寂しい牧場の秋。
10月25日。
早起きしたものの行先に悩み「tenki.jp」の「山の天気」をチェック。
先ずは阿武隈山地北部の山、霊山の風速を調べて・・・
※左が9時、右が15時の風速。
高度800m付近 17.2m/s 20.2m/s
高度500m付近 14.7m/s 17.7m/s
眺めの良い岩場に立つのは危険。
おまけに奥羽山脈の山、安達太良山の風速を調べて・・・
高度1900m付近 25.2m/s 28.7m/s
高度1500m付近 24.3m/s 25.3m/s
こちらは問題外。
で、樹林帯で紅葉を楽しむぐらいなら大丈夫だろうと向かった先は、
前回(3月15日)雪を楽しんだ阿武隈山地の日山(天王山)。
1/12500
田沢登山口(下)から日山原生林遊歩道を経由して山頂へ。
ここまでは前回と同じですが、今回は往復ではなく時計回りで周回。
茂原登山口に下山して、眺めが良い車道を歩いて田沢登山口(下)まで戻るコースをとりました。
国道4号線~主要地方道県道62号原町二本松線~主要地方道40号飯野三春石川線~国道459号線。
合戦場のしだれ桜の紅葉はどんなもの?
旧岩代町の小浜を経由するいつもと違う道をわざわざ通ったわけですが、残念ながらすでに落葉。
国道349線を合わせて供用区間・・・
福田寺の糸桜も新殿神社の岩桜もすでに落葉。
すぐの道の駅さくらの郷でトイレ休憩の後・・・
国道459号線に左折すると「この先、帰還困難区域」とありますが、そこまでは行きません。
集落をいくつか過ぎて、日山登山口・日山パークゴルフ場の案内に導かれて日山林道に右折。
口太川に架かる橋を渡り、坂道を上がっていくと・・・
なんだこりゃ!!!
※下山後に撮影
3月は普通に通行できました。
やっぱり9月の関東・東北豪雨の被害?
でも、一見ここの路面以外に被害は出ていないみたいだし・・・
片側1車線が部分的に崩壊していて、残ったもう1車線はデコボコ砂利道。
見た感じ、応急処置。
砂利で亀裂を埋め戻して何とか通れるようにしたみたい。
慎重に通り抜けて・・・
30台ぐらいは止められる駐車場に到着。
静かな山歩きになると思いきや、ちょうど何人かが出発するところ。
まあ、3月でも10人以上登っている方がいましたから。
気温は9℃で風も少し。
それなりに着込んで、のんびりと出発。
田沢登山口(下) 9:05 ~ 日山原生林遊歩道入口 9:20
電気柵の電線が切れているので感電よりも怪我に注意。
この間、色付き始めた葉を緑の中に捜しながら緩い坂道を登っていくと・・・
ここにも亀裂が出来ていました。
見えているからいいものの積雪時は・・・
落ちてしまったら腰ぐらいまで嵌ってしまいそう。
登山道から遊歩道へ。
ここしばらく雨が降っていないから。
ほとんど水が流れていない「原生木霊の清流」を右手に見つつ、いくつかある案内板をチェック。
倒木と再生
岩盤のため、表土が薄いところに根を張って育ちましたが、
背が高くなり、風雨に耐え切れなくなって倒れたブナ。
根の一部が土に張っているため倒木から空に向かって若芽が伸びています。
至る所に倒木や枯れたまま立っている木がみられますが、
厳しい自然の中で若木や木々が天に向かって育っていることに力強い生命力を感じます。
ブナの原生林
手つかずのままの自然の中で、ブナの巨木やミズナラ、コナラの巨木が厳しい自然を生き抜いてきました。
現在はこうした自然が少なくなってきています。
未来に残さなければならない貴重な自然です。
ハイイヌガヤの密生地
背の低いイヌガヤで、冬でも緑の絨毯のようです。
巨大な倒木
イヌガヤの中に横たわる倒木。
切り出そうとしたが、大きすぎて運び出せなかった巨木。
前回も同じ案内板の文章を載せたけれど (^^ゞ
鬼の腰掛石とか鬼のお手玉石とか、岩ばかり注目して木を撮らなかったから今回は木。
「岩塊流群」
岩で埋め尽くされた沢に架かる木橋を渡り・・・
前回も撮ったブナにセミの抜け殻♪
見上げればなかなか良い色付きです。
田沢登山口(下)からの登山道に再び合流して 9:43
すぐに牧場の中を通る道へ。
光よ照らせ!
落ち葉舞い散り・・・
風に揺れまくるススキの群落。
いや、これはススキではなくてオギ?
いや、ススキ。
一方しっかり手入れされている?側にはススキは僅か。
下山時は奥に見えている尾根を下りますが、あちらの紅葉はすでに見頃過ぎ?
どうやら今回は色付き始めの初秋から残り紅葉の晩秋まで♪
すぐに田沢登山口(上)からのコースと合流。
御神水(水神様) 10:00
ここまでは緩やかに登ってきましたが、
ここからは木の階段を暫く。
ツルウメモドキの実?
いったん登りが落ち着く・・・
これより山頂まで0.9km 10:17
接写断念。
カエデの葉を大きく写したくても風でユラユラ。
急坂を登り切れば・・・
展望岩(見晴岩?) 10:24
移ヶ岳が大きく・・・
彼方に高柴山や一杯山や黒石山、そしてその奥に蓬田岳。
続きます。