閑人帖

躑躅に埋もれて

道路や街の公園で見かけるツツジは剪定され手入れされているので、それほど丈は高くないが、今日行って来た神社のツツジはすっぽりと人間を覆い隠すくらいに背を伸ばしていた。

入り口で猫が出迎えてくれた。

上っていく途中のツツジの枝に御神籤が結ばれていた。左側のぼやけた白いものが御御籤だ。

ツツジに埋もれるようにして見上げるのは初めてのことであった。なんだか妖精とか気のいい妖怪が出てきそうだ。

ツツジの森を抜けると神社があった。日吉神社なので神猿さんがいた。ここの神猿さんは赤ちゃんを抱いている。

天気はいまひとつ良くなかったが、誰もいなくてこの景観を独り占めできて、大いに満足したのであった。

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