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雨の記号(rain symbol)

やりたいことは山ほどあるはず

【記者の目】キム・ヨナ-オーサー、直接顔を見て争いなさい
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直接会って顔を見て争いなさい--。

最も古典的で最も明快な解答が出る争いの技術だ。相手の言葉を直接聞いて、釈然としない部分はその場で正せば後で誤解もない。

ところが最近、キム・ヨナとブライアン・オーサーコーチは文を通じて争っている。オーサーコーチはメディアインタビューを通じて、キム・ヨナはミニホームページやツイッターを通じて自分の立場を知らせている。ニュアンスが感じられない冷たい文の中で誤解の溝はますます深くなった。初め「才能にたけたキム・ヨナの明るい未来を祈る」「これまで真心をもって指導してくれたオーサーコーチに感謝申し上げる」と言った言葉はすぐにも「自分はもっと尊敬されなければならない」「4年余りの練習期間、楽しいことばかりだったろうか」といった暴露戦になってしまった。残念な気持ちを示すファンももう泥仕合に「やめなさい」とお願いしている。メディアを通じたけんかは互いに傷を残すだけだ。透明な氷のようにきれいだった2人のイメージは壊れるだけ壊れた。

2人は今、同じ空間で練習している。あまり広くないトロント・クリケット氷上競技場で一日に何度も顔を合わせるだろう。2人の間には立派な仲介者、振付師であるデービッド・ウィルソンもいる。直接会って胸のうちをさらけ出すのはそれほど難しくないという話だ。メディアを通じて攻防戦ばかりするのではなく、直接会って互いの立場を打ち明けなさい。そして適当な接点を見つけてほしい。

先日「ひざ打ち道士」に出演し「ただ私のことなのに、自分のことのように喜んでくれたオーサーコーチとウィルソンコーチがありがたかった」と涙を流したキム・ヨナが思い出される。わずか4カ月前のことだ。オーサーコーチも「誤解を解きたい」と何回も言った。互いにこんな思いなら、その短い期間に生じた誤解はすぐ解くことができる。
(ニュース記事より)

 
 「直接顔を見て争いなさい」
 それが出来るくらいなら、双方こんなやり方は取らないだろう。どっちが先に球を投げたのか知らないが、投げられれば打ち返すしかない。打ってこられれば打ち返すしかない。打ち返せなければ負けにつながる。
 人気のあるスポーツといえば球技がある。球を邪魔者に見立て、それを相手側に追いやることで成立するゲームである。
 口論もこれと同じようなもので、言い負かされてグーの音も出なくなったら負けになる。しかし、誰にも減らず口というのがある。言い負けて減らず口も叩けなくなったら、相手をポカリと殴る手だってある。殴って一気に形勢逆転なんて場面は、汚い世の中、そのへんでいくらでも発生する。
 しかし、こんな風な言い争いは球技レベルで留まってほしいと思う。それはスポーツみたいに勝ち負けが出てくるものではない。そのうち双方共に醜くなっていってしまうのがわかりきっているからだ。
 トロント・クリケット氷上競技場はあまり広くなくて、二人が顔を合わせる機会はけっこうありそうである。
 決別したのなら「直接顔を見て争う」必要などない。とりあえず同じスケート人として親愛の挨拶から再出発してみてはどうだろう。
 共に苦労し知恵を出し合い練習や試合を重ねてきた。あれだけの実績を積み上げた。
 いい友人になれる資格は十分なのではないか(師匠であったこと弟子であったことは永久に抜けないと思う)。
 僕はキムヨナ選手を応援しながら、オーサー氏の動向も注目していくことになるが、彼にはぜひともキムヨナ選手のライバル(間に合わなければポストキムヨナ)を育ててほしいと思っている。スポーツマンガでもこの手のパターンはよくあるし、それで読みごたえがいっそう深まっていったりする。つまらぬ論争より、ファンはそういう刺激や楽しみを待っている。
 二人にはこんなところでエネルギーを浪費するより、前を見てしっかり踏み出していってほしいのだ。口でいうことより、やりたいことは山ほどあるはずだ。
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