晴彦日記

双極性障害1型と1型糖尿病(インスリン注射必要)と闘いながら、少しでも幸せになれるように頑張っています。

夏緑著 ウイルスと微生物がよ-くわかる本

2009年01月14日 18時29分45秒 | バイオテクノロジー
夏緑著 ウイルスと微生物がよ-くわかる本を読みました。
生化学を学ぶ人にとり良書だと思います。
私は以下の事項に興味を抱きました。

シアノバクテリアやクロストリジウムから
水素を生産することができます。

モザイクウィルスに有機金属を取り込ませ
極小コンデンサーを作ることができ
ナノマシンのバッテリーとして使えます。
また血管中の血栓を砕くナノロボットも夢ではありません。

ウィルスの殻に金などの電気を通す金属を
取り込ませるようにすると極小の金属粒子ができ
ナノワイヤーを作り、バッテリーの電極として使うことで
従来の2-3倍の容量が期待できます。

粘菌に光を当てると10通りの形になります。
これを利用した粘菌コンピューターが現在研究されています。
当てる光により、形が変化するか否かの記述はありませんでした。

枯草菌のゲノムにはフロッピーディスク1枚分(1.44MB)の
情報を記録することができます。
コンピューターの0と1の2進法の情報を
DNAのATCGの情報に置き換える手法です。

この場合にはPCR(ポリメラーゼチェーンリアクション)を
たぶん利用できないと考えられ
合成法によりDNA断片を作る必要があり
現在の技術ではかなり難しいと思います。

また1.44MBのDNA断片を枯草菌のDNAに挿入する際には
ある程度サイズを小さくしたDNA断片を調整後
プラスミドに導入し、相同組み換えにより
枯草菌ゲノムに導入する手法が考えられます。
かなり手間のかかる作業だと思います。

そして出来上がったものが1.44MBの容量しかないようでは
現在のUSBメモリー(16GB)やハードディスク(500GB)に
追いつくことは無理なような気がしました。

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