サンバーで憩う(旧:電気自動車で逝こう!)

血迷って電気自動車ハイゼットEVを買ったおじさんが、その後立て続けにサンバーを買って、メンテナンスにどハマりする格闘劇

経過

2009年01月11日 00時02分07秒 | Weblog
 理由は不明だけれども(古い電池だから?)SMFよりも倍近くかかって充電完了となった。最終的に電圧は13.5V程度まで行った。放電試験器にかけても、前回はかけた瞬間に終了だったが、今回はきちんと試験になっている。今回は1回目なのでまだ軽くジャブする形で、付加は5Ahr。60Aの容量があるならば、12時間は持つわけだ(持つわけないけど)
 いずれにせよまともな放電試験ができるとするならば、電池総交換ではなく、SER60から置き換わってしまっている電池のみを交換することにしましょう。そうすると1個14000円の7万円コースとなる。

 話は違うがM-6000HというメーターはACアダプターがつなげないし、どうもUSB接続は単に内部でシリアルUSB変換をしているみたいで、パソコンから給電できない。つまり9Vの電池が切れてしまうと、記録が終了してしまうわけだ。というわけで、秋月で小物パーツを買ってきて、ACアダプターを接続できるようにする。つもり。

 作業効率向上のために、チャージャーをもう一つ購入。レディパルスチャージャーというやつ。同じくパルス発生してサルフェーションを除去する。こちつは充電完了後72時間、接続したまま放置せよと書いている。とりあえずはまずこいつでいったん充電してから試験にかけるかと考える。

車両バッテリ再生開始

2009年01月10日 01時06分26秒 | Weblog
 本格的に車両バッテリの再生を開始しました。
 でそれに先だって、SMFバッテリーの放電試験のグラフ化に取り組んでいます。
 公称105A(20時間率)なので、まぁ10時間率でも調べようと、負荷10Ahrで放電試験をかけたところ、10時間持つはずが、わずか6時間半で放電終了となりました。つまり10x6.5なので、65Aしかないことになります。
 つまり公称値の62%しか性能が出ないことになります。さすがに2/3では悲しいので、現在販売店に、こういうものなのかを問い合わせ中です。時間に余裕があれば20時間率を調べてもいいのですが、とりあえず急ぎで再生作業にかからなければならないので、まず後部座席下で、車両充電では11.6vぐらいしか出ないSER60が果たしてどういう状況なので、一度フル充電し、その上で放電試験を行ってみたいと思います。

充放電記録体制の構築

2009年01月09日 01時48分13秒 | Weblog
 バッテリー再生を始めるに当たって、状況をきちんと把握するために、充放電状態を記録する体制を構築しました。下記の機械と、105Aの充電池を一つ購入して、これできちんとマネジメントできるかどうかチェックします。
 今回使用するPRO Power Chargerの売りは電池の100%まで充電することです。再生の課程ではなるべく多くの充放電を繰り返すことが理想ですから、そのためにはぎりぎりいっぱいまで充電できることがいるわけです。通常の充電器では下手をすると80%ぐらいの充電しか行われません。
 写真はPRO Power Chargerのマニュアルにあるチャージ方法の概念図です。まで通常充電を行い、その上で最適化充電、さらにだめ押しでトリクル充電をすることになっています。実際に記録してみると、5時間ぐらいまでは通常充電。ここでいったん電圧が下がって最適化充電し、最後に電圧を下げてトリクル充電しています。
 ここには出ていませんが、電流も通常充電>最適化充電>トリクル充電となっていて、さらに定期的に電圧が上がり下がりし、波のように充電していることもわかります。
 この後はついでに、定格放電をして、どれぐらいの容量が引き出せるかを実験します。

 ちなみにこのときに気をつけないといけないのは、ソフトにおいて、どの単位でデータのCSVファイルを切るか。デフォルトでは1秒単位の記録で1分単位にCSVを作るとかなっていて大変でした。私は10秒間隔で、メモリがいっぱいになったらファイルに書き出す設定に変更しました。
 これで放電の方もきちんと記録できたら、いよいよ車に乗っているバッテリの再生に入ります。

「ハイブリッド車は元が取れる」はウソの巻

2009年01月07日 18時09分22秒 | Weblog
 ちっと電気自動車に否定的なことを書いたので、ハイブリッド車のウソにも触れておきましょう。
 まぁハイブリッド車は確かに燃費がいいので、イニシャルコスト(最初に車を買うコスト)やランニングコスト(エンジン系の消耗品。オイルとか)を考えなければ、下手をすると電気自動車に並びます。
 ただイニシャルコストでの通常のガソリン車との差額を、燃費の差でモトがとれるというのはウソです。
 燃費で差を稼ぐためには、車は走らなければなりません。しかし走れば走るほど、車の価値というのは下がっていくのです。特に年間1万キロ以上走った車は、一般的に「過走行車」といわれ、通常の下取り額からさらにその分マイナスされるのです。この差は下手をすると燃費の差で稼ぐ分を相殺してしまいます。つまり、ハイブリッド車は走っても走っても元が取れない訳です。
 
 すべての車はこの「過走行減点」から逃れられませんので、強いて言うならば「元々の値段が安い車ならば、より影響が少ない」かもしれません。つまり過走行によって減る余地がなければいいわけです。しかしそういう車はつまりは小さい車であり、小さい車は燃費がよく、結局ハイブリッドの燃費とあまり差がなくなってしまうということになりかねません。

 もう一つの可能性は、プラグインハイブリッドです。
 つまり日常的な走行は電気だけで済ますため、燃費が現在のハイブリッド車よりも圧倒的に良くなり燃費の差を稼ぎやすいということです。しかしこの場合搭載するバッテリーの価格が上がりますので、イニシャルコストの差が重くのしかかり、結局元の木阿弥となるかもしれません。

 悩ましき燃費との戦いとともに、本当に内燃機関の効率とガソリンのエネルギー効率の高さに脱帽します。

 きっとヤマハのEC-02はカブには勝てないと思います(笑)

 

燃費の巻

2009年01月07日 09時28分53秒 | Weblog
 でimievなどの記事では、1km=1円ですよ、と言われるわけですが、じゃあ深夜電力を使えない従量制の電気の場合、燃費はおいくらになるのでしょうか?

 うちは120Aを引いているので、従量契約Cというやつです。この場合三段料金といって、使えば使うほどWあたりの単価が高くなり、一番高いモノは1kwhで24.13円となります。
 ハイゼットEVの場合14.4kwhですから、この料金を14.4倍します。すると満タン347.472円となります。これでカタログスペック通り100km走ったとします。1km=3.5円ぐらいとなります。話半分でも1km7円になります。
 ところがだ!いまリッター98円で、15km/lの車に乗っているとすると、なんとリッターは7円になっちまうわけです。
 ええええええ!?
 ガソリンと変わらないわけ?

 しかも潜在的にはバッテリーの単価が燃費としてかかるわけです。
 バッテリーは30万円として250回満タンにできるとしたら1回満タンあたりの負担コストは1200円。これを満タン100kmで割ると12円。つまり最悪の場合kmあたり3.5円+12円は15.5円になるわけです。
 これをガソリンと同等に直すと、リッター15kmならば232.5円となります。
 つまりガソリン車の消耗品(オイルやエンジンにまつわるメンテナンスフィー)をのぞけば、単純には232.5円を超えるまではガソリンの勝ちになってしまうかもしれないわけです。

 この辺が電気自動車にまつわる認識しなければならないことです。

 じゃあ太陽電池積んで電気台ただにすれば?と考えるとします。
 その場合私が入手した太陽電池の価格で4枚20万円。さらに電送系のパーツがプラス10万円、キャリアが10万円。まぁこれはライフサイクル持つとして、仮に10万kmとした場合、1kmあたり4円となります。
 チャージ満タンで100km走れた場合、1kmあたり3.5円。50kmしか走れなかった場合7円な訳ですから、従量制でもどっこいどっこいとなる可能性大です。

 で、さすがに深夜電力引くのが面倒だとは思いませんでしたが、ある程度「コストは拮抗するのでは?」と思っていたのは事実です。
 でも導入したのは、結局「コストを払ってでもカーボンオフセットするか?」どうかです。電気自動車は「現時点ではどっこいどっこい」ですが、今後コストダウンが進むと「大幅にガソリンよりも低コスト」になる可能性があり、かつ「低炭素社会」にシフトできる可能性がある。そのために誰かがコストを負担して「スタート」しなければならない訳です。
 
 なんかそんなことを考えながら、そろばんをはじいて、どうしたら安くあげられるか考え中です。少なくとも諸手を挙げて「電気自動車の方が抜群に安いぜ」という訳にはいかないわけです。

家に200Vのコンセントを引くの巻

2009年01月07日 03時29分13秒 | Weblog
 S200V改のハイゼットEVは、200Vでの充電です。最初三相200Vと言われていたので、引くの大変だなと思っていましたが、単層200V 30Aの間違いでした。
 200V自体はエアコンなどがあるところならば来ているので、あとはブレーカーの容量が耐えられるかです。
 電気工事の人が言うのには、ブレーカーの数で契約をしていると、たとえ200Vが来ていても、電気自動車用のコンセントをつけることは出来ない(契約変更が必要)そうです。
 ウチは幸いにも引ける環境だったので、設置自体は可能でした。
 ただ問題はどうやってコンセントを外に出すかです。
 配電盤から家の中の各所をぶち抜いて外まで持って行くのは、軽く見積もっても10万円だと言われました。やってられるかいという感じです。で、戸締まりの問題はあるのですが、充電するときだけ外にケーブルをひっぱていくということで、とりあえず大本のコンセントは配電盤の近くにつけてもらいました。これだと20mの延長ケーブルを含めて2万円でした。まぁリーズナブル?

 ただ別の問題もあります。
 よく電気自動車を語るときに、「深夜電力で充電すると安いよ」と言われますが、実は普通の家庭ではこの深夜電力を使うことは出来ません。深夜電力を使うためにはメーターがインテリジェントなデジタルタイプでないとダメだそうで、そのインテリジェントな電力計のメーターをつけてもらうためには、なんと「オール電化」にしないとダメだというのです。
 なんという抱き合わせ販売!電力会社の商魂たくましす!
 ちゃんと調べていないですが、まぁそういうことです。

 というわけで、電気自動車を導入しようと思っている方、深夜電力を使うためにはオール電化にしないといけないそうですよ。
 おいらは、料理のために鍋を振り回すのが好きで、ガスでないとダメなんだよ!
 ケッ!