韓国ドラマ「プレーヤー」（連載70）

韓国ドラマ「プレーヤー」（連載70）

☆主なキャスト＆登場人物


○ソン・スンホン➡（カン・ハリ（チェ・スヒョク））
○クリスタル➡（チャ・アリョン）
○イ・シオン➡（イム・ビョンミン）
○テ・ウォンソク➡（ト・ジヌン）
○キム・ウォネ➡（チャン・インギュ）
○アン・セホ➡（メン・ジフン　係長）
○ユ・イェビン➡（チュ・ヨニ）




　プレーヤー」第5話→（仲間とは何か）⑪


★★★


「かけるぞ」
　ビョンミンは女になりきって電話した。
「警察です。どうぞ」
「警察ですか？」
「どうしましたか？」
「ヤクザに襲われているんです。助けてください」
　大きな声にハリはビョンミンの頭を叩いた。
「静かに怖がるんだ、静かに」
「はい」
　ビョンミンは甲高い声で頷く。今度はジヌンがビョンミンの頭を叩いて笑った。
　悦に入ってビョンミンはなおも続ける。
「早く来てください！」
　最後にビョンミンは居直った。
「これでいいか？」
「静かにしろ」
　ハリはビョンミンの頭を押さえつけた。


★★★


　集まった男たちが何を話し合っているのか分からない。
　緊急電話を入れたのに警察車両のサイレンは一向に響いてこない。
　1人が待ちくたびれて言った。
「警察のくせに遅いな」
「だから俺が捕まえるって」
「韓国の警察はそんなもんだ」
「ほんと遅いな…」
「何で警察に！」
「シッ、来た来た」とハリ。
「にげろ」と男たち。
　慌てて車に乗り込みだす。
「逃げるぞ」
「サンムを逃がすな、いいな」とハリ。
「お前は？」
「もちろん金だ。後でな」
　ビョンミンの肩を叩いて車に走る。
　三人は二台で目星の車を追走する。
「俺からは逃げられないぞ」
　ハリは該当の一台を追いながら不敵な笑いを浮かべる。
　しかし、別の車が出現して行く手を阻まれた。ハリは急ブレーキ―を踏んだ。停止はやむを得なかった。
　数台の車が衝突を避けて停止しあった中、一台の車が間を縫って走り去って行く。

　一瞬、その車のドライバーが目に飛び込んできた。女に間違いなかった。それも見覚えのある…ハリは我が目を疑った。走り去る車の動線を目で追った。
「アリョン…？」

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