児童養護施設が舞台の小説だけど読み心地は重苦しくなく、むしろサバサバとしています。個人的にはもう少し情感があったほうが好みかな。
登場する子供たちはそれぞれ応援したくなる感じなのですが、いかんせん主人公が好きになれず……。なんだか自分では大したことはしてないくせに、他人の批判だけは一人前な感じ。可愛げがないなぁって。
……にも関わらず、続編は読んでみたいなぁなんて思ってます。知らず知らず、小説の世界観に魅力を感じていたみたい。
自分の場合は言葉よりも音楽のほうが、よほど多くを伝えられる気がするのだ。
たったひとり、わかってくれる人がそばにいれば充分なのだ、と──