昭和18年の今日、神宮も雨でした。
活火山の好きな行進曲に陸軍分列行進曲・抜刀隊があります。
このマイナーで始まる行進曲というのも洒落では無いですが本当にマイナーです。 他にも例はあるかと思いますが、トルコ軍楽隊の行進曲もマイナーで始まる曲ではでないかと思いますが、マイナーで始まる行進曲というのは物語を感じさてくれます。
動画で見ると、神宮外苑で挙行された学徒出陣式は、まさに強い雨の中での行進で始まり、軍楽隊が演奏するのがマイナー曲「陸軍分裂行進曲」でした。
まるで効果的に作成された映画のような、悲壮感あふれる現実のドラマに、何度見ても熱いものを感じさせてくれます。
この曲は、西南の役に出動が決まった警視庁で編成された部隊が「抜刀隊」です。 今で言う機動隊でしょうか、戊辰戦争の敗者、会津藩士も多く参加し、田原坂に投入されました。 田原坂の戦は大変な激戦で、飛びかう弾丸同士がぶつかり合った弾丸が、展示されています。 そして作曲したのがフランス人シャルル・ルーで、日本初の西洋式軍歌と言われております。
シャルル・ルーは、音楽家でフランス陸軍の軍楽隊の副隊長でしたが、フランスの軍事顧問団のメンバーとして来日し、草創期の日本陸軍軍楽隊の指導をしたとWikipediaに記載されております。 その時期に作曲されたのが同曲です。 欧米人にとって、もっとも身近なオリエントはトルコです。 おそらくトルコの「トルコ軍楽隊行進曲」は、西洋式音楽の世界ではかなりメジャ―存在であったと想像します。 モーツアルト、ベートーベンのトルコ行進曲の存在がそれを証明してると思うのですが、哀調観が漂います。 欧米人の持つオリエントのイメージの特徴を見るような気がします。
奇しくも、台湾高雄は、今日は台風24号の影響で雨です。
動画を見ると、kazanの思いは時空を超えて昭和18年の雨の神宮に飛びます。
まして敗戦になる戦であること知り得るkazanには、悲憤慷慨たる万感が、身体を走るような気になり感動します。
著作権の問題がありますので、リンクをはり動画を紹介します。