雨の記号(rain symbol)

藤井聡太竜王 VS 近藤誠也七段 



 藤井聡太竜王 VS 近藤誠也七段 


第80期B級1組順位戦から


 この対局をAbemaTV(森内九段と金子六段が解説)で楽しんだ。
 互いの腹の内を探り合いながら角換わりの戦いに進行した。
 先手の近藤七段は右金を玉側に寄せて守りを固める。
 藤井竜王も先手に合わせて駒組みを進める。
 先手が先手が持久戦で来ると見た藤井竜王は1二香と上がって穴熊囲いを匂わせる。
 それに呼応した先手の3七桂馬は機敏な一着だったらしい。その手の交換でAiの評価値は先手寄りに傾いた。


 先手の攻勢を凌いで勝つ気のない竜王は1一に玉を潜らず、攻め合いに出て6五歩と仕掛ける。これは手拍子の失着だったのか? それとも1二香と連動した一手だったのか? 
 ただ、近藤七段は「待っていた」とばかり、6四に角を打ち込む。この手に
AIは先手に評価値を増やし、解説陣も先手指しやすいとした。
 玉頭から継ぎ歩の攻めを見せられてぐずぐずできない藤井竜王は、9四歩と端から仕掛けていく。玉頭が”焦眉の急”状態で、素人目にはいかにも遅い手作りと見えるが、捨て置くわけにはいかない、と森内九段。


 ここから藤井竜王の歩を使った軽妙なしかけが続く。
 両者の一連の攻防の中で後手が9一に香を打ち据えた時、これで藤井竜王にも勝ち味が生まれた、と喜んだのだったが…この後、後手が十字飛車で先手の銀をせしめても、先手の優位は動かない、とのAIによる手順が示されて自分はがっくり来てしまった。 
 近藤七段がそこまで読みを進めているなら、後は筋に入った攻めを待つだけのように感じられる。


 仕事の疲れの出た自分は急に眠気を覚えてしまった。老いの身体に眠気はきつい。パソコンとTVを切り、自分はせわしく寝床に入ってしまった。
 
 藤井竜王の逆転勝利は翌日の棋譜動画を見て知った。調べたら午前0時を回る激戦だったようだ。
 詳細を見たらあれから数手で藤井竜王は形勢をひっくり返していた。その流れをリアルタイムで見られなかったのは実に残念だった。
 自分は両者の勝負の綾をAIの示した手順に沿って、「近藤七段が藤井竜王に勝利する」と勝手に決めつけて睡魔に誘われてしまったようである。


 AIの評価値なしだった昔の将棋の方が手に汗を握り、先のまったく分からない解説ともども面白いと感じるのは自分だけであろうか? 贔屓の棋士が有利と出るのは確かに嬉しいには違いないのだが…。
 



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