「永遠の0」の精神、欧米に紹介するべし
2014年01月07日
金城タツローの幸福維新より転載、させていただいた記事です
http://ishin0507.ti-da.net/e5782793.html
「永遠の0」の精神、欧米に紹介するべし
重要な戦争映画は映画館で観ることにしています。
戦後生まれで戦争の怖さも厳しさも知らず育ったのですから、
敵の大軍が押し寄せてくる恐ろしさなど、どうやっても分かりませんが、
せめて大スクリーンで肌身に感じなければ、と思っているのです。
小学校に上がる前に父と一緒に観た沖縄戦の映画は本当に恐怖でした。
戦艦(大和かも)が蜂の巣をつついたような徹底的な攻撃を受け、
沈んでいくシーンの、船体から滲みでる血の色の無残さは、
大きくなるまで心に焼きついたままでした。
当時映画は日本立てで、二本目の映画の前に流されるコマーシャルが
石油会社の宣伝で、大きなタンカーが悠々と大海を進む様を描いて
いたのでしょうが、私には、それすらも悲しくはかなく見えたのでした。
しかし、なぜか大人になってから観た特攻隊員を描く映画は、
私に恐怖を与えませんでした。
それよりも、かけがえのない命を投げ出してでも何かを守ろうとする
その姿に深い感動を覚えたのです。
今回観た「永遠の0」。
映画の最中、鹿児島の知覧で拝観した英霊の遺影や手記を思い出して、
途中声を上げて嗚咽するんじゃないかと心配したくらいでした。
もちろん悲劇は悲劇。悲しい出来事であることに変わりはない。
けれども、その尊い犠牲の上に今の自分の人生がある、
ということは間違いありません。
だから、感謝の涙があふれてしょうがなかったのです。
映画の主人公の若者は、おじいちゃんと同年代の元特攻隊員の方々にお会いし、
体験談に学ぶことで、非戦闘員たる国民や家族を守るために、命を投げ出し
戦った英霊の皆様の存在を知るようになります。
そして、友人との飲み会で、思わず特攻隊の話を唐突に始めるのです。
すると「特攻隊は爆弾テロと同じだ」
「そもそも俺たちと特攻隊と何の関係があるんだ」
「酒がまずくなるからそんな話はやめようぜ」といわれ、
切れてその場を立ち去ってしまいます。
そのシーンで私は、完全に主人公に感情移入してしまいました。
「戦後の間違った歴史観に基づく常識に染められた人たちの軽い言葉に負けるな!」
とまるで自分を励ますかのような気持ちでそのシーンを観ていました。
しかし、映画を観た後で、
「よくそんなシーンを映画に挿入できたもんだなあ」
と、時代が少しずつ動いていることも改めて感じたのです。
そして、欧米人に、どうやって特攻隊の精神を伝えるべきか、考えています。
アルマゲドンのブルース・ウィルスに感動するなら、
必ず分かってくれるはずです。
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