ひまわり進学ルーム

卒業生のYちゃん

卒塾生のYちゃんが、遊びに来てくれました。
現在愛知県の大学に通学中の、3回生です。

お茶を飲みながら、たくさんおしゃべりをしました。
理系で実験が多いのと、通学に時間がかかるために、
現在はアルバイトはしていないとのことでしたが、
1年生の時に家の近所の個別指導塾でアルバイトをした経験なども話してくれました。

「生徒が、『先生成績あがったよ。』と言ってくれたときは、自分のことのようにうれしかったし、
 やめることになったときは、お手紙を書いてくれた子もいました。
 自分がわかるのと、人に教えるのは違うということも、先生たちは、私に教えてくださるときに
 こんなに苦労していたのだなあ、ということがわかって良い経験になりました。」

うんうん、そうかいそうかい。
先生たちも苦労はあったけど、うれしいことの方が多いから続けているんだよ。
そして、人に何かを伝えるといスキルは、たとえ教職につかなくっても、
いろいろな場面で役にたつよ。良い経験をしたね。

「生徒も、他の先生たちもいい人で、とってもいい塾だったんですけど、
ただ、塾長さんっていうか、責任者の人が変わっていて・・・。」

ん?

「風邪気味だったから、生徒さんにうつさないように、マスクをして行ったんですけど、
マスクは取れって言われたり、生徒さんを送り出すときに雨が降っていても傘はさすなと言ったり、
親御さんの車が見えなくなるまでお辞儀していろっていったり、意味不明なことを結構いわれて。」

ああ~~~。
なるほど。
大手のフランチャイズ的なところは、こういう『形』にこだわるとこありますねえ。
これ守らないと、その責任者さんがそのまた上に叱られちゃうんです。
大勢の社員さん、アルバイトさんを管理するには「ルール」が大切なことはわかるし、
飲食店なんかだと、アルバイトさんの動きが統率されていると、
「バイトの教育をきちんとしている会社だな。」って好感度上がるけれど、
それにしても、意味不明なルールすぎるな・・・。
傘をささずにお辞儀したままお見送りって・・・ホストクラブがキャバクラ?
そのくらい生徒さんを大切に想う気持ちを養いたいってことなのでしょうか。
「塾」っていってもいろいろな形態のところがあるけれど、
企業が経営すると、そういう感じになっちゃうのですね。


そして、私の悩みも聞いてもらって。
「最近ね、将来なりたいものがないって子が多くって、進路指導に困っているのよ。」
「そうなんですか?」
「なりたいものがないから、行きたい学部も決まらなくって、どこでもいいって。
目標がないから、なんだか勉強にも身が入らないというか。」
「へえ。でもわかる気がします。」
「ん?Yちゃんは、ちゃんと目標あったじゃない?」
「ああ、まあそうなんですけど、それはそもそも父の勧めでそう言ってただけっていうのがあるんですよね。
 でも、大学に入ってから、・・・まあ、今でも向いていないかもって時々思うことはありますけど、でも、勉強しているうちに楽しくなってきたというか、まあ、そういう職種に就職する実感が出てきたっていうか。
だから、将来やるかどうかはわからなくても、とりあえず大学行ってから考えてみるのもいいとは思うんですけどね。
大学が就職セミナーとか、いろいろやってくれますし。」
「そうかあ。そうだよねえ。高校生のうちに決められないこともあるよねえ。」
「まあ、学部くらいは興味がもてそうとこ選んだほうがいいとは思いますけど。」

確かに急いで今決めなきゃいけないことはないかもしれないですね。
医者とか弁護士とか、そういう学部を卒業しなきゃ資格をとれない学部もあるけれど、
それにしたって、大学は入学しなおすことも、編入することもできるし、
とりあえず・・・、でもいいのかもしれないです。
なんだか、「親」の立場でものを考えてしまって、
「親にお金だしてもらって行くのだから、ちゃんとした目標や目的がないと!」と意気込んでしまっていたので、
ちょと目からウロコ・・・でした。
あ、ごめんなさい、親御さんからしたら、やっぱり「なんとなく」で大学に行かれても困るかしら・・・(;^_^A
でも、なんとなく、「こうしなきゃ!」という感じではなく、進路指導をするゆとりを自分がもてた気がします。


巣立っていった生徒さんたちが、成長してこうして私にいろいろ教えてくれる・・・。
本当にありがたいなあと思います。



※相変わらず仲の悪いふたりです・・・。
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