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今日は、朝9時にお袋を乗せて日赤の整形外科へ。朝が早いので、昨夜、晩ご飯と一緒にポテトサラダを作る。ちょうど生協の配送日だし、冷蔵庫の中の惣菜もちょうど切れる。おかず一品を準備して、お出掛けスタンバイ
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もうお袋の手術をしてから、一年半。リハビリセンターへの通院もなくなり、外科部長の主治医の診察だけは続けてたんだけど、回復もこの辺が限界。後は在宅でのリハビリ一本でやった方が良いんじゃないか・・・って提案があったんだ
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手術直後は、週三回のリハビリ通院+主治医の診断で年がら年中“日赤詣で”をしてたんだけど、まぁ、年内に最後の診断を受けて、“卒業”かな
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結果的には、<完治>は無理だったってわけで、後は本人の自助努力+僕が付き合う在宅リハビリに変わるってわけだ。次回の診断の時には、リハビリテーションセンターにも顔出して、理学療法士さんにも、挨拶しておこう。
次に会う機会はたぶんないだろうし(ないに越したことはないしさ
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処方箋薬局で薬を受け取り、帰宅
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消費者大会そのものは、長野県消費者団体連絡協議会が主催する大会なんだけど、事務局長は、長野県生協連から出していて、基本的には生協が運営母体みたいなもの(あまり詳しい事情は知らんけど)。
午前中は、活動交流と題して、消費者問題に関わる団体が活動報告。僕は、30分ほど遅れて行ったんだけど、会場はほぼ満席。数えてないけど、300人はいたんじゃないかな。殆どは団体関係者なんだけど、たまに僕みたいなモノ好きが個人参加で紛れ込むのだ
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昼食休憩でお弁当。これ、ホテルで用意したもんだよね
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休憩時間に、生協のスタッフや前の理事長で今の生協連の会長ともしばし立ち話。なんてーのか、無駄に僕は生協関係者にとっての有名人だ
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午後の部は、日大の野口邦和准教授による講演「放射能問題と食の安全」。
今回の参加者が多かったのは、野口氏の講演があったのも大きな理由だと思う
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内容は比較的平易なもので、放射能のそもそも論から入っていく。ただ、平易と言っても、小出裕章氏とは内容はかなり違う。小出氏が脱原発を最初から掲げ、原子力工学が専門なのに対し、野口氏の専門は、放射線防護学(放射線の安全管理を研究する学問)。
その違いだけでなく、小出氏が、日本はすでに広域に、放射線管理区域と言えるほどの汚染に晒されていて、その中で生きていくしかない。危険なものは大人(年齢が高いほど感受性は低くなる)が食べ、より安全なものは、子どもに与えるべきって唱えているのとは大きく異なる。
野口氏は、放射性物質の半減期に注目し、水素爆発後、大量に放出されたヨウ素131は、殆ど問題ではなく、半減期の長いセシウム134と137に注意を払うべきとする。。
現在の空気線量は、福島でも低く、問題は食べ物からの内部被爆が問題。避難することを止めはしないが、その際のストレスや生活を失うことに見合う被曝なのかよく考えるべき。現在、人が住んでいる場所の除染を徹底的にして、トータルの被曝を下げることが必要であると説く。
あと意外だったのは、国の定める食品の暫定規制値に関しては、流通してる食品の汚染のレベルは低く、現在の規制値は高すぎて(米やお茶、キノコなどを除いて)、殆ど違反が出ない状況で、規制値の役割を果たしていない。もっと下げるべき・・・と断言してたこと。
てっきり野口氏は、暫定規制値は、科学的な根拠が十分あるもので、現行でも問題ない、って話をすると思ってたから、へぇーって思ったんだ。
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あとは、瓦礫などの中間貯蔵施設は必要ない。国は責任を持って最終処分場を作る場所を明示すべきで、福島県外に作るなんて言う“空手形”を切るべきじゃない。それこそ沖縄の二の舞で、県民には申し訳ないけど、福島第一原発の周囲に立ち入り規制地域を設定して、そこに建設すべきだって言ってたよ。
そうだね、そう思う。それに今、住民が避難してる地域を国が優先して除染するのは間違いで、まずは住んでいる地域からやるべきだとも言っていた。結局、国はさ、高レベルの汚染地帯でも帰宅出来るっていう“幻想”を振りまいて、莫大な国費を使おうとしてる。それはおかしいってことだと思う。
多少の意見の違いはあるけど、共感するところが多かったし、良い機会だったと思ってる。
さ、来月開催の生協がやる学習会は、どうかなー・・・。
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