というわけで残留農薬の話から、米不足(93年)、開発輸入、遺伝子組み換え食品の安全性・・まで。結局、「何世代も先までの安全性なんてわからないから(遺伝子組み換え食品は)不安」という話に。そんな先の安全性の担保なんて、どんな食品でも出来るわけがないというのが結論になったわけだけれども、それで思い出したのが、コープネット参加による遺伝子組み換え表示のこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/9d/6c98731a8de20a79404aa33e72f3d4bf.jpg)
先週の学習会で質問したのは「原料使用」か「原料不分別」の場合のみ表示とし、「不使用」「主原料不使用」の表示をなくすということは、事実上不分別表示だけになると理解していいのか というもの。以前書いたように優良誤認を招きかねない「不使用表示」は止めるべきと思ってたから、この方針はいいことだと思う。ただ、この表示の線引きも大変。わずかでも不分別があれば表示するとしたら、緑茶系飲料や烏龍茶に酸化防止剤として添加されるビタミンC(トウモロコシ由来)、菓子やソフトドリンク、冷凍食品などに使われるブドウ糖(トウモロコシ、ジャガイモ由来)、ドレッシングやマヨネーズに使われる穀物酢(トウモロコシ由来)・・・そんな加工食品の副原料に使われるものが分別されてるわけないから、そういうものまで全部不分別表示されるか?といえば無理だろうし、遺伝子組み換え表示ってのは徹底しようとすればするほどドツボに嵌まる。ま、そんなところまで現実に不分別表示やったら、不分別だらけになるだろうね。
「原料使用」の表示というのは、遺伝子組み換え原料を使ったものだけをわざわざ分別するわけで、(一部の例外を除いて)現状ではまずありえない。ま、機能性食品として将来的に登場する可能性はあるだろうけれども、開発企業の日本モンサントのサイトには【ケロッグ社が食品のトランス脂肪酸低減のため、モンサントの低リノレン酸大豆を使用】なんて記事があって、アメリカは日本とは比べ物にならないほどトランス脂肪酸への興味が高いから、商品化は問題ないだろう。ま、栄養面での付加価値を謳った商品は将来的には出てくるだろうとは思う。ずうっと先の話になるだろうけどさ。