久々に朝のワイドショーを眺めてたら、明治乳業の粉ミルク問題を大きく扱ってた。そりゃ、セシウムが検出されたこと自体は問題には違いないよ。ただ、牛乳・乳製品の暫定規制値で放射性セシウム134と137の合計値200Bq/kgに対して、検出されたのは、22~31Bq(公式サイト)。
加えて薄めて飲む上に、口にする量もごくわずか。専門家のコメントってことで、先日講演を聞いた野口邦和氏も心配ないって言ってたけど、コメンテイターは、針小棒大に不安を煽るだけ。
まぁ、テレビってそんなもんだろうけど、専門家がまともなこと言っても、スタジオでそれを全部台無しにするんだから始末が悪い。っていうか、“電波芸者”は、それが商売なんだろうけど、これって市民団体が火付け役みたいね。検査して、メディアに取り上げて貰ったという。
この団体の文章「この度の明治ステップの件について」には、『年間被曝積算量を1ミリシーベルトに抑えることが出来れば安全である。そして、内部被曝さえゼロにすれば、年間被曝積算量1ミリシーベルトを目指せる』という確信を持てたからです・・・って文章がある。
僕は、市民団体が自主的に食品の測定をすることを否定はしない。実際、乳業メーカーは、国の暫定規制値を超えなければ、測定しても数値を公開しないところは多いからさ。
内部被爆ゼロって言うスローガン自体、限りなくゼロリスク信仰に近いモノ言い。暫定規制値は段階的に引き下げていくことが現実的だし、今の規制値を良いとは言わないまでも、“緊急避難的”なものと考えれば十分納得できる数値。
被曝する感度が高い乳幼児や子どもに対して規制を厳しくするのは賛成だけど、今回のような問題が起きると、メーカーは多大な被害(少なくとも数千万円以上)を負うことになるし、こうした問題が起こるのを怖れて、メーカーは、検査体制の拡充ということで、さらにコスト増を迫られる。
規制値以内で自主回収を繰り返せば、食品の廃棄を膨大にしなければならなくなる。
<硬い話なんで癒し動画>
一度汚染しちゃった以上、そのリスクは徐々に減らしていくにしても、ある程度は我慢していくしかないんだよ。でなきゃ、海外から食品を輸入するしかない。
「ベラルーシの25年 段階的な対策に学ぶ」を読むと、チェルノブイリの事故を経て、汚染の酷かったベラルーシがいかに段階的に基準値を変えてきたのかってのがわかって興味深い。
一度、事故を起こせば、それだけの“我慢を強いる”という点でも、僕は原発には反対だ。ただ、ハリネズミみたいに、そこら中に毒を吐いて、落ち着いてものを考えようとする人間を“安全厨”とか誹謗する人たちと同じ土俵に立つ気はないのね。
やっぱりテレビなんて観るもんじゃないなぁ。特にワイドショーの類は。
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haikyotansaku
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