5年かぁーー

義父の命日が4日後・・

亡くなってまる5年だぁーー・・

5年前のこの頃も・・
こんな感じの「秋晴れ」のいい天気だった。

「間質性肺炎」になり・・
7年間の闘病の末・・
9月のこの頃に天国へ行ってしまったのです。
66歳・・

その日は水曜日
ダンナは出張・・私は・・家でゴロゴロしていたのですが・・

チョット・・病院行ってこーーーっ
って軽い気持ちで出かけました。

別に「今日・明日がヤマです」

なんて言われていたわけでもなく・・
チョット・・最近、食事もとれず・・夜、寝るのが怖い
って義父が言っていたので・・・
顔を見に・・・・

間質性肺炎って・・血液中の酸素が極端に減ってしまうので
酸素はいつも鼻から入れてました。
チョット・・体を動かしただけでも・・物凄い「息切れ」

病院についた時は、ウトウトしながら・・
私が部屋に入った事は気づいたみたいで・・


「お義父さん・・どぉ？」
「フゥーフゥー・・便が出んでお腹がいたい」
「さすろーーか？」
「うん・・みきちゃん・・頼むわー」

前夜、付き添いで一晩、泊まった義母に代わり・・
お腹をさすってあげた・・

しんどいくせに・・「そこじゃない！！ここやっ！！」って・・
怒鳴るんですよーー

怒鳴れる元気があるからいいよーー

義父はとても「頑固」な人でしたが・・
私には・・・ニコニコと話しをしてくれる人でした。

当時、小学6年の康平が中学で『硬式野球』チームに入るか
どーーか？をとても気にしていた。

「シニア（硬式野球チーム）の入団テスト受けることにしたんやぜ」
「おぅー・・そーーか・・」

そんな会話してたなぁー・・・
生きていたら・・今の健太や康平のがんばりを
とてもとても喜んでくれたんだろーーなっていつも思います。

軽い気持ちで出かけた病院だったのに・・

義父の容態が・・本当に本当に
急変で・・
私は・・そのまま夜まで病院で
義父の最期を看取る事になったのです。

出張に行っているダンナに電話した・・

「お義父さん・・なんだか・・様子がよくないから・・気をつけて・・早く
帰ってきて」

夕方5時の事・・・

もう・・義父の意識はなく・・
呼びかけても・・なんの返答もなく・・

親戚・兄弟が集まる中・・

名古屋に出張に行っている・・
長男「ダンナ」だけが・・まだ・・

看護婦さんに・・
「まだ・・来ていらっしゃらない方はいますか？」
義母が・・『長男が・・・・』

時計を気にする看護婦さん・・

「お義父さーーん・・・英樹・・今・・来るから！！
待っとってよーーーダメやからーーー」

お義父さんが・・・天国に旅立ったのは・・夜8時ごろ・・・

ダンナは・・その頃一生懸命・・・病院に向かっていた・・・
『今・・・どこ？？』

電話するのも・怖かったんだけど・・
「お義父さん・・今・・亡くなったよ・・気をつけて来てね」

ダンナが病院に到着したのは・・・10時を回っていた・・・

病院のはからいで・・・
ダンナが来るまで義父はベットの上で寝かせてもらえました。

たった一人だけ・・・最期の時に間に合わなかった・・ダンナ・・

覚悟を決めた厳しい顔で、話さぬ『父』と最期の対面をしたダンナ・・

午前中・・・私としゃべっていたのに・・・

「私とアンタ・・逆だったらよかったね・・」

「いやっ・・・オレは・・これでいいんやぜっ・・最期はお前が傍にいてくれておやじも喜んでいたと思うし・・オレもそれでよかった・・おやじの最期は・・辛くて見れん」


頑固一徹のお義父さんの息子・・・ダンナ・・

最期は「私」でよかったんだと言ってくれた・・

スポーツが大好きで・・いつも健太と康平のがんばりを
目を細めていてくれた・・・

健太や康平のスポーツの結果の新聞記事を
全部とっていてくれた・・

生きていたら・・・
きっと・・今でも・・頑固の義父で
健太のがんばりも・・康平のがんばりも・・
喜んでいてくれたんだろーーなっ


キンモンセイの花の香りが漂いはじめる・・
この頃の・・・お別れでした。