雨の記号(rain symbol)

「Tomboy」がつけた「(リアルタイム)オールキル」のおまけ（(G)I-DLE)

(G)I-DLE

2022-03-20 17:38:34

「Tomboy」がつけた「(リアルタイム)オールキル」のおまけ（(G)I-DLE）

(G)I-DLE 新曲「Tomboy」オールキル達成！「スジン」脱退の影響感じさせず

　「(G)I-DLE」は今月14日、初のフルアルバム「I NEVER DIE」をリリースし、タイトル曲「Tomboy」で韓国主要チャート(Melon, Flo, Genie, Bugs)の全リアルタイムチャートで1位を獲得した。「オールキル」の達成はすばらしいのひと言だ。

　「(G)I-DLE」が「(リアルタイム)オールキル」を達成したのはデビューして初めてだという。
　スジンの脱退後、活動は思うにならなかった。やむなくリーダーのソヨンがソロ活動して間を置こうとした。年度当初の人気を思えば、物足りない成果にとどまった。
　騒動のほとぼりを冷ます（自粛）期間をおいたのはやむを得ない判断だった。

　年が明けて第四世代のガールズが次々デビューして記録づくめの成果を出していく中、カムバックの準備に入った「(G)I-DLE」にとって、「Tomboy」でいけるかどうかに絶対的な自信は持てなかったんじゃないだろうか？
　ソヨンを中心に生み出されたカムバック曲「Tomboy」は、昨年当初の
「(G)I-DLEの音楽スタイルを根本から打ち消すロックスタイルの音楽となった。

　これが上手くいくかどうかはまったく分からなかったことだろう。
　しかし、結果は”吉”と出た。
　最初、この曲を聴いた時は”ありふれてる”と感じたが、騒動の頃の音楽を忘れさせてくれて、これでいい、と思った。
　身体だけ動かしていればいい、ロックスタイルの曲は何も考えなくていい、”乗りのよさ”がある。

　今の「(G)I-DLE」にとってもっともよい音楽は、前を振り返らないですむこういう音楽が一番よかった。
　リーダーのソヨンはそのへんをきちんと分かっていてこの曲をカムバック曲としたのだろう。
　頭をいったん空っぽにして再出発する曲、それが「Tomboy」だった。
　「Tomboy」は「(リアルタイム)オールキル」の”おまけ”まで付けた。
　しかし、これで安心してはいけない。
　スジンもいた昨年始めのカムバック曲「화(火花)(HWAA)」と「Tomboy」を比較して視聴してみた。自分は「화(火花)(HWAA)」のステージの方がはるかに中身のよさを感じた。「Tomboy」は頭の中を空っぽにできただけの出来に留まっている。「(G)I-DLE」だけがやれる音楽とまでも行っていない。

　「Tomboy」は昨年の騒動の悪夢は過去へ押しやることは出来た。だが、「(G)I-DLE」が本来の楽曲スタイルを取り戻すのは次のカムバックにあると自分は見たい。