インド旅行

Goodnight Saigon Billy Joelの最初の導入部は
ヘリコプターの音だと思います。
この曲はベトナム戦争への反戦的なメッセージが込められています。

20年前、私は最初の海外旅行にインドを選びました。
藤原新也の本に大きな影響を受けました。
ビートルズのリボルバーのアルバム中でシタールが使われていたし
きてれつな私の兄が新婚旅行先にインドを選んだせいもあります。

またインドを1人旅できれば
どこの国でも行ける自信がつくだろうとも考えました。

バンコク経由でカルカッタに到着しました。
中心街には人が溢れかえり
その歩道に小さな赤ちゃんが寝ながら
上向きになって泣き叫んでいるのに、誰も気にもとめず
歩いて行く光景は今でも忘れられません。まさにカオスでした。

カルカッタから列車でプーリーまで行きました。
海のきれいな田舎町で
多くの牛達、乞食の少年達、リキシャの人達と出会いました。

歴史的建造物で有名なブバネシュワルに滞在していた時に
スコールに出会ってしまい、タクシーでホテルまで辿り着きましたが
ずぶ濡れになりました。

シャワーを浴びた後、天井にある大きな扇風機を回していたら
気持ちよくなって、ぐっすり眠りこけてしまいました。
ここから悲劇が始まりました。

お腹をこわす風邪をひいてしまったのです。
何回もトイレに行きました。2日間寝たきりでした。
外からはヒンディー音楽が流れてきて、それをただただ聞いていました。
変な音楽をインド人は好むのだなあとあきれ果てました。

トイレは汚物できたなくなってしまいました。
そして従業員の少年がきれいに掃除をしてくれました。
私はここでインドのカースト制度を学びました。

風邪のため、ふらふらになりながらも
なんとか食事のために出かけるまで復活しました。
しかしながら衰えた私の体は
パサパサのインディカ米やパサパサのナンを食べることができませんでした。

仕方がないので中級ホテルでチャーハンや焼き飯のようなものばかり
食べていました。

バンコクまで戻った時にはホッとしました。
タイ米なら美味しく食べることができたからです。
タイ式うどんやタイ式焼きそばも美味しかったです。
海賊版カセットテープが1本150円で売られていて、山のように買いました。

このインド旅行以降、3年間タイに通いつめるきっかけになったのです。