近代以降、西欧社会には宗教から離れることで人間が進歩するという観念が育ちました。神や信仰から離れることで、人間が自由になれるという考えの産物です。フランス革命の主役となった市民は聖職者と貴族を敵にして戦いました。腐敗した聖職者を敵視したのであって、キリスト教を敵視したわけではありません。神頼みをやめて、人間の理性によって物事を判断しようとする啓蒙思想が生まれる歴史と重なっています。それにつれて人々の行動や思考もキリスト教から離れていきました。神の教えに従い、御恵みにすがって生きる人を軽蔑するようになりました。
キリスト教ではイエスを神の子としましたが、イスラムでは創始者のムハンマドを神の子とは絶対にみなしません。ムハンマドは生きた証人であり、神から人間へのメッセージ、つまり啓示を預かったところから預言者となりました。だが彼は完全に生身の人間であり、神としての性格は全くありません。
ヨーロッパで散々差別されてきたユダヤ人がパレスチナ国家を作ろうとしたシオニズム運動を後押ししたのはイギリス外相による1917年のバルフォア宣言でした。シオニストのユダヤ人はユダヤ人の国家を欲しがりましたが、イギリスにとり、それはどうでもいいことでした。スエズ運河の東側を支配しようとたくらんでいたに過ぎません。
2009年1月29日、スイスのダボス世界経済フォーラムで、エルドアン首相は
次のように発言しています。どうしても言っておきたい。モーセの十戒の6番目だ。殺すなとある。だがイスラエルは殺している。トルコのユダヤ人でさえイスラエルの攻撃を非難しています。
ムスリムは誰一人、パレスチナ問題でアメリカがイスラエルを支援しつづけたことを公正だとは思っていないし、イラク戦争を正しい戦争だとは思っていません。彼らはアメリカによって日本に原爆が投下され、大変な犠牲者を出したことをよく知っていて、アメリカと戦って敗れた日本がここまで発展したことを素直に尊敬しています。彼らはバラク・フセイン・オバマ大統領に期待しています。オバマ大統領の外交はアフガニスタン以外はまあまあ好調だと思います。前任の大統領があまりにも愚かだったために、そのギャップが激しいのですが。
私はイスラムの世界を知りませんでした。でも本書により、少しイスラムを理解することができました。キリスト教を上回る宗教かもしれません。これからも勉強していきたいです。
キリスト教ではイエスを神の子としましたが、イスラムでは創始者のムハンマドを神の子とは絶対にみなしません。ムハンマドは生きた証人であり、神から人間へのメッセージ、つまり啓示を預かったところから預言者となりました。だが彼は完全に生身の人間であり、神としての性格は全くありません。
ヨーロッパで散々差別されてきたユダヤ人がパレスチナ国家を作ろうとしたシオニズム運動を後押ししたのはイギリス外相による1917年のバルフォア宣言でした。シオニストのユダヤ人はユダヤ人の国家を欲しがりましたが、イギリスにとり、それはどうでもいいことでした。スエズ運河の東側を支配しようとたくらんでいたに過ぎません。
2009年1月29日、スイスのダボス世界経済フォーラムで、エルドアン首相は
次のように発言しています。どうしても言っておきたい。モーセの十戒の6番目だ。殺すなとある。だがイスラエルは殺している。トルコのユダヤ人でさえイスラエルの攻撃を非難しています。
ムスリムは誰一人、パレスチナ問題でアメリカがイスラエルを支援しつづけたことを公正だとは思っていないし、イラク戦争を正しい戦争だとは思っていません。彼らはアメリカによって日本に原爆が投下され、大変な犠牲者を出したことをよく知っていて、アメリカと戦って敗れた日本がここまで発展したことを素直に尊敬しています。彼らはバラク・フセイン・オバマ大統領に期待しています。オバマ大統領の外交はアフガニスタン以外はまあまあ好調だと思います。前任の大統領があまりにも愚かだったために、そのギャップが激しいのですが。
私はイスラムの世界を知りませんでした。でも本書により、少しイスラムを理解することができました。キリスト教を上回る宗教かもしれません。これからも勉強していきたいです。