Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

槇原敬之 / 僕が一番欲しかったもの

2009-10-13 | Song of the Day
今回は、2006年にNTT東日本の企業広告CMでも「遠く遠く~‘06ヴァージョン」に続いて使われていた、槇原敬之の名曲「僕が一番欲しかったもの」を取り上げたいと思います。

この曲も実は、「遠く遠く~‘06ヴァージョン」同様、NTT東日本の企業広告CMがきっかけで知りました。実際のところ、そのサウンド自体はいたってシンプルなものですが、とにかく歌詞が素晴らしくて大好きなんです。しかも、このシングルのカップリング曲がまた「What I wanted the most.」という曲なのですが、実はこの曲の英語ヴァージョンでして、セイン・カミュによるその英語歌詞がまた見事なまでの訳詞の出来で、これまた素晴らしくて大好きなんです。

とにかく、真の幸福とは何かという事をテーマにした、与えることの意味を改めて考えさせてくれるこの歌詞には、いつ聴いても共感を覚えます。ということで、この「僕が一番欲しかったもの」、聴いたことがない方が居たら、こちら又は下記画像をクリックすると、フルでご覧になれますので、良かったら是非とも歌詞を見ながら聴いてみてください。



また、この曲の英語ヴァージョンである「What I wanted the most.」も、試聴はMUSICOにありますので、興味のある方は是非とも合わせてチェックしてみてください。

パトリック・スウェイジ / シーズ・ライク・ザ・ウィンド

2009-09-15 | Song of the Day
今回は、昨日(14日)死去した米俳優パトリック・スウェイジが、自ら出演した映画『ダーティ・ダンシング』に提供した、ステイシー・ウィデリッツとの共作曲「シーズ・ライク・ザ・ウィンド」を取り上げたいと思います。

実は、映画『ダーティ・ダンシング』自体は当時観てないのですが、80年代の空前のサントラ・ブームもあって、劇場の観客動員以上にサントラがばか売れしたこともあり、当時、FMラジオで毎週のようにエアチェックしていたケーシー・ケーサムの『アメリカン・トップ40』では、同映画のサントラからシングル・カットされた曲を(立て続けにシングル・ヒットを連発したこともあって)よく耳にしていました。

その中でも、FMエアチェックでカセットに録音して繰り返して聴いた曲の一つが、このパトリック・スウェイジの「シーズ・ライク・ザ・ウィンド」でした。実際、ビルボードHOT100でも最高位3位となる大ヒットを記録した曲でもある訳ですが、私にとっては永遠のマスター・ピースですし、今聴いても古臭さを全く感じない不朽の名曲と言えます。実際、今のように気軽にはアルバムを買えない頃でしたので、FMエアチェックで録音したカセットで、擦り切れそうな程聴きました。(因みに、サントラCDは、10年程前に漸く購入しました。)

それにしても、あれからもう20年以上経ったんだなぁ、と感慨深いです。ということで、ウェンディ・フレイザーをフィーチャーしたパトリック・スウェイジの「シーズ・ライク・ザ・ウィンド」の懐かしのMTV Video Clipも、こちら又は下記画像をクリックすると、フルでご覧になれますので、良かったら是非とも試聴してみてください。

最後に、パトリック・スウェイジのご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。



デイヴィッド・フォスターfeat.キャサリン・マクフィー / アイ・ウィル・ビー・ゼア・ウィズ・ユー

2009-07-26 | Song of the Day
久し振りの当コーナーでの投稿となる今回ご紹介するのは、「Twitter」で先に紹介したJALオリジナルソング「I Will Be There With You」のKatharine McPheeをヴォーカルでフィーチャーしたVocal版です。

「I Will Be There With You」は、2008年4月からJAL機内のBGMやJALプロモーションビデオ、TVCM等で使用されているDavid Foster作曲のJALオリジナルソングなのですが、既に去年11月5日よりデジタル配信が開始されていて且つ今年1月14日に発売された『君こそすべて~デイヴィッド・フォスター&フレンズ ライヴ』日本盤CDにもボーナストラックとしても収録されたインストゥルメンタル版と違って、こちらのKatharine McPheeをヴォーカルでフィーチャーしたVocal版は、未だに発売の予定はありません。

しかしながら、David Fosterが大空へ飛び立つ飛行機を思い描きながら書き下ろしたというこの曲は、インストゥルメンタル版以上にKatharine McPheeをヴォーカルでフィーチャーしたVocal版の方が素敵な仕上がりとなっておりますので、是非とも配信限定でも良いので、一般発売していただきたいものです。

ということで、この「I Will Be There With You」、聴いたことがない方が居たら、Katharine McPheeをヴォーカルでフィーチャーしたVocal版はこちらあるいは下記画像をクリックすると、インストゥルメンタル版はこちらで、それぞれフルで試聴できますので、興味のある方は是非ともチェックしてみてください。



24 / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)

2007-09-17 | Song of the Day
今回は、FOX CHANNELにて放送され大人気の、24時間に起こった出来事を1時間のエピソード24話でつづった、現実の時間と同じリアルタイムで進行する、従来の型を破ったTVシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の番宣も兼ねて、2005年の夏~秋頃を中心に頻繁に流れていたPVで使用されていた、Sean Calleryによる「“24”THEME」のARMIN VAN BUURENによるREMIXである「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」を収録しているリミックス・シングル盤『24 -TWENTY FOUR- / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)』を取り上げたいと思います。

当時、ケーブルテレビに加入した直後で、丁度、『X-FILES』の再放送を1話から観ていた時で、『24 -TWENTY FOUR-』については、まだシーズンIから観てないということもあり、途中から観る気にならなくて、観ていなかったのですが、毎晩、『X-FILES』の放送直前に、「“24”THEME」のARMIN VAN BUURENによるREMIXである「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」のPVが流されていたので、何気なく視聴していたところ、緊張感とスピード感溢れる、ドラマチックな展開のトランスの高揚感にやられまして、買う決心を固めたものの、かなり入手困難な代物で、暫く買いたいけど買えない状況が続き、結局、入手まで2年近くというかなりの時間を要しました。

否、正確に言うならば、このリミックス・シングル盤『24 -TWENTY FOUR- / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)』こそ、入手困難ではありましたが、「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」自体は、『24』オリジナル・サウンドトラック日本盤やEU盤にも収録されており、入手自体は容易でした。しかしながら、『24』オリジナル・サウンドトラックは、日本盤もEU盤もCCCDで発売されておりまして、米国盤は非CCCDで発売されているのですが、如何せん米国盤には「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」が収録されてない、ということで、非CCCD盤にこだわって探すとなると、音源入手は容易ではありませんでした。(因みに、非CCCDの「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」の音源については、1年前に『Club Fever: The Biggest Weekend Tunes』というコンピレーション・アルバムに収録されていることを発見し、入手しました。しかしながら、このコンピCDも、一般の店頭では入手困難です。)

とはいえ、このリミックス・シングル盤『24 -TWENTY FOUR- / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)』にしか収録されていないらしい、「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX)」とかも聴いてみたくて、このリミックス・シングル盤『24 -TWENTY FOUR- / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)』は、その後も探し続けましたが、見つかっても高額だったりして、なかなか適正価格にこだわって探すとなると、見つかりませんでしたが、この度、漸く状態の良い適正価格の中古盤を英国のネットショップで見つけることが出来、昨日、無事に届きました。

この2年の間に、『24 -TWENTY FOUR-』も、FOX CHANNELにてシーズンIVまで再放送を順番に観てきたこともあり、このCDはとても楽しめました。やはり長尺になっても、緊張感とスピード感溢れる、ドラマチックな展開のトランスの高揚感は素晴らしく、オープニングで使用される時計の音や、主演のキーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーモノローグ(「This... is the longest day of my life」)も効果的に使用されていて、ドラマの作風とも見事にマッチしていて最高ですし、本当に何度聴いても飽きがきませんし、ドラマのシーンが目に浮かんできます。

ということで、興味のある方は、こちら又は下記画像をクリックすると、その「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」のPVをフルでご覧になれますので、良かったら是非とも視聴してみてください。(因みに、この「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」のPVは、『24 -TWENTY FOUR- シーズンIV DVDコレクターズ・ボックス』に付属の特典ディスクにも収録されている模様です。)

尚、このリミックス・シングル盤『24 -TWENTY FOUR- / THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIXES)』にしか収録されていないらしい、「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX)」には、ジャック・バウアーモノローグは、「THE LONGEST DAY (ARMIN VAN BUUREN REMIX RADIO EDIT)」よりも多く使用されております。最後に、そのモノローグを下記にご紹介します:

There are terrorists planning to assassinate a presidential candidate.
My wife and daughter have been kidnapped.
And the people that I work with may be involved in both.
I'm Federal Agent Jack Bauer.
This... is the longest day of my life.



中 孝介 / 花

2007-07-08 | Song of the Day
今回は、「さつま白波」TV CMでもお馴染みの中 孝介(あたり こうすけ)の3rdシングル 「花」を取り上げたいと思います。

私がこの曲を知ったのは「さつま白波」TV CMで、初めて耳にした時から、どこか郷愁を誘う曲調と中 孝介のファルセットで声を振るわせる奄美の島唄独特の歌い方、そして一言一言噛み締めるように唄われる歌詞にグッときました。実は、この曲、あの森山直太朗が作曲を、詩人の御徒町凧が作詞を手がけた書き下ろし曲なのですが、中 孝介の独特の唄声と見事に調和したこの曲の完成度たるやまさに中 孝介の代表作と呼ぶに相応しい、心に残るスタンダードとなり得る名曲と言えるかと思います。

とにかく、標準語で言う「懐かしい」という言葉に近い、誰かを愛しく思ったり、家族を思って郷愁にかられたり、きれいな風景を見たり、音楽を聴いたりして心の琴線に触れたとき、心を動かされたときに使われる奄美の方言、『なつかしゃ』という奄美の感情を歌を通して伝えたいと願う中 孝介の唄には、言霊が宿っているように感じますし、今のように殺伐とした世の中だからこそ、この歌の意味があるようにも思います。

ということで、今ならYahoo!動画 - 音楽 - 中孝介 「ユライ花」 スペシャルサイトにて、8月1日までの期間限定で「花 ユライ花 ver.」のビデオクリップをフルコーラスご覧になれますし公式サイトや下記オトフレーム又は下記画像のクリックでも試聴可能となっておりますので、聴いたことがある方もない方も、是非とも歌詞を見ながら聴いてみてください。きっと、この唄の持つ言霊が力を授けてくれることでしょう。実際、柿本人麻呂が詠んだとされる「万葉集」での歌「磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞ真幸くありこそ」でも、日本は言霊が力を授けてくれる国であるとされていますしね。









種浦マサオ / 関西人 in Tokyo

2007-06-30 | Song of the Day
今回は、6月27日に発売となったばかりの、種浦マサオによるスティングの名曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」の関西弁によるカヴァー・シングル「関西人 in Tokyo」を取り上げたいと思います。

正直、種浦マサオという関西出身のシンガー・ソングライターは、この曲を知るまでその存在自体、全く知りませんでした。一昨日、偶々、音楽ダウンロード・配信サイト「mora(モーラ)」にアクセスしたところ、注目リリースとして本作が取り上げられていて、何気なく試聴してみたところ、あまりに笑撃的で、即行でダウンロード購入してしまいました。

とにかく、オリジナルのスティングによる1987年発表のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』収録の名曲「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」も大好きな私ですが、このカヴァーは、ほぼ原曲に忠実な演奏とはいえ、間奏に吉本新喜劇のテーマ曲としてよく知られている「Somebody Stole My Gal」というジャズのスタンダード・ナンバーをモチーフにしたメロディーが挟み込まれていたりしていて、思わず笑ってしまいますし、何よりも画一的なレッテルに違和感を持ち、居心地の悪さを感じている、東京在住関西人の悲哀を歌った歌詞がユニークで笑えます。

また、本作のジャケットも、スティングの1987年発表のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』のジャケットをパロッていたりと、遊び心が散りばめられていて楽しいです。

それにしても、このアイデア自体は、スティングが「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」をリリースし、大ヒットさせていた20年前に、既に種浦マサオの頭の中で構築されていたとのことで、誰か作るかと思っていたが誰も作らなかったということで、それならばと自ら作り、スティングに手紙を書いて直接オファーを試みたのが4年前。しかし、案の定、全く持って相手にされず、それならばと自らファンクラブに入会して人脈を広げ、粘り強くオファーし続け、遂に許可が取れたのが昨年12月。ということで、着想から20年を経て遂に完成させ発売にまで漕ぎ着けた、種浦マサオの熱意というか執念には脱帽です。

ということで、この笑撃的且つ秀逸な関西弁によるカヴァー・シングル「関西人 in Tokyo」、まずはBARKSMSNミュージックにて試聴の上、お買い求めください。特に、スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を知っている関西人の方は、必聴です!

ブライアン・アダムス / Never Let Go

2007-06-09 | Song of the Day
今回は、ケビン・コスナー主演の映画『守護神』の主題歌である、ブライアン・アダムスの書き下ろしの新曲「Never Let Go」を取り上げたいと思います。

実は、この曲、今年の正月頃に頻繁に映画の宣伝CMで流れていて、とても気に入ったものの、なかなか簡単に入手に至らなかった曲でした。というのも、まず同映画のサウンドトラック盤自体がダウンロード発売のみで、CDでのリリースがなかった為、レコード店店頭は勿論、オンラインショップで検索しても全くヒットせず、ダウンロード発売のみとわかるまで、時間を要しました。また、ダウンロード発売のみと判明しても、欲しいのはこの楽曲のみなので、この曲だけ購入しようとしたものの、この曲に関しては同映画のサウンドトラック盤を丸ごと一括配信購入しないと買えないようになっていて、1曲だけでは売ってくれないことが判明し、これまた断念しました。

ということで、暫く買いたいけど買えない状況が続いたのですが、偶々、ブライアン自身のMySpaceページの存在に気づき、訪ねてみたところ、なんとフル試聴だけでなく無料でダウンロードもできることに気づき、漸く入手できた次第でした。

それにしても、80年代は青春疾走ロックで全米を中心に世界中でチャートを席捲し、90年代はとりわけ、映画『ロビン・フッド』の主題歌として、全米で7週連続1位、全英では前代未聞となる16週連続1位となり、全世界で1,300万枚以上のセールスを記録し、当時のギネス記録になった程、世界的に大ヒットした名曲「アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー」や、スティングロッド・スチュワートと共演した映画『三銃士』の主題歌「オール・フォー・ラヴ」等、映画に提供した主題歌を中心に数多くの大ヒットを飛ばしたブライアンですが、今世紀に入ってからは、ベスト盤やドリームワークスのアニメーション大作映画『スピリット』のサントラを除くと、今のところオリジナル・アルバムも『ルーム・サービス』を2004年に出しただけで、主にヨーロッパを中心にロード生活をしているとはいえ、ヒットチャートからは遠ざかった感がありますので、映画『ロビン・フッド』以来16年振りの、ケビン・コスナー主演、ブライアン・アダムス主題歌という今回の夢のタッグの復活も久し振りの話題だったのですが、近年の作風であるバック・トゥ・ベーシックなシンプルなアレンジとはいえ、楽曲もメロディや雰囲気は「オール・フォー・ラヴ」を彷彿とさせる、まさに珠玉のブライアン節健在、というツボを押さえた音作りで、非常に聴き易く味わい深く、聴けば聴く程味が出てきて、心に沁みます。

ということで、ブライアン自身のMySpaceページで、フル試聴だけでなく無料でダウンロードもできますので、「Never Let Go」を是非とも聴いてみてください。

Billy Joel / All My Life

2007-02-09 | Song of the Day
今回は、昨年末の来日公演も記憶に新しい、Billy Joelの13年振りとなる待望のポップ・ミュージックのオリジナルの新曲をご紹介したいと思います。

実は、昨年末の来日公演のライブの感想の中でも触れましたが、Billy Joelは、1993年発表の『River of Dreams』を最後に新曲中心のポップ・アーティストとしての活動から離れると宣言して以降、本当にオリジナルの新曲だけのポップ・ミュージックの新作アルバムや新曲を(カヴァー曲を除くと)出してきておりません。よって、昨年末の久々の来日公演においても新曲の演奏は1曲もなく、その点は、多少寂しく感じたものでした。ただ、一方で、今回の久々のワールド・ツアーをきっかけに、1993年発表の『River of Dreams』以来となるオリジナルの新曲だけのポップ・ミュージックの新作アルバムを作る意欲が湧いてくれないかなぁ、と多少期待したのも事実で、実際、今回のツアーを行う前に、「引退なんかしていない」と引退(と解釈されてしまった)発言の真意を説明までしていたことも、その期待感を増幅させました。でも、まさかこんなに早く新曲を耳にすることができるとは、正直、予想していませんでした。

実際、NEW YORK POSTが先月、1993年発表の『River of Dreams』以来となるポップ・ミュージックの新曲「All My Life」を、Billy Joelが、昨年12月29日にニューヨークのスタジオに往年のプロデューサーである巨匠のPhil Ramoneと共に入りレコーディングしたと報じた際も、その「All My Life」が、現在の妻であるKatie Lee Joelとの結婚二周年を記念して書かれた曲とのことだったので、単なるプライベートな作品として私的に録音しただけかも、とリリースについては、正直、懐疑的でした。

しかしながら、この度、PEOPLE.comにて、この新曲「All My Life」の独占先行フル試聴が開始されたと知り、早速こちらにて歌詞と共に先行試聴してみました。印象としては、Billy Joel自身、PEOPLEとのInterviewの中で語っているように、Billyの往年の典型的なポップ・ミュージックのような作風の楽曲という訳ではなく、寧ろ1950年代の古き良きアメリカを彷彿とさせるような、Tony BennettFrank Sinatraのようにオーケストラをバックにロマンティックに歌い上げるという感じの楽曲ということで、まるで懐かしのポップ・スタンダードのような趣を感じました。また、歌詞についても、私生活で見舞われた数多くのアクシデントを乗り越えて、漸く真に愛する妻を得ることができ、人生が好転した喜びが溢れていて、やっとBillyも立ち直って幸せになったんだな、というのがメッセージとしてひしひしと伝わってくる内容で、ジーンとくるものがありました。勿論、本音を言うと、Billyの往年の典型的なポップ・ミュージックのような作風の楽曲を期待していたので、その点については、肩透かしを食らった感もありますが、これはこれでありかな、というのもまた偽らざる気持ちであります。

ということで、Billy Joel復活の狼煙となる13年振りのポップ・ミュージックのオリジナルの新曲「All My Life」、是非とも下記オトフレーム又はこちらをクリックして、試聴してみてください。

因みに、Sony Music Online Japanの公式ページによると、この新曲は2月27日全米発売予定との事ですが、日本での発売は今のところ未定*とのことです。とはいえ、これを機会に良いアイデアが浮かんで、最終的には『リヴァー・オブ・ドリームス』以来となるオリジナルの新曲だけのポップ・ミュージックの新作アルバムへと発展することを期待したいものです。

* 2007年4月18日に、「Honesty」と「Stiletto」の2曲をボーナストラックとして追加収録した全4曲入りシングルとして、日本盤も発売となっております。詳しくは、Sony Music Online Japanの公式ページより参照ください。



Full Blown Rose / Somebody Help Me

2007-02-04 | Song of the Day
今回は、FOX CHANNELにて放送され人気を呼んだ新感覚ミステリー・ドラマ『Tru Calling』のオープニングでお馴染みの主題歌である、Full Blown Roseの「Somebody Help Me」を取り上げたいと思います。

実は、既に地上波でも『トゥルー・コーリング』は放送済ですので、リアルタイムでご覧になってた人には今更感があると思いますが、私は、FOX CHANNELでの現在の再放送で漸く観始めまして、目下嵌っておる次第でして、毎回オープニングで流れるのを聴いていくうちに気に入った次第です。

実際、どちらかというと、エヴァネッセンスのような所謂ゴシックメタル系の作風であるこの「Somebody Help Me」ですが、ドラマの為に書き下ろされた曲ということもありますが、死生に向き合うミステリーというドラマの作風とも歌詞・曲調共に見事にマッチしていて最高です。

ということで、ドラマ『Tru Calling』を観たことのある方なら、絶対に聴いたことはあると思いますが、観たことのない方でも、エヴァネッセンスのような所謂ゴシックメタル系のサウンドが好きな方には、是非ともお薦めしたいところですが、如何せん日本国内はおろか米国でもCDでは未だに未発売で、デビュー・アルバムもまだ契約に至っておらず、現在は米国のiTunes.comでの独占配信のみということで、日本国内での音源入手は容易ではありません。よって、興味のある方は、公式サイトでしたらこちらでVideo Clipをフルでご覧になれますので、良かったら是非とも試聴してみてください。

尚、地上波で放送された『トゥルー・コーリング』吹替版では、土屋アンナがカバーした「Somebody Help Me」がエンディングテーマとして使用されたとのことですので、地上波で観ていた方にとっては、寧ろそちらのほうがお馴染みと思われますが、そちらの方については、既に土屋アンナの1st mini album『Taste My Beat』に収録され発売中とのことですので、地上波で観ていた方がお探しの場合は、そちらの方でないかどうか一応こちらより試聴の上、お買い求めください。

ピーター・セテラ / グローリー・オブ・ラヴ

2006-08-28 | Song of the Day
今回は、1986年8月2日付Billboard総合シングル・チャートで全米No.1に輝き、2週間にわたって1位の座に君臨してから、今月で丁度20周年を迎えた映画『ベスト・キッド2』(1986年)の主題歌であるピーター・セテラの初ソロシングル「グローリー・オブ・ラヴ」を取り上げたいと思います。

私にとって、本格的に洋楽に嵌るきっかけとなったのが、この曲との出会いからだったと言っても過言ではありません。初めてこの曲を知ったのは、当時偶に見ていたサンテレビで夕方放送していた『ポップベティハウス』で、丁度、ピーター・セテラの「グローリー・オブ・ラヴ」のMTV Video Clipが流れたのですが、その瞬間、その美しい楽曲とピーター・セテラのハイトーン・ ボイスの虜となりました。しかし、当時、中学生だった自分にとっては、アルバムカセットでも高価で即買える代物ではなかったので、とりあえずはFMラジオのエアチェックで、ピーター・セテラの「グローリー・オブ・ラヴ」の放送番組(多分、同時期に聴くようになった、毎週日曜日の夜にFM大阪で放送されていたケーシー・ケーサムの『アメリカン・トップ40』だったと思う)をカセットテープに録音、編集して愛聴していました。そして、その年末頃には、エイミー・グラントとのデュエット曲でもあるセカンド・シングル「ネクスト・タイム」という美しい名曲(結果的にはその曲も全米No.1を獲得しました)を耳にしたのが決めてとなり、無けなしの小遣いを叩いて、漸くアルバム『ソリテュード~ソリティア』のカセットを買う決心を固め、近所のレコード屋に走ったものの、売り切れていて買えず(代わりになぜかピーター・ガブリエルの『SO』ならありますけど、と薦められ、思わずツッコミそうになった記憶もあります) 、翌1987年の正月に漸く購入できたという懐かしい思い出があります。

とにかく、この壮大で煌びやかな極上バラードは、私にとっては永遠のマスター・ピースですし、今聴いても古臭さを全く感じない不朽の名曲と言えます。実際、今のように気軽にはアルバムを買えない頃で、吟味に吟味を重ねて買ったもの、ということもあるのでしょうが、そのアルバム『ソリテュード~ソリティア』のカセットへの愛着は一入で、擦り切れそうな程聴きました。今では、普段聴くのは10年程前に買い換えたCDとなっていますが、当時買ったカセットは勿論、捨てずに今でも実家に大切に保管しています。

それにしても、あれからもう20年経ったんだなぁ、と感慨深いです。ということで、「グローリー・オブ・ラヴ」の懐かしのMTV Video Clipも、こちら又は下記画像をクリックすると、フルでご覧になれますので、良かったら是非とも試聴してみてください。

因みに、非公認盤DVD『Live In Salt Lake City』でも、この「グローリー・オブ・ラヴ」を歌う前に、ピーター・セテラ本人が少しコメントしていますが、実はこの曲、元々は映画『ロッキー』シリーズ(時期的に『ロッキー4』?)用に書かれたものであったが不採用となり一旦お蔵入りになっていたものとのことで、その後、『ベスト・キッド2』関係者からオファーを受けた際に、聞かせたところ気に入られた事から、歌詞を『ベスト・キッド2』用に一部書き直して提供したものだそうです。もし存在するなら、そのオリジナルの映画『ロッキー』シリーズ用の没テイクも聴いてみたいものです。

最後に、余談ですが、アルバム『ソリテュード~ソリティア』の帯のコピーが「たった一人のシカゴ。シカゴ栄光の17年の歴史を支えた”ミリオン・ダラー・ヴォイス”ピーター・セテラがグループ脱退後、その才能のすべてを捧げた傑作登場!」だったのですが、当時は、シカゴというグループを未だ知りませんでしたので、“たった一人のシカゴ”という表現がピンとこなかったです。勿論、今では言わんとするところはわかりますが。