<script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?cb=googleTranslateElementInit"></script>
google-site-verification: google3493cdb2db9
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/04/cbb6672c4ef05d582e95f2da7f4d12c8.jpg)
韓国ドラマ「プレーヤー」(連載60)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
プレーヤー」第5話→(仲間とは何か)①
★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b9/b0dc207b7e14db17a336ee7e5d03a26a.jpg)
1人になった時、ハリには別の顔があった。それは重く暗いものだった。
ハリは額に収まった一枚の写真を手にした。
写真に納まっているのはバリバリの検事だった父とうら若き頃のチャン検事だ。チャン検事は花束を抱え、父と笑みを浮かべ合っていた。
17年前の話だ。
「撮りますよ」
あの時、カメラを構え写真を撮ったの自分だった。2人を尊敬し、憧れて検事への夢を育んでいたのがあの頃の自分だった。
「おめでとう」父はチャン検事を祝福していた。「検事と呼ばないとな」
「いえ、まだ任官前ですから」
”第31期司法研修性 終了式”の日で2人はそんなやり取りを交わしていた。
「おめでとうございます」
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
プレーヤー」第5話→(仲間とは何か)①
★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b9/b0dc207b7e14db17a336ee7e5d03a26a.jpg)
1人になった時、ハリには別の顔があった。それは重く暗いものだった。
ハリは額に収まった一枚の写真を手にした。
写真に納まっているのはバリバリの検事だった父とうら若き頃のチャン検事だ。チャン検事は花束を抱え、父と笑みを浮かべ合っていた。
17年前の話だ。
「撮りますよ」
あの時、カメラを構え写真を撮ったの自分だった。2人を尊敬し、憧れて検事への夢を育んでいたのがあの頃の自分だった。
「おめでとう」父はチャン検事を祝福していた。「検事と呼ばないとな」
「いえ、まだ任官前ですから」
”第31期司法研修性 終了式”の日で2人はそんなやり取りを交わしていた。
「おめでとうございます」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/fd/405fc80640b4e04975ce390099d5de62.jpg)
「ありがとう。おお、君がスヒョクか。君も検事になるのが夢なんだって? はっはははは、賢そうな子だ」
自分も検事への夢で胸がいっぱいの頃だった。チャン検事は肩を叩いて言ってくれた。
「卒業したら一緒に仕事をしよう」
その夢は失望に変わって砕け散った。
写真には”過程は正当に 結果は公正に”の添え書きが入っている。
この建前がドロドロに汚れきっているのが今の検察界だ。
顔を上げたハリの表情は暗い。
「過程はわからないが、後者は同意します。見ていてください。これからが始まりです」
ハリは父に誓って額縁写真を戻した。
★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/e3/979b16f24eee54f2f969aec43ff8fd0a.jpg)
話は15年前に遡る。
ハリの父親は検事チームのリーダーとしてある事件を追っていた。
― 国家予算横領の容疑で指名手配中のチュ社長の犯罪疑惑が再び提起されました。資金の一部がキム候補の政治資金に流入したした疑いがある中、キム候補の首席代理人は事実でないとし、法的処置を取ると表明しました。
「動画を送ったのでご確認を―ええ、連中が何をたくらんでいるのか」
相手は金の力に物言わせ、検察庁とも私利私欲でつながっている者たちに忠誠を誓い、出世を目論む連中だった。
そのような相手を向こうに回しハリの父親は一歩も引かなかった。正義と公正を貫くために戦っていた。
しかし、多勢に無勢、ハリの仲間や部下は脅しと罠にはめられ、次々と抹殺されていった。
そして父親も最後は孤立無援の立場に追いやられた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/d5/574e4162ca0141b2be6e671c84552b9e.jpg)
「黒幕がいた。こっちにもスパイが…ああ、詳しい話は後で。盗聴の可能性がある。気を付けろ。誰も信じるな。いいな」
携帯で相手に話しながらチェ団長はエレベーターに乗った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/3d/2a98805e11751a74e65472e424f124fc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6e/1d244b17020affc75f023abade0c629f.jpg)
”敵の罠”はその場所に仕掛けられていた。
異変を感じたチェ団長は天井に目をやる。次の瞬間、ロープが首に巻き付いた。あっという間に彼を引っ張り上げた。
苦しさにもがく彼の姿を映してエレベーターは閉まる。
ドアは床に落ちた携帯に阻まれ、エンドレスな開閉を繰り返した。
「はい、チーム長」
チャン検事は車で駆けつけた。
「うちにもスパイが―いえ、団長が会って直接…」
車をおりて建物に向かう背後で”ガシャッ!”と音が破裂した。
苦しさにもがく彼の姿を映してエレベーターは閉まる。
ドアは床に落ちた携帯に阻まれ、エンドレスな開閉を繰り返した。
「はい、チーム長」
チャン検事は車で駆けつけた。
「うちにもスパイが―いえ、団長が会って直接…」
車をおりて建物に向かう背後で”ガシャッ!”と音が破裂した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b6/0211f5dd5077862028156fd8d382e6a0.jpg)
チャン検事は思わず身をかがめた。不気味さを覚えながら振り返って唖然となった。
車の上にチェ団長の姿があるではないか。
「団長…」
状況を整理できないまま、チャン検事は車に歩み寄った。
「団長、しっかりしてください。団長!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/96/6bba85e6b66425ebd052d63bdf338eaf.jpg)
いくら呼んでも返事はない。チェ団長は口から血を流して息絶えている。
「団長!」
チャン検事は車の屋根に上がった。泣きながら叫んだ。
「団長! 団長! 誰か助けてください」
一連の出来事は次のようなニュースとなって世の中の話題をさらった。
― チュ社長を操作していたチェ検事が、賄賂を受け取り、逃走を助けたとされています。不正にかかわった政治家を検挙してきたチェ検事は…
― 収賄の証拠が次々と明るみになる中、関係者の遺書にあるように、長期に渡って、犯行を計画していたとされ、与党議員にも収賄の疑いが新たに浮上しています。
一連の筋書きを描いた者たちはその成功を誇示し合った。
「これで有利になるでしょう…」
「キム候補が当選したら…僕たちにとってもチャンスになる」
チェ団長を陥れた男は彼の写真を掲示板からむしり取った。クシャクシャにしてゴミ箱に捨てた。