Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

リック・アストリー 東京公演@Bunkamura オーチャードホール

2014-11-16 | Live Report

2014年11月13日、リック・アストリーが8年ぶり、単独では1989年以来25年ぶりの来日公演を行うということで、渋谷Bunkamuraのオーチャードホールに行ってきました。

リック・アストリーについては、実は何気に隠れリック・ファンで、オリジナル・アルバムも配信限定リリース曲も全部持ってるくらいで、2006年3月12日にも80's DANCE POP SUMMITなるイベントにて、一度リック・アストリーを観ていますが、単独公演はまだ観た事がなかったので、その日を楽しみにしていました。途中、スペシャル・オープニング・アクトとして「愛が止まらない」(“Turn It Into Love”)のヒットで知られるヘイゼル・ディーンの出演も決定したとの報を受けましたが、その時は正直ピンとは来ませんでした。でも、ライヴ直前に予習として「愛が止まらない」をチェックして、よく知っている曲と判明したことで、期待感はさらに高まることとなりました。また、終演後にリックと会える「ミート&グリート(Meet & Greet)」企画も発表された辺りから、気合も入ってきました。

そして、当日、まずスペシャル・オープニング・アクトとして今回が初来日となるヘイゼル・ディーンが一人ステージに登場、「愛が止まらない」(“Turn It Into Love”)を含め、かなりエネルギッシュなステージを展開したことで、結構盛り上がりました。因みに、ヘイゼル・ディーンのセットリストは下記でした:

1. Who's Leaving Who
2. Turn It Into Love
3. Better Off Without You
4. Addicted To Love (Robert Palmer cover)
5. Living On A Prayer (Bon Jovi cover)
6. Whatever I Do (Wherever I Go)
7. Searchin' (I Gotta Find A Man)
8. We Are Family

そして、休憩時間にはミート&グリートの当選番号の発表がありました。(残念ながら私は当選しませんでした。)それから暫くして再び客電が落ち、まずバンドメンバーがステージに登場、前奏を開始してからリック・アストリー本人が登場しました。1曲目から大ヒット曲「Together Forever」ということで一気に盛り上がりました。その後、2012年配信限定リリースの現時点での最新曲「Superman」を披露した後、歌いだした曲がなんと今年世界中で大ヒットとなったPharrell Williamsの「Happy」。この予想外のカバーから会場は再び盛り上がることとなりました。また、バンドのキーボード担当のPete Faintがアカペラでクイーンの名曲「手をとりあって- Teo Torriatte (Let Us Cling Together)」を披露するコーナーがあったり、続く「Hold Me In Your Arms」では最前列のオーディエンスの男女数人にマイクを順に渡してさびのリフレインを一部歌わせたり、「My Arms Keep Missing You」では全曲歌詞を覚えていて歌えるというオーディエンスの男性をステージに上げ一緒に共演したりと、色々趣向を凝らしたライヴでした。後半は自身としてもアルバム内で発表しているものだけでなく未発表のものも含めたカバー曲のオンパレードで、本編最後はこれまた去年世界中で大ヒットとなった曲で今年グラミー賞も受賞したDaft Punkの「Get Lucky」のカバーでした。

アンコールでは、歌手になる前はドラマーだったということで、AC/DCの名曲「Highway  To Hell」のカバーをドラムを叩きながら披露。その後は、一気にリック自身の大ヒット曲で締めるステージでした。因みに、セットリストは下記でした:

1. Together Forever
2. It Would Take A Strong, Strong Man
3. She Wants To Dance With Me
4. When I Fall In Love (Jeri Southern cover)
5. Superman
6. Happy (Pharrell Williams cover)
7. Don't Say Goodbye
8. Take Me To Your Heart
9. Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (Queen cover) [A Capella Vocal: Pete Faint]
10. Hold Me In Your Arms
11. My Arms Keep Missing You
12. Lights Out
13. Cry For Help / One Love (Bob Marley cover)
14. Ain't Too Proud To Beg (The Temptations cover)
15. Don't You Worry Child (Swedish House Mafia cover)
16. Everybody Dance (Chic cover)
17. Get Lucky (Daft Punk cover)

---encore---

18. Highway  To Hell (AC/DC cover)
19. Whenever You Need Somebody
20. Never Gonna Give You Up

以上、私自身が中高生時代に慣れ親しんだヒット曲のオンパレードでしたが、合間にリック自身のヒット曲ではないけれども、世界中で流行った最新ヒット曲のカバー等も織り交ぜることで、単なる懐メロ・ショーでは終わらせないものとなっていて、心底楽しめました。また、終演後には出待ちもし、出てきたリック・アストリー本人に一か八か最初に「私達ファンにもミート&グリートの機会を与えて下さい」と呼びかけてみました。すると、嬉しい事に快く応じていただけ、出待ちしていたファンは皆、整然と和やかに写真やサインに応じてもらえましたので、本当に素敵な一時でした。次回は是非とも、既に2年前には完成済の未発売の新作『My Red Book』でも引っさげての来日公演となって欲しいです。

最後に、今回のバンドのメンバーを、下記にご紹介します:

Rick Astley (vo,g)
Pete Faint (key)
Ray Fensome (g)
Dawn Joseph (backvo)
Julian Cox (b)
Simon Merry (ds)
John Maul (key)
Snake Davis (sax)

Special Opening Act
Hazell Dean (vo)

 


THE POLICE LIVE IN CONCERT@東京ドーム

2008-04-07 | Live Report
2月13日(水)、オリジナルメンバー3人が集まって再結成したポリスによる、実に27年ぶりとなる日本公演の東京公演初日を観に、東京ドームに行ってきました。

実は、私がリアルタイムで聴いた唯一のポリスの曲が、(ポリスとしての活動を停止する直前に発表した現時点でのラスト・シングルとなる)「高校教師'86(原題:DON'T STAND SO CLOSE TO ME '86)」。ということで、ポリスとしての活動よりもスティングのソロ活動の方がお馴染みの私にとって、今回のポリスの再結成ワールドツアーに対する関心は、正直、あまり高くありませんでした。(実際、唯一持っていたポリスのアルバムも、「高校教師'86(原題:DON'T STAND SO CLOSE TO ME '86)」発表と同時に発売されたベスト盤『ポリス・ザ・シングルズ~見つめていたい(原題:Every Breath You Take: The Singles)』だけでした。) とはいえ、一度は観ておきたい、という気持ちはありましたので、限定グッズ付きのプレミアム席(30,000円)に惹かれる程の興味はありませんでしたが、S席(13,000円)は購入しました。

ところで、今回の公演では、再結成ツアーにサポート・アクトとして同行している、スティングの息子ジョー・サムナー率いるバンド、フィクション・プレインのステージも用意されていて、オープニングを飾ることを事前に知っておりましたので、それも楽しみにしておりました。実際、バンドの編成もポリスと同じくギター、ドラムとのトリオ編成で且つジョー・サムナーは父親のスティングと同じくヴォーカル&ベ-ス担当ということで、とても興味深かった訳ですが、結果的には、楽曲よりも日本語MCの方がインパクトが強くて且つ好感度大でしたが、いまいち肝心の楽曲の印象が薄かったのが、個人的には残念でしたが、悪くはなかったと思います。

で、ボブ・マーリィの「Get Up Stand Up」が流され、そのフェードアウトと共にポリスが登場した訳ですが、1曲目の「Message In A Bottle」からして、スティングのソロ・ライヴとは違う、ロック色の強いステージで、実に素晴らしかったです。実際、サポートミュージシャンも起用せず、シンプルなトリオ編成ながら、観客をグイグイ引っ張っていくパワーが感じられるポリスのステージは、まさにロックそのものでした。ただ、曲によってはサポートミュージシャンも起用していたほうが良かったのでは、と感じるものもありました。例えば、「When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around」や「Every Little Thing She Does Is Magic」なんかは、スティングのソロ・ライヴでも定番ですが、やはりソロ・ライヴの時のようにキーボードが欲しかったです。でも、元々贅肉をそぎ落としたようなシンプルな曲である「De Do Do Do, De Da Da Da」や「Can't Stand Losing You」、「Roxanne」や「Every Breath You Take」等では、ほとんどオリジナルに近い形となっており、演奏もタイトに聞こえました。

ということで、スティングのソロ・ライヴで披露されるポリスの曲と異なり、基本的にオリジナルに忠実(というか、オリジナルのポリスで演奏しているのだから当然と言えば当然)で、自身のルーツを見直すというかアイデンティティを再確認する、原点回帰的な意味合いもあったと思われる今回のポリスの再結成パフォーマンスは、ロッカーとしてのスティングの側面もより顕著でしたし、バンドとしてもスチュアート・コープランドアンディ・サマーズスティングの3人でしか出せない味というかバンドとしてのケミストリーも凄く感じられた、素晴らしいライヴでした。

最後に、その日のセットリストを、下記にご紹介します:

■Opening Act:Fiction Plane

1. Death Machine
2. Anyone
3. Presuppose
4. It's A Lie
5. Cross the Line
6. Sadr City Blues
7. Hate
8. Two Sisters

------------------------------------

The Police

1. Message In A Bottle
2. Synchronicity II
3. Walking On The Moon
4. Voices Inside My Head/When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around
5. Don't Stand So Close To Me
6. Driven To Tears
7. Hole In My Life
8. Every Little Thing She Does Is Magic
9. Wrapped Around Your Finger
10. De Do Do Do, De Da Da Da
11. Invisible Sun
12. Walking In Your Footsteps
13. Can't Stand Losing You/Reggatta De Blanc
14. Roxanne

(1st Encore)
15. King Of Pain
16. So Lonely
17. Every Breath You Take

(2nd Encore)
18. Next To You

メイレイ@LIQUIDROOM

2008-03-10 | Live Report
1月31日、メイレイのメジャー・デビュー・アルバム『デヴィルズ&エンジェルズ』を引っ提げての初来日公演最終日となる東京公演2日目を観に、LIQUIDROOMに行ってきました。

実は、初めてメイレイを知ったのは、ジャックス・マネキンアンドリュー・マクマホンと同じ、カリフォルニア州オレンジ・カウンティー出身の4人組ということと、「美しいピアノと、メロディックかつ繊細なギター・サウンドが見事に融合!!」という宣伝文句が偶々目に留まり、CDショップの試聴機で『デヴィルズ&エンジェルズ』を聴いたのがきっかけでした。実際、メジャー・デビュー・シングルでもある1曲目の「永遠のハーモニー(原題:BUILT TO LAST)」からして、美しいピアノとギター、ビーチ・ボーイズ直系のカリフォルニアらしい快活さと開放的な雰囲気にあふれたポップな美しいメロディと清涼感溢れるハーモニーが印象的で、そのサウンドはフレッシュで若さに溢れていて、聴いた瞬間に魅了されまして、即購入に至りました。

そして、この度、メジャー・デビュー・アルバム『デヴィルズ&エンジェルズ』を引っ提げての、プロモーションを除く、正式なかたちでの初来日公演がついに実現したということで、早速観に行った訳ですが、まず客層の多くが若い女性で、一瞬ビックリしました。(尤も、実際に登場したメンバーのアイドル的な佇まいを見て、ある意味、納得しましたけどね。)しかし、彼らのライヴは、オーディエンスとの一体感溢れる、若くてエネルギッシュなライヴで良かったですし、MCでの飾らない話しぶり等、オーディエンスとのコミュニケーションを大事にしている真摯な姿勢もうかがわれて、好感と共感をおぼえる、等身大のパフォーマンスという感じでもありました。(特に、Chris Cronによる小島よしおの一発芸「でもそんなの関係ねぇ!」の披露など、若いバンドならではのノリの良さは微笑ましかったです。)実際、Ricky Sans(Lead Guitar and Vocals)は、ピョンピョン飛び跳ねながらの軽快なギター演奏で、Chris Cron(Lead Vocals, Piano and Guitar)は、ベン・フォールズばりのアグレシッブなピアノ演奏を披露したり、マイクスタンドを担いだり、といったパフォーマンスで観客を大いに沸かせていました。他方、アンコールでは「SHE'S GONNA FIND ME HERE」をピアノの弾き語りで(しかもEaglesの「Desperado」のフレーズをさりげなくクロージングで挿入して)披露する一幕もあり、Eaglesも大好きな私には堪らないアレンジでした。ということで、終わってみたらメジャー・デビュー・アルバム『デヴィルズ&エンジェルズ』から(日本盤ボーナストラックを除くと)全曲、日本盤ボーナストラックを含めても1曲(ホール&オーツの「YOU MAKE MY DREAMS」のカヴァー)を除いて全曲披露するという大盤振る舞いの内容で、更に加えて、インディ・デビュー・アルバム『EVERYDAY BEHAVIOR』からの曲も披露するという、文句無しの内容でした。

また、終演後には、握手会だけでなく、会場でのTシャツ購入者には、更にサイン会までも行われたので、メンバー全員と握手も出来ましたし、会場でTシャツを購入することでサイン会への参加券を得たことで、当日持参したCD『デヴィルズ&エンジェルズ』の中ジャケにサインも直接その場でメンバー全員から戴けたので感無量でした。

そうそう、ところで、今回の公演では、フロント・アクトとして、マット・ホワイトが、アコースティック・ギターやピアノの弾き語りライヴを披露してくれたのですが、どことなくハウィー・デイを彷彿とさせる、これまた良いシンガー・ソングライターで収穫でした。

最後に、その日のセットリストを、下記にご紹介します:

1. FOR A LIFETIME
2. BIGGEST MISTAKE
3. NEW HEART (TEARING OUT MY HEART)
4. PERFECT MESS*
5. IMITATION
6. SICK
7. YOU GOT
8. LOVE CARRIES ON
9. RHYTHM OF RAIN
10. PENNSYLVANIA*
11. THE CURSE*
12. FREQUENTLY BABY (SHE'S A TEENAGE MANIAC)
13. DRIVE AWAY
14. NEW DAY*
15. CAN'T HOLD ON
16. BUILT TO LAST
17. STAND UP
---ENCORE---
18. SHE'S GONNA FIND ME HERE
19. THE WAR*

*印:インディ・デビュー・アルバム『EVERYDAY BEHAVIOR』収録曲
ほかはメジャー・デビュー・アルバム『デヴィルズ&エンジェルズ』収録曲

BON JOVI 東京公演@東京ドーム

2008-02-19 | Live Report
今年2008年の最初のライヴは、ボン・ジョヴィのニュー・アルバム『ロスト・ハイウェイ』を引っさげての東京公演2日目となる1月14日(月)の東京ドーム公演でした。

2001年3月29日のOne Wild Night Tour横浜アリーナ公演、2006年4月9日のHave A Nice Day Tour東京ドーム公演に続いて3度目となる今回は、1~2年程前に東京に転勤してきた一番旧い幼少期からの幼馴染み(と彼の奥様)との記念すべき初ライブ参戦という点で、とても感慨深いものがありました。(というのも、幼稚園から高校まで一緒だったけど、大学以降は疎遠になってしまったので、ライヴに行ったり飲みに行ったりする機会が今までなかったからです。)また、当初は東京公演初日の1月13日分を購入する予定でしたが、購入直前にWOWOWで1月14日の公演が生放送されるという情報を得た為、急遽、1月14日分を購入したのですが、結果的には、念願のステージ至近のアリーナ前方ブロック内の良席のチケットが確保できましたし、演奏曲数も1月13日より多かったですし、会社の同僚に頼んでWOWOW生中継の模様を録画してもらえたこともあり、今回の(個人的に記念すべき)ライブの模様が全て映像で手元に残ることになったのも、嬉しい出来事でした。

で、ライブの方はというと、過去2回観た時にも思った通り、やはり、日本国内だけでも観客動員数120万人以上を誇り、洋楽ロック・バンドの日本におけるスタジアム公演回数もローリング・ストーンズの33回を上回る39回で歴代1位というだけに、日本のオーディエンスを盛り上げるのが一番上手い洋楽バンドと実感させるだけの、ライヴ・キングの名に相応しい実力をボン・ジョヴィには感じました。とにかく、ステージ・セットこそ過去2回と比べて木製のカントリー調の舞台セットということで地味でシンプルな感がありましたが、その分、歌と演奏は、ニュー・アルバム『ロスト・ハイウェイ』のコンセプトに沿ったカントリー的要素を加味しつつも往年のハードロック的要素は基本的に変わらない、ストレートでダイレクトに聴かせる演出で、懐かしの大ヒット曲の数々から最新ヒット曲まで遜色なくバランス良く配置されたセット・リストに、どれも大盛り上がりで大合唱となり、実に素晴らしかったです。(本当は、最後の1曲として「Twist And Shout」(The Isley Brothersのカバー)も事前のセット・リストには載ってたそうなので、それも聴きたかったです。2001年3月29日のOne Wild Night Tour横浜アリーナ公演で、最後に「Tequila~Twist And Shout」を演奏してくれた時も大いに盛り上がったので、今回、割愛されてしまったと後で知った時は、少々残念でした。)また、前回は、来日直前にギターのリッチー・サンボラが左肩を骨折するハプニングがありましたが、今回は、バンド・メンバー全員、ベスト・コンディションでライヴに臨んでくれたので、その点も素直に嬉しかったです。

とにかく、幼馴染みとも話したのですが、実際、多感な時期に慣れ親しんだ80's(エイティーズ)の洋楽シーンを代表するバンドの中で、未だ音楽業界の頂点に名実共に君臨し続けているバンドは数少ない訳で、中学時代にリアルタイムでアルバム『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ(原題:SLIPPERY WHEN WET)』からのシングル「禁じられた愛(原題:YOU GIVE LOVE A BAD NAME)」や「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」等を一緒に聴いて盛り上がってから20年以上経った今も、現在進行形で大ヒットを連発し続けながら第一線で活躍し続けている彼らのライヴを、こうして楽しめるって凄いことだ、ということを実感した大満足のロック・ショーでした。

因みに、公式サイトBLOG NEWSによると、その日のSet listは下記とのことでした:

LOST HIGHWAY
BAD NAME
RAISE YOUR HANDS
RUNAWAY
RADIO SAVED MY LIFE
STORY OF MY LIFE
IN THESE ARMS
DIE FOR YOU
(YOU WANT TO) MAKE A MEMORY
WHOLE LOT OF LEAVIN'
BORN TO BE MY BABY
ANY OTHER DAY
WE GOT IT GOIN' ON
IT'S MY LIFE
BAD MEDICINE*
THESE DAYS - RICHIE VOX
SATURDAY NIGHT
FAITH
SLEEP**
WHO SAYS YOU CAN'T GO HOME
PRAYER

ENCORE:
HAVE A NICE DAY
WANTED
I LOVE THIS TOWN
CAPT. CRASH

*Shout!(The Isley Brothersのカバー)挿入

**Jampin' Jack Flash(The Rolling Stonesのカバー)とDancing In The Streets(Martha and the Vandellasのカバー)挿入

※尚、WOWOWで独占生中継された1月14日(月)の東京ドーム公演ですが、3月22日(土)深夜3時50分より再放送がWOWOWにて決定していますので、ライヴに行ってなくても、見れる方は是非ともこちらよりチェックしてみて下さい。

Corneille @ 恵比寿ザ・ガーデンホール

2008-01-28 | Live Report
12月12日(水)、英語デビュー・アルバム『ザ・バース・オブ・コーネリアス』を引っさげてのコルネイユ初の単独来日ツアーの東京公演を観に、恵比寿ザ・ガーデンホールに行ってきました。

会場の恵比寿ザ・ガーデンホールのある恵比寿ガーデンプレイス一帯は、クリスマスのイルミネーションやライトアップで彩られ、クリスマスムード一色でした。

会場に入ると、スタンディングと思ってたのですが椅子が並べられており、皆座っていて一瞬ビックリしましたが、自由席ということで、前方も空いてる席がちらほらあった為、かなり前方の席に着席できました。

そして、開演時間になって、バンドと共にコルネイユが登場したのですが、サポートメンバーがパーカッション、アコースティック・ギター、オルガン(エレピ)のみというシンプルな編成だったこともあり、心地良いスウィートでメロウなグルーヴ感を創り出していました。また、MCでの飾らない話しぶり等、オーディエンスを惹きこむ、全体的に暖かな雰囲気に包まれたライヴでもあり、正に等身大のパフォーマンスという感じでした。

実際、ライヴの途中、オーディエンス全員を立たせてからは、更に会場全体の一体感が増していき、アンコール前後辺りは、フランス語圏の外国人オーディエンスを中心に大声援が巻き起こる程の盛り上がりを見せました。実際、そのあまりのフランス語での大声援に、「ここは本当に日本?」と言いながら、コルネイユは、アンコールの前にフランス語デビュー・アルバム収録のタイトル曲でもあるヒット曲「Parce Qu'on Vient de Loin」を特別にフランス語圏の外国人オーディエンスの為に披露する一幕もあり、非常に盛り上がりました。また、「日本の音楽ファンと、もっと音楽でコミュニケートしたい」という願いがきっかけである、昨年9月28日放送のTBS「筑紫哲也NEWS23」出演時に初披露された曲でもある坂本九の名曲「上を向いて歩こう」に独自の解釈で英語の詞を付けた新録カヴァー「Lonely Nights ~上を向いて歩こう」も、来日記念盤として現在のアルバム『ザ・バース・オブ・コーネリアス』に追加収録してリリースされたということもあり披露されましたし、レゲエ調の新曲「It All Begins Today」もオーディエンスに合唱でコーラス参加させて歌ったりするなど、全体的に、オーディエンスとの一体感溢れる、ハートウォームな素敵なライヴだったと言えるかと思います。

因みに、個人的に特に印象に残ったのは、「トゥー・マッチ・オブ・エヴリシング」も言うまでもなく素晴らしかったですが、それ以上に、ほぼ一曲毎に日本語で「ありがとうございます」と感謝を繰り返す真摯な姿勢でした。今年は、いよいよあのモータウンより全米デビューも決定していますので、コルネイユの今後は目を離せませんし、また更に大きくなったコルネイユのライヴを近い将来に是非とも観てみたいです!

最後に、その日のセットリストを下記にご紹介します:

1. I Never Loved You
2. Murder
3. Sweet Dependency
4. Spending On You
5. Back To Life
6. Love Is Good
7. Too Much Of Everything
8. It All Begins Today*
9. Home Is By You
10. Lonely Nights (坂本九のCover)**
11. I'll never Call You Home Again
12. A Man Of This World
13. Roxanne (The PoliceのCover)*
14. The One
15. Heaven
(Encore)
16. Parce Qu'on Vient de Loin+
17. What's Going On (Marvin GayeのCover)*

*印:新曲、或いは未発表曲。
**:『ザ・バース・オブ・コーネリアス・デラックス・エディション』日本盤収録曲
+:仏語デビュー・アルバム『Parce Qu'on Vient de Loin』収録曲
ほかはアルバム『ザ・バース・オブ・コーネリアス』日本盤収録曲

ELTON JOHN JAPAN TOUR 2007@日本武道館

2007-11-30 | Live Report
11月21日、エルトン・ジョンの日本では初となるピアノ・ソロ・ライヴ日本最終公演を観に、日本武道館に行ってきました。

何気に1995年以降、毎回、エルトン・ジョンの日本公演には行っているのですが、私の中で強烈なインパクトを残し続けているのが、単独では21年振りの来日公演だった1995年の“An Evening With Elton John And Ray Cooper”公演です。1992年発表のアルバム『The One』収録のタイトル曲「The One」がきっかけでエルトン・ジョンもちゃんと聴くようになった私ですが、それでも後は90年発表の2枚組ベスト盤『The Very Best Of Elton John』くらいしか持ってなかった当時の私にとって、大阪城ホールで聴いた演奏曲の約半分は知らない曲ばかりだった訳ですが、それでも前半のピアノ・ソロ、後半のパーカッショニスト、レイ・クーパーとの共演といい、まさに息を呑む素晴らしさで、後日、雑誌でセット・リストを確認後、残りの知らなかった曲を求めて旧譜を買ったり借りたりしまくることになった位、圧倒的なパフォーマンスでした。

実際、その後も、1998年のビリー・ジョエルとの共演ツアー“FACE TO FACE”公演や2001年の“SONGS FROM THE WEST COAST TOUR”日本公演も行きましたが、個人的には、1995年の“An Evening With Elton John And Ray Cooper”公演の感動を凌駕することはなく、また、そのピアノ・ソロの感動を求めて、1999年10月16日のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデンでのピアノ・ソロ公演の模様とはいえ、『Live At Madison Square Garden Volume 1 & 2』という、一時、会員特典として配布されていた公式音源を入手したいが為に、一時、公式サイトであるeltonjohn.comの会員にもなっていた位、私の中では忘れられない伝説的なパフォーマンスだった訳です。

でも、もう日本では二度と観れることはないのかもしれない、と思っていた訳ですが、今回、60歳メモリアル・コンサートとして日本では東京・日本武道館での2回のみでしたが、ついにピアノ・ソロ・ライヴが実現したということで、期待に胸を膨らませながら会場へと向かいました。

実際、座席も日本武道館のスタンド1階ということで、エルトン・ジョンのピアノがよく見える好位置で良かった訳ですが、ライヴはというと、期待通りの素晴らしいパフォーマンスでした。MIDIピアノ一台だけで全29曲、2時間40分もの演奏を繰り広げたエルトン・ジョンには、今回も1995年の“An Evening With Elton John And Ray Cooper”公演の時と同様、圧倒されました。特に、感動的だったのは、1995年の“An Evening With Elton John And Ray Cooper”公演の時も、当時初めて聴いて痛く感動した曲「Ticking」や「Tonight」が、今回もその時以来に聴けたのが最高でした。(ただ、個人的には、「Skyline Pigeon」や「The One」が今回聴けなかったのは、少々残念でした。)それにしても、ピアノ・ソロ・ライヴでは、単なるピアノ引き語りではなく、アレンジも更に力強くピアノの旋律をより聴かせるものになっており、メロディーの美しさも一層引き立っていて、圧倒的な歌唱力と共に、本当に素晴らしく圧巻でした。ただ、1995年の“An Evening With Elton John And Ray Cooper”公演の感動と比べると、やはりパーカッショニスト、レイ・クーパーが居ない分ということになるのか、少々ですが(個人的には)トリ肌もののスリリングさには欠けました。(やはり、レイ・クーパーの派手なパフォーマンスも、ややもすれば単調になりがちなピアノ・ソロ・ライヴの良いアクセントでもあったんだなぁ、と改めて実感しました。)とはいえ、その他のバンド編成でのライヴよりは、エルトン・ジョンのピアノ演奏を十二分に堪能できたという点では、遥かに感動したのは言うまでもありません。また、来年春にでもライヴしに日本に戻ってきたい、とも語っていたので、(恐らく次はバンド編成となると思いますが)再来日公演を楽しみに待ちたいと思います。

最後に、その日のセットリストを(前日20日と同じだったようですが)下記にご紹介します:

1. ユア・ソング(僕の歌は君の歌)/Your Song
2. 60才の時/Sixty Years On
3. 驚きのお話/The Greatest Discovery
4. 君は譲りの天使/I Need You To Turn To
5. 人生の壁/Border Song
6. 赤い靴の少年のバラード/Ballad Of The Boy with Red Shoes
7. ダニエル/Daniel
8. ホンキー・キャット/Honky Cat
9. ロケット・マン/Rocket Man (I Think It's Going To Be a Long Long Time)
10. 可愛いダンサー(マキシンに捧ぐ)/Tiny Dancer
11. モナ・リザ・アンド・マッド・ハッター/Mona Lisas and Mad Hatters
12. 悲しみのニキタ /Nikita
13. フィラデルフィア・フリーダム/Philadelphia Freedom
14. サクリファイス/Sacrifice
15. ティッキング(母さんの言葉)/Ticking
16. 歌うカウボーイ、ロイ・ロジャース/Roy Rogers
17. 悲しみのバラード/Sorry Seems to Be the Hardest Word
18. キャンドル・イン・ザ・ウィンド(風の中の火のように)/Candle In The Wind
19. ブルースはお好き?/I Guess That’s Why They Call It The Blues
20. エレクトリシティ/Electricity
21. カーラのエチュード/Carla Etude
22. トゥナイト/Tonight
23. パイロットにつれていって/Take Me To The Pilot
24. ブルー・アイズ/Blue Eyes
25. リーヴォンの生涯/Levon
26. ベニーとジェッツ/Bennie and the Jets
27. 僕の瞳に小さな太陽/Don’t Let The Sun Go Down On Me
(Encore)
28. アイム・スティル・スタンディング/I’m Still Standing
29. サークル・オブ・ライフ/Circle Of Life

Born Crain @ Billboard Live TOKYO

2007-11-13 | Live Report
11月10日(土)、ボーン・クレイン初の単独来日ツアーの東京公演1stステージを観に、東京ミッドタウンに今年8月18日にオープンしたばかりのビルボードライブ東京に行ってきました。

雰囲気としては、ブルーノートのような感じのビルボードライブ東京ですが、フロアは3層構造になっていて、しかも開演前はステージ後方の高透過ガラスに広がる夜景も楽しめる、というとてもゴージャスな会場で、個人的には大変気に入りました。

さてさて、本題に入ります(とは言っても、今回は、ビルボードライブ東京の下見も兼ねていたのです)が、その前にまず、ボーン・クレインを軽くご紹介したいと思います。実は、初めてボーン・クレインを知ったのは、レコード店頭の試聴コーナーにて偶々、このボーン・クレインのアルバム『ウォーキング・イン・ザ・サン』を聴いたのがきっかけでした。ベルギー出身ながら、ダニエル・パウターのようなピアノ・マンでシンガーソングライターということで、実際、エルトン・ジョンベン・フォールズを彷彿とさせつつもヨーロピアン・テイストも漂うピアノによる流麗な心地良いメロディーが聴いていて心地よかったので、即購入に至りました。

実際、本国ベルギーでは、ReBornという名義で活動しているそうで、2006年にリリースした1stアルバム『FOOLS RUSH IN』(このアルバムが、日本では今年ボーン・クレイン名義でリリースされたアルバム『ウォーキング・イン・ザ・サン』)では、ベルギー国内で最高位10位を獲得し、2006年末にゴールドディスクを獲得。また、そのアルバムからのシングル「DON’T EVER GO」では、ベルギーの人気TV番組のテーマ曲でもあったこともあり、シングルチャートで最高4位を獲得しているとのことで、まさに、本国ベルギーブライテスト・ホープと言っても過言ではないと思います。

で、ライブですが、バンド・メンバーが順番に登場して、最後にボーン・クレインが登場したのですが、実に爽やかな好青年という風貌で、にこやかに演奏されていたのが印象的でした。また、アルバム『ウォーキング・イン・ザ・サン』収録曲以外にもDaniel Powterの「Bad Day」やBen Folds Fiveの「Song For The Dumped」を(一部最初のサビだけJapanese Versionの「金を返せ」という歌詞で)カヴァーしたのには驚かされましたし、アンコールではThe Commodoresの名曲「Easy」を、オーディエンスに合唱でコーラス参加させて歌ったのにも、(残念ながら日本での洋楽アーティストのライヴでよくあるように、この演出は失敗に終わってしまいましたが)驚きました。他にも、KUBBの「Wicked Soul」やアルバム『ウォーキング・イン・ザ・サン』収録のCyndi Lauperの「Girls Just Wanna Have Fun」のカヴァーや未発表の新曲1曲も織り交ぜての約70分程度のライヴでしたが、「Captivated」や「Right Back To Me」でのオーディエンス席や階上席への駆け込みといった一生懸命盛り上げようとするサプライズな演出もあり、会場は時折盛り上がりました。

ただ、日本では知名度もまだまだのようで、唯一ある程度知られているタイトル曲の「Walking In The Sun」ですら、日本テレビ(NTV)系「oha4」エンディング(お天気コーナー)テーマ曲として流れていただけということもあり、オーディエンスに合唱でコーラス参加させて歌ったものの失敗に終わるなど、会場の雰囲気もあり、全体的にもなかなか今一歩盛り上がりきれなかったのは残念でしたが、ボーン・クレインとそのバックバンドによるパフォーマンス自体は本当に素晴らしいものがありましたので、次回の来日ツアー実現の際には、是非とももっと小さいオールスタンディングの会場での、オーディエンスとの一体感溢れるライブを期待したいです。(個人的には、ビルボードライブ東京という会場自体は気に入りましたが、ボーン・クレインには、まだ身の丈に合わない会場かな、と感じました。)

終演後、ロビーに行くと、ボーン・クレインが出てきていて、写真とかにも気軽に応じていましたし、サインにも(その場ではなく一旦預ける形式で)応じていて、人柄の良さを感じました。(因みに、写真については、カメラを持ってなかった為、断念したのですが、握手と軽く挨拶はできましたし、サインも宛名入りで戴けたので感無量でした。)

因みに、その日のセットリストは下記の通りです:

1.Fools Rush In
2.Julie
3.Bad Day (Daniel Powterのカヴァー)*
4.Best Thing In My Life
5.Money In My Pocket*
6.One True Lover
7.Good Times
8.Girls Just Wanna Have Fun(Cyndi Lauperのカヴァー)
9.Don't Ever Go
10.Wicked Soul(KUBBのカヴァー)*
11.Walking In The Sun
12.Captivated
13.Song For The Dumped(Ben Folds Fiveのカヴァー)*
14.Right Back To Me
(Encore)
15.Easy(The Commodoresのカヴァー)*

*印:新曲、或いは未発表カヴァー曲。
ほかはアルバム『ウォーキング・イン・ザ・サン』日本盤収録曲

最後に、今回のバンドのメンバーを、下記にご紹介します:

ボーン・クレイン/Born Crain(Vocals/Piano)
シガート・デ・ジョーン/Sigert De Jean(Keyboards)
ワード/Ward(Guitar)
ダゴベルト・デ・スメット/Dagobert De Smet(Bass)
ウーター・ヴァン・トーンハウト/Wouter Van Tornhout(Drums)

※ ReBorn's (unofficial) Fan club Siteによると、ボーン・クレイン一行の公式(?)日本公演道中記がこちらでご覧になれるとのことですので、興味のある方は是非ともチェックしてみて下さい。(他にも動画編もYouTubeのこちらでご覧になれますので、そちらも良かったらチェックしてみて下さい。)

dbClifford first live in Japan@UNIT

2007-10-09 | Live Report
10月3日(水)、代官山UNITにて行われた日本で初めてとなるdbクリフォードの一夜限りの単独公演を観に行ってきました。

初めてdbクリフォードを知ったのは、スペース・シャワーTVにて、偶々「ドント・ワナ」のPVを見たのがきっかけだったのですが、聴いた瞬間、どこかレトロで非常に心地良いピアノ主体のメロディアスな楽曲とメロウなグルーヴに魅了され、その後、レコード店頭の試聴コーナーにて他のアルバム『リサイクラブル』収録曲も試聴する機会を得て、他の曲のクオリティも非常に高いことを知り、即購入に至りました。その際、10月3日にUNITにて初来日公演も決定していることを知り、駄目もとでチケット購入を試みたところ、まだ発売中で残っていたので、急遽購入し何とか参加できた次第でした。

その日は、会社帰りにUNITに直行したのですが、やはり初来日公演ということもあってか、開場時間前から行列が出来ていましたし、場内には取材カメラも入っていました。

そして、開演時間になって、バンドと共にdbクリフォードが登場したのですが、ドラムとベースしかサポートメンバーが居ないギターレスの編成で、実際、ライヴ・パフォーマンスもCDよりも更にジャジーなアレンジとなっていて、心地良いメロウなグルーヴ感を創り出していました。また、客席に向けて配置されたキーボードでの、観客と向かい合いながらの演奏スタイルに、MCでの飾らない話しぶり等、全体的に暖かな雰囲気に包まれたライヴでもあり、正に等身大のパフォーマンスという感じでした。

因みに、中盤にはdbクリフォードによる弾き語りのコーナーがあり、「シュド・アイ・ウェイト」という曲ではCDとは全く異なるアコースティック・ギターの弾き語りを、「ギヴ・ミー・アナザー・デイ 」という曲ではキーボードの弾き語りを、それぞれ披露するという演出もありました。また、ライヴ本編最後には、ビートルズの「カム・トゥゲザー」をジャジーなカバーで披露する一幕もあり、ビートルズの大ファンでもある私には堪らない選曲でした。でも、一番盛り上がったのは、言うまでも無く、全国でパワープレイ中のシングル「ドント・ワナ」で、会場全体の一体感もひときわでした。

また、終演後には、会場でのCD購入者だけでなく持参のCD購入者も対象に、応援してくれるすべてのファンとの出会いを大切にしたいとの思いから、サイン会が行われたので、dbクリフォード本人と握手も出来ましたし、当日持参したCD『リサイクラブル』のジャケにも宛名入りでサインも直接その場で戴けたので感無量でした。因みに、その際、dbクリフォードには「fabulousなshowをありがとう。また、Meet n Greetに時間を割いてくれてありがとう。」と伝えたところ、にこやかに答えてくれたので、少しであれ直接気持ちを伝えられて、嬉しかったです。

最後に、BMG ROCKブログBMG輸入盤のブログによると、その日のセットリストは下記の通りとのことです。

1. The World Is Coming To An End
2. About A Girl
3. I Have A Dream ~That Will Be That*
4. Should I Wait
5. Give Me Another Day
6. Simple Things
7. Don't Wanna
8. Come Together(ビートルズのカヴァー)*
(Encore)
9. Stay Cool*

*印:新曲、或いは未発表曲。
ほかはアルバム『リサイクラブル』収録曲

中 孝介 全国ツアー「ユライ花」@九段会館

2007-10-08 | Live Report
9月23日(日)、中 孝介のデビュー・アルバム『ユライ花』を引っさげての初の全国ツアー『ユライ花』東京公演を観に、レトロな昭和の雰囲気が漂う九段会館に行ってきました。

初めて中 孝介を知ったのは、こちらにも書いた通り、「さつま白波」TV CMで初めて「」を耳にした時で、どこか郷愁を誘う曲調と中 孝介のファルセットで声を振るわせる奄美の島唄独特の歌い方、そして一言一言噛み締めるように唄われる歌詞にグッときまして、まずは3rdシングル「」の購入に至りました。

実際、“地上で最も優しい歌声”と称される中 孝介の唄には、こちらにも書いた通り、言霊が宿っているように感じますし、聴き手の心に入り込んでくるものがあります。

そして、この度、待望のデビュー・アルバム『ユライ花』を引っさげての初の全国ツアー『ユライ花』がついに実現したということで、漸く中 孝介の歌声を生で聴くことができた訳ですが、アコースティックな編成でスタートした前半では、歌の上手さや歌声の魅力が最大限に引き出されていて、まさにのっけから鳥肌モノで、息を呑むほどでした。また、中盤では「なつかしゃ」をキーボードの弾き語りで披露してくれたり、後半ではエレクトリックな編成でアップテンポの曲も織り交ぜたりと、緩急のバランスのとれたセット・リストでしたので、飽きもきませんでしたし、一曲一曲を丁寧に歌う姿勢にも、平原綾香同様、好感が持てました。他にも、中盤ではトーク・コーナーも設けられていて、少なくとも10分以上、出身地の奄美のことや東京の印象、最近増えているTV出演時のエピソード等を話されていたのですが、中 孝介のおちゃめな一面が垣間見れて、楽しかったです。

そんな中でも個人的に特に印象に残ったのは、メランコリーなギターが印象的な、アップテンポなR&B調の「Goin'on」でした。勿論、「」も言うまでもなく素晴らしかったですが、できればアコースティック編成で更に情感たっぷりに歌い上げてもらいたかったです。

とにかく、客層も幅広く、平原綾香同様、老若男女幅広い世代がユラっていたのも印象的でしたし、日本の原風景というかどこか懐かしい景色が脳裏に思い浮かぶような、“なつかしゃ”の風景をリアルに感じさせる、新しくもノスタルジックでスピリチュアルな音の空間で、自然の空気と同じようなどこか新鮮な気持ちいい空気を運んでくれるライヴでした。

最後に、終演後に会場に貼りだされてあったその日のセットリストを、下記にご紹介します:

1.真昼の花火**+
2.思い出のすぐそばで**+
3.サヨナラのない恋+
4.恋の栞+
5.Ave Maria+
6.白と黒の間に*
7.ホノホシの風~
8.なつかしゃ~
9.路の途中****
10.ひとさし指のメロディ+
11.moontail^
12.星空の下で+
13.Goin'on+
14.種をまく日々****
15.それぞれに*+

アンコール

16.花***+
17.家路^~+

+:アルバム『ユライ花』収録曲
*:シングル 「それぞれに」収録曲
**:シングル「思い出のすぐそばで/真昼の花火」収録曲
***:シングル「」収録曲
****:ニューマキシシングル「種をまく日々」収録曲
^:ミニ・アルバム『マテリヤ』収録曲
~:ミニ・アルバム『なつかしゃのシマ』収録曲

平原綾香 Concert Tour 2007 ~そら~ @東京国際フォーラム ホールA

2007-07-16 | Live Report
7月1日(日)、平原綾香のツアー第三弾"平原綾香 Concert Tour2007 ~そら~"の東京最終公演を観に、東京国際フォーラム ホールAに行ってきました。

昨年6月13日(火)に日本武道館にて行われた、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナル以来となる、二度目のライヴとなる今回は、今年1月31日リリースの通算5枚目となる最新作『そら』を引っさげてのツアーということで、演奏曲目は予想通り新作中心の構成となっておりましたが、以外にもバンド・メンバーの顔ぶれはかなり変わっていました。しかしながら、老若男女幅広い世代の客層は、前回と比べても変わっておりませんでした。

開演前は、私の大好きなフォープレイがBGMとして流されており、場内はリラックスした雰囲気となっていました。そして、いざ開演したら、まるで映画の始まりのようなスクリーンを使ったオープニングムービーでの幕開けでしたし、ライブ本編の最後「シチリアーナ」での演出も、モノクロの映像が映し出されたスクリーンの背景でシルエット状態で映像の一部のように溶け込んで歌う演出で、曲が終わるとスクリーンに「FIN」の3文字が大写しになって、こちらもまるで映画の終わりのような幕引きでした。しかしながら、今回は、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルの時と異なり、特にスペシャル・ゲストの参加があったり、オーケストラやブラス・セクションが加わるということもない、ツアーバンドでの通常編成での通常ライヴの演出だったということもあり、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルの時と比べると、全体的にシンプルな演出でした。(とはいえ、ある意味、これこそが本当の通常のライヴでの演出と言える訳ですが。)また、日本武道館と違って、今回は、東京国際フォーラム ホールAという、相応な規模の会場だったということで、等身大のパフォーマンスを観れたように感じました。

ただ、最新作『そら』自体が、話題となった収録曲も少なく、過去のアルバムと比べても全体的に地味な感は否めない訳ですが、今回のセット・リストからは、そんな最新作の中の数少ない話題曲である、NHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」テーマ曲「Voyagers」も(オープニングムービーのBGMとしてインストが流されはしましたが、演奏曲目からは)外れていたりしていて、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルの時のセット・リストと比べると、地味な印象の強いセット・リストとなっていました。因みに、その日のセットリストは、終演後に会場の一階出入口付近に貼りだされてあった通り、下記となります:

Wall
誓い
Everyday
Gradation
Smile
歌う風
感謝
FONK MY NOLA
I Love Your Smile
虹の予感
Circle Game
Re:PEPPER
しあわせ
夢暦
君といる時間の中で
Jupiter
明日
シチリアーナ
(1st Encore)
そら
ありがとう
(2nd Encore)
Come on a my house

とは言え、今回の"平原綾香 Concert Tour2007 ~そら~"の東京最終公演では、平原綾香サックス演奏が「FONK MY NOLA」や (個人的に思い出のある曲である)Shaniceの「I Love Your Smile」のカヴァーで聴けるというコーナーがありましたし、とりわけ予想外の嬉しいサプライズだったのが、アンコール最後の曲「ありがとう」でした。と言うのも、この「ありがとう」、自分が平原綾香を好きになったきっかけの曲でもあるドラマ『優しい時間』の主題歌「明日」のシングルのカップリング曲で、原曲は「一人のドライヴ(原題:Chanson Pour Liona)」という、アンドレ・ギャニオンAndre Gagnon)の曲なのですが、同ドラマの挿入歌としても使われていまして、「明日」と同じ位大好きな曲だったからなのですが、如何せんカップリング曲ということで、ライヴで演奏されることはまずないと思っていただけに、嬉しい予想外のサプライズでした。また、今回のツアーでは、その「明日」も、オリジナルでのハープのパートをアコースティック・ギターで演奏する新アレンジとなっており、それも実に素晴らしかったです。また、アンコール後の挨拶が終わっても、拍手やスタンディング・オベーションが続き、なんと再アンコールがあったのも素晴らしかったです。しかも、曲は「Come on a my house」(51年の米ヒット曲)という、最新作『そら』の初回盤のみにbonus trackとして収録もされた、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルでも披露されたローズマリー・クルーニーの曲のカヴァーで、大いに盛り上がりました。

尤も、「誓い」や「Jupiter」等のクラシカル・クロスオーヴァー系の楽曲に関しては、平原綾香のボーカル自体は、スケール感溢れるもので変わらず素晴らしかったのですが、バック演奏陣の音の厚みが、ツアーバンドに加えて24人編成のオーケストラやブラス・セクションも加わっていた、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルと比べると、多少物足りなく感じましたが、こればっかしは致し方ないですね。ただ、今回はセット・リスト自体も全体的に地味な感は否めなかったものの、平原綾香の歌に対する真摯な姿勢や「みんな同じ空で繋がっている」という彼女自身の想いは、十分伝わってくる内容でしたし、最新作『そら』の派手さは無いものの素晴らしい楽曲の良さもとても伝わってくる、等身大の平原綾香を感じる事ができる素敵なライヴではありました。

尚、今回の"平原綾香 Concert Tour2007 ~そら~"東京最終公演の模様も、LIVE TOUR 2006 "4つのL"ツアーファイナルの時と同様、WOWOWにて8月10日(金) に放送される予定となっていますので、ライヴに行ってなくても、見れる方は是非ともこちらよりチェックしてみて下さい。