2015年最初の国債が大量に売れ残り
長期金利が10%を突破し、1ドル150円からどんどん下がり
インフレが急加速し、物価は2倍以上になっていく。
この時、首相になったのが自民党の小泉進次郎で
フリードマンの『資本主義と自由』をベースに、政策を進めていく。
日本はこのような危機がないと、変われない気がする。
日本の国債や年金が危ないのではという危機感は
現在、多くの日本人が抱いており、国民の関心は高く
タイムリーな本だったと思う。
「もしドラッカーが高校野球の女子マネージャーだったら」が売れたので
タイトルが似たようになったのだと思うが
このマーケティング戦略が見事に当たったように思う。
難しい部分もあるが
漫画なので、フリードマンの内容でも敷居が低い。
漫画本1冊のわりに内容は濃く、
日本の国債が売られたら、
どのようなシナリオになるのか勉強になった。
その対策を個人でどのように打てばいいのか?
日本の銀行でいいのか?(ペイオフが始まる。)
日本円を持ち続けていいのか?
十分に備え、瞬時に判断ができるように
用意をしておかなければならない。
だが、このような悲惨な惨状を招く前に
日本の政治の大きな改革が求められていることが
本著のメッセージだと思う。
今の民主党や自民党にそれができるとは
到底、思えない。
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もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら |
池田信夫 原作,田代真人 構成,藤咲ユイ 画 | |
日経BP社 |