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雨の記号(rain symbol)

新コーチにたくされる仕事

キム・ヨナが観客を魅了 LAのアイスショー
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2日、LAのアイスショーに登場、観客に手を振るキム・ヨナ(ロイター) 

2日、米カリフォルニア州ロサンゼルスでアイスショー「2011 All That Skate LA」が開かれ、バンクーバー冬季五輪フィギャスケート女子の金メダリスト、韓国のキム・ヨナが登場した。同ショーにはキム・ヨナを初め、バンクーバーのアイスダンス金メダルのテッサ・ヴァーチュ、スコット・モイアのペアや男子シングル5位のカナダのパトリック・チャン、ソルトレイクの女子シングル銅メダルの米、ミシェル・クワン、トリノのアイスダンス銀メダリスト、米のタニス・ベルビンなど世界のトップスケーターが集結、華麗な演技で観客を魅了した。(ロイターなど)
(ニュース記事より)


 おお、明るく手を振っている。まぎれもなくキムヨナ選手だ。当地のキムヨナファンは久しぶりに見た彼女の元気な姿にほっと胸をなでおろしたことだろう。
 転んでもニュースになる彼女。そんなニュースはどうやら目にしない。他の選手ともども彼女も待ちわびていたファンの前に無事華麗な演技を披露できたのであろう。

 昔、蝶のように舞い蜂のごとく刺す、と言われたボクサーがいた。言わずと知れたヘビー級チャンピオンだったアメリカのモハメド・アリー(カシアス・クレイ)選手である。
 彼のボクシングはともかくかっこよかった。逃げ回ってばかりいるボクサーと言われた彼は、いつの間にか大衆を虜にしてしまった。ハードパンチャーのパンチを逃げもせず鉄壁のガードで受け、それを逆転KOに結びつけるようなボクシングもやったからだ。
 こうして、彼のボクシングはあらゆる敵をなぎ倒していった。ハードパンチャーもテクニシャンも彼にかかると子供のように倒された。ハードパンチャーは得意のパンチが空を切り続ける一方、顔面をボコボコ打たれ、巨象のようにリングに沈んでいった。テクニシャンも彼のフットワークには勝てなかった。何もできず、防戦一方のあげくリングに崩れ落ちる始末だった。
 その後、彼のボクシングを真似するボクサーが次々と登場した。柳の下のどじょうってやつだ。しかし、第二のアリーはついに現れなかった。彼のボクシングは彼にしかなしえないものだったからだ。
 
 
 おそらく、今のキムヨナのようになろうとする選手はこれからたくさん出てくることだろう。いや、すでにコピーが始まっていよう。
 だが、キムヨナ選手も上記で例に出したアリー選手に似ている。いろんなフィギュアスケートの選手を見ているが、キムヨナ選手は天才という前に異才である。
 彼女は、蝶のように舞いながら、蜂の針に似た鋭いジャンプを飛ぶ。そのどちらもがほぼ完璧なまま溶け合って彼女特有の世界を創出する。
 蝶のように舞おうとすればジャンプがおろそかになる。逆もまた同じ。この境地に達する選手は当分現れないというのが僕の見解だが、果たしてソチまでに登場してくのだろうか。
 
 キムヨナ選手もそのバランス空間を維持できていけるのかどうかは微妙なところである。少しずれが生じると、芸術性が高い分、その世界イメージはガタガタと崩れ落ちてしまうだろう。
 したがって、新コーチにたくされる仕事はハードルが高くて大変だろうと僕は思う。何せ、オーサーコーチではもうダメ、となったわけだから。
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