「bad girl」4分間の少女時代(2011年8月)
"bad girl" 4 minutes Girls' Generation (August 2011)
少女時代、ステージ横で魅せる“脚線美”!
アイドルグループの少女時代が「2010-2012 韓国訪問の年」の広報大使に委嘱された。19日、委嘱牌を受け取るためにステージに上がっている。
少女時代はペ・ヨンジュン、キム・ヨナ、アニメキャラクターのポロロとともに外国人に対して韓国をPRすることになる。
大統領府に招待された少女時代
李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人の金潤玉(キム・ユンオク)氏が19日、「韓国訪問の年」広報大使に委嘱された少女時代のメンバーを青瓦台(チョンワデ、大統領府)に招待した。金潤玉氏と少女時代のメンバーが記念撮影のために移動している。
金潤玉氏は「韓国を世界に知らせている少女時代の努力に感謝している。韓食のグローバル化も広く知らせてほしい」と述べた。左から少女時代のユナ、ジェシカ、ヒョヨン、スヨン、金潤玉氏、サニー、テヨン。
(ニュース記事より)
K-POPの代表的ミュージシャンとして世界中を飛び回りだした少女時代。その圧倒的ダンスと歌唱はたちまち見る者聴く者のハートを魅了し、老若男女を問わず、世界中にファンを生み出してきた。
彼女らの歌をカバーしたダンスがユーチューブなどにたくさん出回っていることからも人気のほどがうかがえる(彼女らのダンスを専門的にカバーする遠藤時代はその代表格だが、上手なグループは他にも増えてきつつある)。それらを覗いてみると、本家は嫌いだがこれはイケてる、というような不思議でおかしいコメントがあったりしてアクセスもコメントも盛況だったりしている。
当然、彼女らは強行スケジュールの中におかれているようだ。
「いったいいつ眠っているのだ? 彼女らのベッドはいつもまっさらなままではあるまいか」
と心配になるほどだが、ステージに登場した彼女らはいつも元気いっぱいで笑顔を絶やさない。
日本ツアーのステージで倒れたサニーが、病院で元気を取り戻すとまたファンの前に戻ってきて、ファンに対する申しわけなさを伝えようとする場面もあった。
そのステージに居合わせたファンにすれば、彼女らのステージに対する情熱を垣間見れて、もっとファンになって家路についたりしたのではあるまいか。
彼女らは、ローティンの頃から歌手をめざして合宿生活を送り、歌にダンスに演技に、とひたすらレッスンに励んできたまじめな子たちなのである。他の子たちより、気ままに一人で、あるいは家族で社会経験する時間は、よってうんと少ないと言えるかもしれない。
しかし、彼女たちはデビューして歌いだした。これまで自分のやれなかったこと、遊べなかったこと、行けなかった場所などを空想体験の形を取りながらロマンチックに表現しだした。長く単調なレッスンの日々は、たった数分間で何年もの時間や空間を掌握する卓抜な表現力を彼女らにもたらしていた。
「bad girl」は彼女ら9人が適材適所のパートをこなし、今のところ一番好きな歌となっている。少女時代ワールドの出発を告げる「また出会った世界」も
好きだが、「bad girl」は彼女らのひとつの到達点を示すかのような魅力を発散している。
この歌を視聴しながら、鉄鋼景気で沸き返る1970年代後半から80年代にかけ、バイクにまたがり、週末ごとに日本中の街道を暴走した連中のことを思い出した。どの家の者も残業に追われて働いていた。残業の金でオフの乏しい自由時間をマージャンや飲み屋で過ごし、また仕事に出かけていくというような父親や若者の多い時代だった。誰もが家をあけるそんな時代は子供たちも浮かれる。せっかく家を買ったものの、家には小さな子と母親しかいない現象が発生した。大きくなった子は夜遊びを覚え、その一部は徒党をつくり、暴走族となった。天井知らずの好景気の時代だったが、誰もが何かに飢えている、そんな時代だった。
僕は彼らを観察する機会が多かった。自宅前でたむろする彼らのリーダーと渡り合うような怖い経験もした。
彼らは週末が来るたび、バイクや車で近くの広場に集まってきた。マフラーを外したバイクでブルンブルンとエンジン音を響かせた。
集まってくるのは高校生ぐらいから二十歳前後の若者だった。男子が多かったが、女子も何人か混じっていた。男子のバイクの後ろに乗っていくのだろうが、もちろん自前のバイクでやってきていた女子もいた。
この中に好きなタイプの娘がいた。何十年か経った今でもその子の顔はくっきり思い出せる。夜になったら僕をまるで無視した彼女も、昼間は通りで顔を合わせると「こんにちは」などと挨拶を交わしてきたものだった。女子高生としてまじめに通学する姿なども見て不思議な気持ちになったりした。
自宅前の広場は彼らの小さな集会所だったが、夜が深まると彼らは隊列をなしてどこかへと街道を走り去った。もっと大きな集会所を目指したということだったろうか?
少女時代の「bad girl」はあの頃に見た少女のイメージからは隔たったものを感じる。MVに見られるようなカッコいい服装をしている者はいなかった。普段着が多かった。それらしい格好をして現れた時もあったが、そんな時に限って母親が現れて連れ帰ったりしていた。
しかし、形はそうでも彼女らの心はロマンチックがいっぱいだったろうと推察される。実際、十代半ばをやっと出たばかりの女子がゾクッとするような色っぽい視線を僕によこしたこともあった(たとえて言えば、このMVでユナが一瞬のアップで見せるような艶かしい表情だ)。
東京の知り合いを訪ねて行ったある夏の深夜、方南町で物凄い数の暴走族の隊列に出くわした。彼らの車とバイクは道路の二車線を完全に支配して走ってきて圧巻だったが、その中には女子の運転するバイクもあった。
「おっ、女だてらに」
と僕は思った。もちろん彼女がユリやスヨンに似ていたかなど、当時の僕にわかるはずもない(後ろからパトカーがついていくのは不思議な景色だった)。
この歌は見どころや聴きどころが満載で、4分間はあっという間に過ぎてしまう。こんなに濃密な歌の世界を感じるのは久しぶりだ。
テヨンの出だしの声(最高)。ジェシカの(教えてあげる~)のところ(最高)。続くサニーの声がまたいい。(虜になる~)とたたみかけるソヒョンがいい。その間、ユリもユナも魅力あるダンスを繰り広げている。ユナが腕をくるくる回すところはすばらしいのひとこと。全員で好きな方向を向いてのダンスが伸びやかでいい(ここのところは広いステージで躍らせてあげたい。ここのところ、MVでは活き活きしてる。ライブではちょっと窮屈そう)。
歌が終わった時、彼女たちは「bad girl」の世界を演じていたのだなとの思いを深くした。ソヒョンの睨みつけるような怖い表情はその象徴であろう(彼女はこの世界とは無縁の、物静かで心のやさしい娘である)。
僕は今、この歌を一日に何度も視聴している。
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