
「・・・」
「朱蒙王子の死に深く悲しまれたとお察しします」
「・・・誰も朱蒙の死を見た者がいません。私は朱蒙の死を信じません」
ユファ夫人の言葉に、ヨミウルはソリョンの言葉を思い浮かべた。
「ピョリハの目には三足烏が見えないそうです」
気丈なユファ夫人の姿を痛ましいと思うしかなかった。
帯素は母親の言葉を思い浮かべていた。
「私を見捨ててユファをそばに置いたが、死ぬ瞬間まで私は・・・」
帯素は護衛総官のナロを呼んだ。
「陛下のところへ行く」
帯素が金蛙王の部屋に来た時、ヨミウルは姿を消していた。
何も知らない帯素はユファに言った。
「この部屋を出ていってください」
「何をいうのです。陛下は私が看病します」
「黙れ! あなたのせいで母上はずっと傷ついてきた。陛下を看病できるのは母上だ。
ナロよ」
「はい」
「夫人を引っ張り出して部屋に軟禁しろ」
「さあ、夫人を外へ引っ張り出せ」
「何するのです」
抵抗するユファ夫人を帯素の配下がむりやり連れ出していった。
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