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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載67)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
○ユ・イェビン➡(チュ・ヨニ)
プレーヤー」第5話→(仲間とは何か)⑧
★★★
「ハリ、ちょっと見てくれ」
ビョンミンは言った。
雑誌に見入ってハリは返事しない。
ビョンミンはハリの手から雑誌を飛ばした。
「ちょっと見てくれって」
「どうだ、カッコいいか?」
ビョンミンはスーツ姿でくるっと回転した。
「キャバレーにでも踊りに行くのか?」
「もうっ、お前は分かってないんだな。お前こそまるで鳩だ」
「…」
「いつも白ばかりでファッションを分かっていない。お前に聞いた俺がバカだったよ」
そこにジヌンがハムと野菜の炒め物を作ってやって来た。
「おお、来たか。食べ過ぎで卵を産みそうだよ」とハリ。
「今日は油をつかった」
「アリョンにメールするよ」とビョンミン。
「そうか」
「来る時にトンカツを…と」
「おい」
ジヌンは怒った。
「味見くらいはしろよ」
箸につまんで差しだす。
ビョンミンはジヌンんの手を払った。
「人間の食べ物じゃない」
その時、アリョンも姿を見せた。
★★★
「おっ、アリョンがきた」
3人はいっせいにアリョンを見る。
ビョンミンが自分のスーツ姿を尋ねる。
「アリョン、どうだ?」
「何が?」
「俺、雰囲気変わっただろ?」
アリョンはビョンミンをちらと見た。
「そうね」
「ちゃんと上から下まで見ろよ」
アリョンは面倒臭そうにスーツ姿を観察する。
「どうだ?」
ビョンミンはスーツを軽く撫でる。
アリョンはあっさり答える。
「さらに不細工になった」
ブスっとした顔で答える。ハリがカラカラ笑った。
相手にしてもらえずビョンミンはため息をつく。
「どんどん口が悪くなるな]
ハリはアリョンを見た。アリョンはハリの隣に腰をおろす。
ハリはアリョンの沈み込んだ表情を気にした。
「何かあったのか?」
アリョンは首を横に振る。
「別に…」
ジヌンの炒め料理を見て訊ねる。
「それ食べられるの?」
ジヌンはむっとなった。
「何を言ってる」
「…」
「朝から精出して作ったんだよ」
しかし、アリョンの難しい表情は変わらない。ジヌンの手料理が信じられないらしい。
「食べてみるか?」
ビョンミンとハリが料理をスプーンですくって口もとに伸ばす。
「ほら」
アリョンはスプーンから顔を背ける。
メンツが揃ったところでメンバーらは仕事の話に入った。
「パク社長の周辺人物を調べてみた」
ビョンミンが切り出した。
「不動産は3か所に分かれてる。1つ目は姪名義でノジン、2つ目は義妹名義でインギョン、3つ目は家政婦名義で南安州にある」
しかし、今のアリョンは仕事の話も上の空だった。
― 誰だこの娘は? 可愛いじゃない。
アリョンは昔の仲間に目を付けられたヨンジのことが気になっていた。
ビョンミンの説明にジヌンは言った。
「1人を狙い撃ちするのは厳しいな」
「直接、聞くしかないな」とハリ。「場所は?」
「サンムとジフンは指名手配されてない。チェ・ユンギュの所在だけは分かってる」
ビョンミンの話を聞きながらも、ハリはアリョンの様子が気になってならない。
ビョンミンは続ける。
「何しろ1か所に集まらない組織だから、お互いに会ったこともないらしい」
「顔を知らない同士ということか?」
ビョンミンは頷く。
「だったら」とハリ。「俺たちがユンギュになりすませば…」
ぜんぜん乗ってこないアリョンにハリは話を中断した。
「アリョン!」
と呼びかけるが返事もなければ目も向けない。
ハリはテーブルを叩いた。
やっとハリを見る。
「聞いてるか?」
「ええ」
気のない返事である。
「今日は変だな」
さすがにジヌンも気付いたようである。
「何が?」
「それだ」
ビョンミンはテーブルを叩いた。
「そういう口調はやめろ」
興奮口調で続ける。
「大金がかかってるんだ。しっかりしろ」
ジヌンが肩を叩く。
「落ち着け」
「また、お金の話ね」
アリョンはそっぽを向く。
「何言ってる。俺は死ぬ気で調べてこうして発表してるんだ」
「ちょっとタイム」
ハリが切り出した。
「少し休憩しよう」
ハリは立ち上がり、席をはずす。アリョンの肩を軽く叩いて歩きすぎる。
ビョンミンの興奮は治まらない。
「俺たちは何のために集まってるんだ。ふざけるな」
「まあまあ落ち着け」とジヌン。
「その手をどけろ。ブタ野郎は大人しくしてろ」
アリョンはビョンミンを無視して席を立つ。テーブルを離れ、ハリの後を追う。
その間にビョンミンはジヌンに後ろ手に押さえつけられてしまった。
「離せこの野郎!」
「休憩しよう」
ハリを追ってアリョンはやって来る。
「何かあったのか?」
「…」
アリョンはちらとビョンミンたちの方を見た。
「言いたくないか」
「言ったら変わるの?」
「ん?」
「…」
「そうか」
「戻ったら?」
ハリは背を向けたアリョンを呼び止める。
アリョンの前に立った。腕を組んだ。
「理由は分からないが…」
「そんなにお金が大事?」とアリョン。
「…どういう意味だ?」
アリョンはためらった。話せば自分の過去をハリにさらけ出すことになる。
「少し頭を冷やしてくるわ」
アリョンは背を返した。ハリは黙って彼女を見送った。