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<世界フィギュア>
中国ファンの評価は「難易度の女王」浅田、「表現力の女王」キムヨナ
16日(現地時間)、カナダで行われた2013世界フィギュアスケート選手権女子シングルで、韓国のキム・ヨナ選手が218.31点で優勝を決めた。
日本の浅田真央は196.47点で3位。
2年ぶりの国際舞台でブランクを感じさせないパフォーマンスを見せたキムと、自身が課題とする3アクセルの完成にコツコツと取り組み続けた浅田。点差のうえでは大きな差が開いたが、中国のフィギュアスケートファンは、その両者に惜しみない賛辞を与えている。以下は“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトに寄せられた意見の一部。
★ ツイッターのアカウントは持っているものの、ブログ作成に忙殺されてこっちをやる暇をなかなかつくれないでいる。
自分がまとめたコメントではないが、多くの声を単に紹介するのもブログの役割かと思うので載せる。
■浅田を評価する声
○「難易度すごいなあ!3回転が6回だよ、すでにそれだけですごいって。女王(=キム・ヨナ)は3回転4回だもの」
○「彼女の3アクセルに対するこだわりには、感動して心が痛むほどだ」
○「浅田のストレートラインステップはとてもよかったよ。でも、惜しいことにトップはとれなかった」
○「キム・ヨナと対戦するたびに不運に見舞われるのはどうして?」
○「2006年のトリノ五輪に(年齢制限で)出場できなかったことは、浅田にとって単なる一大会のことだけではなく、彼女自身の最盛期を逃してしまったことになってはいないだろうか」
○「これからもがんばって、あきらめちゃダメだよ!!!」
○「ずっと前進し続けるマオ、がんばって!」
○「キムは確かに無敵の女王だが、どうしてだろう、私は勇敢で不屈の精神を持つマオに惹かれるんだ」
○「なんでだろうな、真央ちゃんは愛されキャラなんだと思う。あとはジャンプさえ決めればな」
○「浅田が再び敗北した。人生ってこういうものなのだろうね。どんなに努力しても、納得のいかない結果に終わることがある。それでもやはり彼女が好きだ。永遠に前向きで、ずっと諦めない浅田さんが」
■キムを評価する声
○「2年間も国際舞台から離れていた人だとは到底思えない」
○「昨日はさすがに女王の風格だったな。浅田に欠けているのは何だろう…自信かな?」
○「正直、彼女はあまり好きではないんだけど、やはり女王は女王だね」
○「彼女は美しすぎる、とっくに浅田と比肩するレベルを超えていると思う。エレガントでのびやかで艶やかな女王だ」
○「身体表現と演技構成がすばらしい!浅田との差は歴然」
○「彼女の演技を鑑賞することは幸せ。転倒を心配することもないし、動作が優美で流れるようだ。浅田はかつて彼女の強力なライバルだったが、今は同じ地平に立っていないと思う。演技を見ていてもハラハラする」
○「韓国人は表面上は何でもない風に見えて、陰の努力家だ。持久力もある。浅田は確かにかわいらしいところがあるが、キムの成熟にはかなわない。もっと世に出て見識を広めたほうがよいように思う」
○「2年のブランクを経ての完璧な復活。彼女のことはあまり好きではないが、ジャンプは確かにキレがありクリーンだし、演技は美しく目を楽しませてくれる。個人的には浅田の方が好きなのだが、なにせジャンプが不安定だ」
★また、2人の特性の違いをこのように言い表したコメントもあった。
◎「浅田とキム。1人は『難易度の女王』であり、もう1人は『表現力の女王』だ」
★二人の特徴をこれほど的確に言い表した言葉はないと思う。”難易度”の理解がやや明瞭さを欠くけれど・・・。
★キムヨナはソチオリンピックを選手としての最後のステージにすると宣言した。浅田真央はどうするのだろうか。
先日行われた世界選手権では二人のどちらかが勝ち、ソチオリンピックではその可能性もかなり低くなると見ていた。十代の若手選手が台頭し、自国選手権などで勝ち始めていたからだ。この選手たちが猛威を振るうのではないか。そう思っていた。
しかし事情は変わった。若手の力はベテランの実績と経験に及ばなかった。表彰台の一角にさえ食い込めなかった。この大会で残したスコアと演技イメージが次にもたらしたものは大きい。これでソチの表彰台を若手が独占して入れ替わるのはほぼなくなったと見ていいのではないか。キムヨナをはじめ、浅田真央もカロリーナ・コストナーも、ソチで優勝を争う選手として踏ん張れたということだ。
彼女らは胸を撫で下ろしていることだろう。
グランプリシリーズが始まるまで、あと半年しかない。このあたりまでに若手選手らはベテラン勢と肩を並べるほどにならないといけない。伸び盛りの選手は大会ごとに成長を見せてくるわけだが、先の世界選手権で表彰台の次に並んだ若手たちがどれくらい変貌を遂げてくるのか見ものである。
ベテラン勢は力を誇示して生き残った。
村上佳菜子、グレイシー・ゴールド、ケイトリン・オズモンドらの若手にとっては、次のグランプリーシリーズから飛ばしていかない限り、ベテランの力に再び跳ね返されることになりかねない。
★さて、キムヨナと浅田真央はソチでも表彰台を争うことになる。見た目にわかりやすい『表現力の女王』キムヨナに対し、見た目ではわかりにくい『難易度の女王』浅田真央の戦いはきびしくなりそうである。ソチも完成度を捨て『難易度の女王』としてキムヨナ打倒を目指すのか。それとも完成度を優先させてくるのか。それによって結果は違ってきそうである。すなわち、『難易度の女王』の道を進めば、打倒キムヨナもありうる代わりに表彰台落ちにもつながりかねない。『完成度』の方向に舵をきれば優勝はならずとも表彰台は確保するだけの力はゆうに備える。彼女にとって3Aを飛ぶのか飛ばないのかの最後の決断が近づいているようである。