Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

“くりそつ”ソングと言えばこの1曲

2007-11-01 | Taka’s Bit
新旧洋邦を問わず、どこか似ている曲って結構ありますが、やっぱり音楽を聴くようになって初めて遭遇した“くりそつ”ソングが、今でも一番印象強く残っています。ということで、私にとっての“くりそつ”ソングの代表格と言えば、ZARDが1993年にリリースした「負けないで」となります。

実は、私が本格的に音楽にのめり込んだのは中学生の時で、きっかけは御多分に洩れずザ・ビートルズでした。そこから自然に洋楽に入っていったのですが、その時期(1986年)に丁度、日本の洋楽チャートでも流行っていた曲の中に、ホール&オーツのリード・シンガー、ダリル・ホールのソロ・アルバム『Three Hearts in the Happy Ending Machine(邦題:ドリームタイム)』からのシングル「Dreamtime」がありまして、当時、大好きな曲の一つでもありました。(因みに、YouTubeにおいてシングル「Dreamtime」のビデオクリップが、こちら又は下記画像をクリックするとフルでご覧になれますので、良かったら是非とも試聴してみてください。)




その後、大学時代に、ZARD好きの友人宅で、初めて「負けないで」をフルで聴いた時は、イントロからダリル・ホールの「Dreamtime」にそっくりで、凄いショックを受けました。(因みに、YouTubeにおいてシングル「負けないで」が、こちら又は下記画像をクリックするとフルで聴けますので、良かったら是非とも試聴してみてください。)




因みに、ウィキペディアの「負けないで」の記事には、「イントロを含め大半のコード進行はダリル・ホールの『Dream Time』を意識(そのまま引用)したもの。」とまで、記されております。

実際のところは、当事者にしか事実はわからないので、「Dreamtime」を盗用したとまでは私も言うつもりはありませんが、偶然の産物でないのは確かだと思います。少なくとも、「負けないで」の作曲者かあるいは編曲者は、ダリル・ホールの「Dreamtime」を聴いたことはあるはずです。とはいえ、記憶の中にあったその「Dreamtime」を、一部引用しようとしたものの、結果的にそっくりになってしまった、というのが実情なのでは、と思っています。(尤も、私は、明らかな盗作でない限りは、非難するつもりは毛頭ありませんけどね。音楽のメロディーは出尽くしたという説もありますから、ある程度は、不可避かと思っています。)

それにしても、ここまで日本国内では有名な大ヒット曲となった以上、ダリル・ホール本人でなくても楽曲の著作権を管理する音楽出版社等が著作権侵害で訴えたりしそうなものですが、今まで訴訟に発展しなかった方が不思議だったりします。というのも、知られない限りは黙認されても、売れて有名になると、とたんに楽曲のロイヤルティーの支払いをめぐる訴訟が起きる場合が多々あるからです。

とにかく、今年は、ZARD坂井泉水が亡くなったことで、巷で「負けないで」を聴く機会も増えた訳ですが、私はそれを聴く度にダリル・ホールの「Dreamtime」が思い出されることから、これを機会に、私にとっての“くりそつ”ソングの代表格と言うことで、一度振り返ってみました。皆さんも良かったら一度聴き比べてみてください。


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9 Comments

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Unknown (中年ZARDファン)
2007-11-02 01:39:39
こんばんは "ZARD"という言葉を含むブログを検索しているうちにここにたどり着きました。当然ZARDファンです。

Takaさん(でよろしいのでしょうか?)に一つ二つお伺いしたいことがございます。
「負けないで」と"Dreamtime"がそっくりである、という主旨のエントリーかと拝察いたしました。

たしかに、イントロが酷似しているのは、私も認めます。
また、サビはどちらもパッヘルベルのカノン進行なので、コード進行も似ていることは認めます――――ただし、こちらに関しましては特に酷似しているという印象は私は持ちませんでした。カノン進行の曲はたくさんあります。ZARDでも「負けないで」と「心を開いて」のサビのコードはほとんど同じですが、「心を開いて」と"Dreamtime"が似ている、というのを聞いたことがありません。"Dreamtime"はアウトロにパッヘルベルをそのまま出しているので印象深いのかもしれませんが、カノン進行の曲はそれ以前からたくさんあるのですから。

さて、私の伺いたいのは、以下の点です。
「負けないで」と"Dreamtime"のAメロBメロの部分、あるいはそのコード進行、似ていると感じますか?
"ウィキペディアに書いてある"とかいうことを一切忘れて、「自分の耳」のみを頼りに両曲を聞いてみて、似ていると感じるのでしょうか?
あるいはコード進行が共通している、と示せますか?

"Dreamtime"にあわせて「負けないで」を、あるいは「負けないで」にあわせて"Dreamtime"を歌えますか?
もし、ウィキペディアのいうようにコード進行がほとんど同じなら、歌えるはずです――カノン進行で共通するサビの部分は多少は合わせられると思います。私の聞きたいのは、サビ以外の部分です。

今もこの書き込みをする前に、「負けないで」シングルのカラオケバージョンと"Dreamtime"とを聞いてみました。
私には、イントロを除けば、この両曲に強い共通性があるようにはとても聞こえません。サビはカノン進行で共通していますが、そう強い類似ではありません。

(これは余計なことですが、イントロだけの類似で、著作権の裁判で負けてしまったような曲の例をなにかご存じでしょうか? 私は、これがもしも裁判になったなら、お互いの弁護士の腕の見せ所になるだろうな、と思っています。結果が明らか、とはとても思えません。
なお、どこで見たかは忘れてしまいましたが、この件、ダリル・ホール側は本気で告訴を検討していたが、彼の方もいろいろとパクリをしていてやぶ蛇になってしまう恐れがあり告訴を断念した、というのを見ました――いかにも都市伝説っぽく怪しい話ですが(^^)。)

繰り返しますが、イントロの酷似は私も認めます。
私の思うに、作曲者の織田哲郎さんは、もともとカノンが大好きで、いつもの感じで曲を作った、この段階では"Dreamtime"など意識されていない、
この曲を受け取った編曲の葉山たけしさんは、カノンということで"Dreamtime"を思い出し、ちょいとイントロに借りてきた、
てなところではないでしょうか?

長くなりましたが、私のお尋ねしたいのは要は一点だけです。
「負けないで」と"Dreamtime"のイントロを除いた部分、「自分の耳」だけを頼りに聞いたとき、ほんとうに似ていると感じるのでしょうか?
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初めまして! (Taka@管理人)
2007-11-02 03:13:40
>中年ZARDファンさん、

初めまして。貴重なご意見、ありがとうございます。

ところで、先にご質問の件をお答えしますが、私自身は、イントロやカノン以外が歌えるくらいに酷似しているとは、正直、思ってません。

当初、書こうかと思いつつ書かなかったのですが、ウィキペディアの引用の部分には、次のように続けて記そうとしていました:

(尤も、私は、イントロ以外はそこまでそのまま引用しているとまでは感じませんけれど。)

しかし、「~“とまで”、記されております。」の“とまで”という部分で、ウィキの内容は“ちょっと言い過ぎでは”と感じているというニュアンスは込められたと判断し、結局、付け加えないことにしました。

そして、その後の「記憶の中にあったその「Dreamtime」を、一部引用しようとしたものの、結果的にそっくりになってしまった、というのが実情なのでは、と思っています。」と、私自身は明らかな盗作や盗用とまでは思ってない旨、記した訳ですが、その箇所に関しても、当初は「結果的に(イントロ等の印象的な箇所を効果的に引用した為に)そっくり(な印象を与える結果)になってしまった」と下書きしていましたが、その前の「一部引用しようとした」の部分で、言いたいことは伝わっていると判断し、最終的には省きました。

以上のことから、結果的には、当初の下書きのまま編集せずに書いていれば、私の言いたいことが、もう少しちゃんと伝わっていたのかも、と今では思います。

また、訴訟の部分についても、特に、米国では、大ヒット曲や有名アーティスト程、ロイヤルティー狙いの訴訟を起こされるケースが多いので、よくぞ狙われずに済んだなぁ、というニュアンスで書き加えただけだったのですが、もし、その部分が「盗作で訴訟沙汰になってもおかしくないくらいだ」という感じの類似性の強調としての一文と受け取られてしまったのだとすれば、申し訳ありません。

以上の説明で、真意が伝われば幸いです。
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ご回答ありがとう (中年ZARDファン)
2007-11-02 11:32:29
Takaさま

早速のご回答ありがとうございました。
おっしゃることよく理解できました。
こちらこそ突っかかるような言い方で申し訳ございませんでした。

確かに、いきなり「負けないで」のイントロを聞かされたらショックでしょうね。

私は、筒美京平全盛時代に育っていまして(歳がわかります)、中学一年の頃から「あれ?この曲、このあいだ流行ったカーペンターズの曲に………」などと思ってましたので、曲の類似は全然気にならないのですが、「負けないで」のイントロのようにアレンジそっくりそのまま、というのはそれでもかなり異色です(でも、筒美京平にもそうとう露骨なのがありました)。

そういえば最近、近田春夫さんがベンチャーズの今年の来日コンサートを記事にしていまして、その中で彼らが作曲した渚ゆう子「京都の恋」(1970頃)とストーンズの「黒くぬれ!」を連続して演奏するというネタばらしをしていた――つまり前者は後者をモデルにしている――、向こうの連中もやることは昔から同じだったんだ、と書いていました。
「京都の恋」は大好きな曲だったのですが、言われるまでは全然気付きませんでした。しかし、逆に、似ている曲というのは言われれば良くわかるので、こういう点でも「負けないで」の本メロも似ていると書いているウィキペディアの記述は私には理解不能です。

ZARDはライターが去っていって不足気味になった中期を除きますと、作曲と編曲をほとんど別人が担当しています。これは「事故」を避けるため、という意味もあったと思いますが、そのかわり、アレンジだけは大胆に似せている曲がいくつかあります(デビュー曲はポリスの「見つめていたい」とアレンジが酷似していますが、やはりメロディは別物です)。
ZARDにも1曲だけ「マイ・スウィート・ロード」クラスの曲があるのですが(「負けないで」ではありません)、これはあまり有名でないのでいいのかな、と思ってます。(もちろん、「マイ・スウィート・ロード」のメロディやアレンジに似ている、という意味ではありません。)

なお、この間ふと気付いたのですが、ロバータ・フラック「やさしく歌って」をメジャーにかえてみて、「負けないで」と比較すると面白いです。
私はこれは単なる偶然と思ってますが、こういう点もあるから「負けないで」が"Dreamtime"のそっくり、などと言われると「それは違うだろ!」と反応してしまうんですね。

(返信不要です)
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こちらこそありがとうございました (Taka@管理人)
2007-11-05 03:29:12
>中年ZARDファンさん、

こちらこそ、真摯な投稿ありがとうございました。少なくとも、当方の言わんとする事がご理解頂けて良かったです。

最後に、偶然、山下達郎さんが、現在も放送中の「山下達郎サンデー・ソングブック」で「盗作・パクリ・似たもの」を特集した2000年春のオンエア・データ・ベースを見つけたのですが、とても興味深い内容でしたので、テキストベースですが、良かったらご覧になってみてください:

http://www.circustown.net/ct/list/2000/20000326.txt

http://www.circustown.net/ct/list/2000/20000402.txt

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Unknown (通りすがり)
2019-03-18 00:01:18
最近、中古でダリル・ホールのソロアルバムをようやく入手した者です。
パソコンに音源を取り込もうと思い、ふと思いついて検索したところこちらのブログにたどり着きました。

僕も洋楽を聞き始めた中学生時代にこの曲をラジオで聴き、それ以来ラジオでかかるたびにラジカセで録音するほど好きな曲です。

なので、ザードの曲を初めて聞いた時にはまるっきり同じ出だしなことにびっくりし、当時立ち読みすらしたこともなかった日本の歌謡曲を扱う雑誌まで買って作曲者を確認したほどです。
雑誌にはドリームタイムのことは何も触れていなかったので、これがパクリなのかと驚いたものでした。

上のほうで長文を書いているザードファンの人の主張があまりにも目に余るので投稿しました。まあ、12年も昔なので投稿した本人はもう忘れていると思いますが。

この人の質問(要は主張)は、ただのいちゃもんと思われます。ドリームタイムの曲に慣れ親しんだ者からすれば、ザードのあの曲のメロディー(タイトルを書くのも嫌なのです)はありえないものです。

ただ似ているという記事内容に対して、あの曲のメロディーに合わせてドリームタイムを歌えるのかとか、ナンセンスこの上ないです。
この2曲が似ているのは出だしとサビのメロディーであるのはわざわざ書かなくても伝わるものだと思いますが、イントロ以外も似ているのかなどと詰ってくるような、このような偏屈な人もいるのですね。
狂信的なザードファンのようにも思われ、ザードの一番有名で大ヒットした曲で、いろいろなコラボソングとしても使われているため、パクリ扱い(実際パクリですが)されると我慢ならないのでしょう。

僕には、管理人さんの彼に対する返信をすべて読まずとも伝わっています。
昔の記事に今更のコメントで恐縮なのですが、気を落とさず頑張ってください。

(かなり辛辣な表現を使用しましたし、過去記事なので、コメント不要です)
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Unknown (通りすがりのTaka)
2020-07-05 23:01:39
30年近くもやもやしてましたが、やっぱりそうですよねー
当初ヒットしてたときは誰もこの話しないんだなと思ってました
でもどっちの曲も好きですよ、へこんだときに負けないではいいし、Hall & oatesは青春ソング、今夜も懐かしく聴いてます
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どちらも名曲 (Daryl Hall 大好き)
2020-07-25 15:11:54
こんにちは、初めまして。
私も最初に「負けないで」を聞いた時はそれはそれは大変な衝撃でしたヨ、「え~っ ?! そっくり~ !!」と思いました。
すぐにアルバムの Dreamtime を引っ張り出してイントロ部分や、サビのところのバンド演奏 (メロディーではなく) を聞き、確信しましたよ。でも共感してもらえる人や話せる人が身近にいませんでした。

日テレで毎年夏に開催されているチャリティーイベントの最後のコーナーで、いつからかその曲がかけられるようになり、今でも必ずかかるので、そのたびに思い出しもやもやしてました。

10年くらい前に一度、友人とカラオケに行った際に、両方の曲を続けて入れて、イントロ部分を聞かせてあげたところ、やはり「そっくり」と言ってました。
曲の全体の流れや印象やコード進行がどうだという事よりも、専門的な知識がなくても、聴けば普通に気付くと思います。

どのようにしてその曲が出来上がったのかという真実は私達には判りませんが、全く別の曲であっても、特にあのイントロ部分を耳にするとやはり気になります。

私は ZARD も普通に好きでしたがこの曲だけは長い間、口ずさむ気持ちになれませんでした。
しかし最近になって歳をとったせいか、だんだん受け入れられるようになり、今では夏になると自然と口ずさめる様になりました。

若かった頃、Hall & Oates や Daryl Hall のライブへ何度か足を運びました。彼らの曲はいつまでたっても色あせませんネ。

Taka-san の投稿から随分と時間が経ってからここに辿り着きました、まるでタイムマシンに乗って来たみたいですね。
もし投稿された時すぐに辿り着いていたとしたら、今よりももっと興奮して「そうだそうだ!!」みたいなコメントになってたかもしれません。(笑)

共感できるトピックの投稿どうもありがとうございました。
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訂正 (Daryl Hall 大好き)
2020-07-25 15:36:11
私が足を運んだライブは、Hall & Oates としてのもので、Daryl Hall ソロではなかったかもしれません。
記憶が曖昧で失礼いたしました。
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Unknown (通りすがり支持)
2021-03-25 03:39:21
中年ZARDファンの書かれた文言は明らかに一方的な擁護に凝り固まり管理人さんの穏便に指摘し変に
煽らないよう気を使った文章がだったのと比べ目に余ったの自分の思いと書かせて頂きます。

ハッキリ言わせて頂きます。完全にパクリです、「DreamTime」をリアルタイムで聞きそれ以前から
Hall & Oaetsのファンであった自分はこのパクリソングを知った時呆れかえりファンとして侮辱
された気がしたものでした。

今では応援ソングとして日本で定着し某24Hテレビでは毎年歌われ耳にすることも苦痛だったこの曲に
今では聞き慣れて行ってしましました(笑)

しかしパクリはどう言い訳をしてもダメです。なにが悪いって作者を明らかに愚弄し搾取する行為で
あり、それを同業者が行っていては自分たちで音楽をバカにしていると思うからです。

この曲を好きになりファンになった人を責めたりは出来ませんし、何より歌った歌手も被害者であると
私は思います。

責任は周りに居る大人達、作曲者なのかアレンジャーなのか。またはプロデューサーの可能性も、確実
に言えることは原曲を知りつつ流用しばれても構わないとリリースをOKした人達なのです。

日本の歌謡界特に90年代以前は堂々と洋楽のパクリが横行していました。丸々1曲の場合やワンフレーズ
だったり特徴的な演奏だったり数えたら空恐ろしいぐらいでした。

解決策はいたって簡単で許可を取れば良いのです。著作権者に許可を取り印税を支払えばカバーで
あろうがアレンジを変えようが堂々と自分の曲として出せるのです。

その小銭をケチり「ばれなきゃ良いだろ」的な憐れな発想でパクルのでしょう。もし違うと言うの
なら堂々とメディアに出て自らの考えを是非にも披露して頂きたいと思います。

自分はこういった洋楽のパクリの多さに邦楽を聞く事を拒否する時代が長く続きました。もう
トラウマと言って良いレベルでした。

チャンと手続きを踏んで欲しいと今でも思います。楽に金稼ごう、どうせばれない等あまりにも情け
ない考えは捨てて頂きたい。本当音楽を愛しているならばこんな考えは止めて欲しいと切に願いたいです。

ふ~ちょっと熱くなりすぎですね。昔から思っていた事を乱文投稿してしましました。不快に感じ
られる方がいらしたら申し訳ありません。
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