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アマゾンに注文しといた『ヤマザキパンはなぜカビないか 誰も書かない食品&添加物の秘密』が届く。この本、受け入れてくれる出版社がなかなか見つからず、消費者関係の本を多く出している実績のある緑風出版がようやく引き受けて日の目を見たのだとか。その勇気は認めていいとは思うけど、問題はその中身。僕は添加物“毒物”論には立たないから、ざっと読んだだけで違和感のある記述が頻出。
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以前も書いたと思うけど、身の回りの食品(市販)は危険なものにまみれているという前提に立つか、基本的に安全性は(冷凍“毒”餃子を除いて)確保されていると考えるかで、食品添加物や農薬、遺伝子組み換えに対するリスクの評価がまるっきり違ってくる。僕は<食材の安全>より、<食生活の安全>の方が遥かに重要だと思ってるし、現在の食の安全の課題はウイルス、細菌の問題を除けば、ほとんど存在しないって思ってるから(関連リンク)、食材にこだわることが、健康にほとんど寄与しないって考えてるんだ(生協職員にあるまじき考えって言われるかも・・・)。
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例えば、有機農産物の宅配でパイオニアとされたT・F氏や有機農業の研究者として知られたO・T氏、合成洗剤批判の第一人者と言われたS・S女史など、おそらく日常の食材に人一倍気を配ったであろうこれらの人たちは、70歳を前にこの世を去っている反面、日清食品の創業者で“添加物の塊”と批判されることの多い即席麺を毎日食べ続けた安藤百福氏は96歳で亡くなる前日まで、仕事を元気にこなしていたという。
結局、健康で長生き出来るかは、食材の“優劣”ではなくて、(健全な食生活に気を配ることを前提として)個人差に負うところが大きいんじゃないか・・・って思うんだよね。もちろん、一日三食即席麺やコンビニ弁当を食べる生活をしていたら、間違いなく健康には良くないだろう。だけど、それは添加物の問題じゃなくて、栄養バランスや濃い味付けが問題ってことだろうと思う。
↑は生協で扱ってた冷凍の栄養バランスセット。初めて食べたんだけど、味はまずまず。栄養バランス良し、冷凍なんで保存料無添加。これ、結構いけるかも。
ニコニコ動画で、バンパイアハンターDを見る。これ、ジブリや押井守作品に負けないアニメ映画の大傑作だと思ってるんだけど、ニコニコにアップされてるのは、手持ちのDVD(劇場公開版・字幕)と違って、あとで発売された日本語版。劇場版との微妙なセリフ回しの違いを比較するだけでも面白い。これ、見たかったんだぁ・・・。