「軽く」「強く」「腐らない」という3大特性で広く昔からボートやお風呂の浴槽などの材料、FRPはポリエステル樹脂やビニールエステル樹脂をガラス繊維不織布で強化した複合材質です。軽量であり、高い強度と耐久性を持ち合わせています。それにより母材の防食性、防水性を高める事に因って、強度と耐久性を保持させます。
ライニングとは母材の表面に、異質の皮膜を施すことによって母材を保護し、且つ母材の特性に別の特性を付与させる工程をさします。ライニングの母材は、コンクリートと鋼材があります。コンクリートと鋼材は、それ自体は強固な構造物ですが、特殊な環境下に於いて、接触するガス、液体によっては早期に脆化してしまいます。例えばコンクリートにとって最も過酷な環境下である薬品溶解槽、廃液槽であったり下水道施設の各水槽等は設置当初からライニング層を設置しています。
では一般的な構造物ではどうでしょうか?本来、通常の環境下で強固な強度と耐久性が保持できる筈のコンクリートと鋼材なのですが、近年の大気汚染による酸性雨は自然劣化に拍車をかけているようですし、もし毎日何十頭のワンちゃんがマーキングしていったとしたらどうでしょう?
熱湯につけたカエルは、その熱さでスグ飛び出し難を避けますが、じわじわゆっくり水の温度をあげられたカエルは、温度上昇に気付かず、ゆで上がって死んでします。知らず知らずのうちに、じわじわ腐蝕し、減肉し、強度が保てず、腐朽する。それが単に景観が劣るというだけではなく、構造物に人命を預けている防護柵や手摺だとしたら・・・・
そこで、手摺やガードレール等防護柵の支柱や道路標識、照明灯等自立ポール鋼管柱の地際部や鋼材の土中埋設部に根腐れ防止策としてFRPライニング補強を施すことは大変、効果的です。FRPはコンクリートにも鋼材にもよく接着しますのでコンクリートと鋼材の取合う部分の防食補強に最適です。
以下具体例です。
(1)常時ではないが海水に曝される時もあって腐朽が懸念される河川の転落防護柵の支柱のFRP防食ライニング補修です。
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(2)建物渡り廊下の鋼板パネル手摺壁の落下対策としてのFRP防食ライニング補強です
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(3)公道に面する高層集合住宅のバルコニー手摺壁の飛散落下対策
市街地の高層集合住宅の中層部のバルコニーの手摺壁鉄骨枠に化粧ガラスブロックがはめ込まれている。ガラスブロックが経年劣化により一部、ひび割れていて、公道に落下が懸念されるため、緊急に落下防止工事を実施したい。高層なので外部足場等の仮設工事に多大の費用と工期を要するであろうと予想されるので、何か早く取りかかれて安全で早くしかも最小限の費用に抑える工法は無いものかとご相談をお受けし、高所作業車にて、ガラスブロック手摺壁を面でFRP補強ライニングによる落下飛散防止工事をご提案申し上げました。それにより1日で軽量で堅牢なFRP被膜に包み込まれ無事、工事の目的を達成致しました。 ※クリックで拡大します
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