四阿(しあ)とか東屋(あずまや)とは中規模から大規模な公園内に設置された、アノ壁がなくて屋根だけの休憩所みたいなヤツです。大体公園全体を見渡せる最も景観のよい所に造られています。また逆に四阿(東屋)自体が公園全体の景観向上に一役かっています。ですから展望スポットという意味と、公園の景観ツールという意味、また実質的ににわか雨の雨宿り場や休憩所といった複合的な意義のある面白い建物です。実はコレ、世界中に見られるんです。例えば西洋のガゼボやシェルター、中国や東南アジアの亭(ちん)もそうです。
今や四阿と東屋は同じものですが、四阿の阿とは棟という意味で、屋根が寄棟のものを四阿、切妻のものを東屋と呼んでいたらしいです。東屋というのは昔、京の都から東の地方の家の造りが簡素なのを京の都の人が見下して「何やまるでひなびた関東の家みたいなもんやのう~」と言ったとか言わなかったとか(笑)だそうです。
ところが残念な事にその憩いの隠れ家たる四阿(東屋)の倒壊が後を絶ちません。2018年9月に西日本で猛威を振るった台風21号で、高知県安芸市のお遍路さんの休憩施設としても利用されていた浜千鳥公園内の木造の東屋が、隣接する道路上に横転してしまいました。また愛知県丹羽郡扶桑町尾張広域緑道では平成31年4月3日、70代女性が四阿(1本の鋼製支柱で屋根を支える構造のもの)の座面(ベンチ)に座ったところ、四阿の支柱が根元部分が腐食していた為倒れ、右足首等負傷しました。
そうした事故を未然に防ぐため大阪市では一斉に点検し適切な修繕を実施されました。小社はとび土工、解体、木工事、防水、屋根工事の専門業者で、丁度手頃な小面積で自社の少ないスタッフで全部できました。東屋修繕むき業者?(笑)以下の画像はその施工例をいくつかご紹介させていただきます。
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