今週、台北の政治大学での講演会に行き、終了後は、遅い昼食ということで、台北に行く前から狙いを定めていた鰻屋の肥前屋はすでにオーダーストップ数分前。
やむを得ず、肥前屋をギブアップして、中山(ツォンサン)の三越地下にあるフードコートへ突進です。
ここに出店している日本ブランドの飲食店は、ほとんど紛れもなく、日本と同じスペックの料理にありつけます。
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いつもいいますが、台湾中いたるところで「日式◯◯△」の看板を見ますが、台湾の住人になってすぐに学習したことが、「日式」は日本料理を知らない台湾人向けのツリ枕詞であることでした。
つまり、台湾の日本人社会では、決して足を踏み入れてはならない、魔界同様のところで、これは体験したものでなければ、語れません。
つまり「日式は不味い、見た目、日本もどきの店」という表示にほかなりません。
ここで食べて、美味と感じたのであれば、料理下手な母親の味に感謝できます。
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日本スペックはいいです。
なんの躊躇いもなく、箸が進みます。
箸で料理をつまみ、それとなく匂いを確認するような仕草は全く無用です。
こうした、無防備で日本スペックの料理を食べらることが、無常の喜びとなって幾星霜、、まもなく十年近くになります。
kazanの友人も、基本的に台湾の知らない屋台料理は一切ダメで、毎回高雄に来る時、安チケットの関係で台北一泊のコースになるのですが、当時はコンビニのパスタも味が合わず、二食か三食をコンビニのパンとサンドウィッチでつないでました。
ここ数年で、コンビニでも、カレーやパスタ類に関しては日本スペックになり、便利になったはずです。
そしてなによりも、日本ブランドのチェーン店が数多く出店してますので、食べる不安は解消されたはずです。
そして向かったのが、台北に来た時は三回に一回のお決まりのコースで、新北投温泉の銭湯で湯浴みです。
ちなみに、中山から地下鉄で約25分前後です。
淡水線で北投で乗り換えて最終駅の新北投に行きますが、つまりるところ、一駅だけで終点です。
そんな理由で、進行スピードは完全に徐行モードで、東武伊勢崎線が業平橋、今は、東京スカイツリー前と言うかも知れませんが、そこから終点の浅草へ向かう時の超徐行モードと同じで、思わず顔が和む感じです。
画像は、新北投の改札内 ↓と駅前の公園 ↑のスナップですが、改札口上部に「源泉路」の表示があって、温泉の源泉に向かう出口であることは、日本人なら一目瞭然で、台北では最も日本感覚で歩ける地域だと思っています。
公園の前のコンクリート擁壁に「北投公園」の文字が見えますが、その左には日本でおなじみの温泉マークの♨がさりげなく見えて、急に気合が入ります。