滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2022.07.02 比良山/龍王滝を探しながら鳥越峰・滝山へ@滝に打たれ滝壺で泳ぐ

2022-07-02 20:32:03 | 比良の山と滝

2022.07.02[近江高島駅07:58〜08:18音羽バス停08:22長谷寺11:22岳山11:2411:45オーム岩12:0912:16鳥越峰12:1712:57岩阿沙利山13:0713:16鵜川越13:52滝山14:28オトシ出合14:2914:34涼峠14:3514:52楊梅の滝15:1015:17北小松登山口(楊梅滝入口)15:2315:29大津市比良げんき村テントサイト15:43北小松駅](距離12.96km 累積標高982m)with Sさん、kol-yosiokaさん

 

<日記>

 

高島郡誌に、龍王滝の記述がある(龍王瀧 大溝町大字音羽嶽山の山腹に在り。高さ二十四尺、幅三尺。)。この滝を探しつつ、小田川を遡行しリトル比良を縦走しようと計画。山友のSさんとkol-yoshiokaさんをお誘いする。この二方同行ならとても心強い。

京都の予想気温38℃(38.6℃を観測)、暑さにまだ体が慣れていない上に、体調の不安と、それに伴う少々の登山ブランクがある。果たして無事に行けるのだろうか。
近江高島駅に集合。8時に出発。音羽地区より池(原溜)に立ち寄り、新たな砂防ダム建設現場より、谷歩き用の靴に履き替え入谷。

砂防ダムを一つ越えると右から支流が入る。この出会いに4mほどの滝がある。事前に調べていたtanukiさんのサイトによると、この滝が龍王滝ということらしい。
しかし高さ二十四尺(7.3mほど)には及ばない規模。一部崩落したような形跡もあるので、長い年月の間に形を変え規模も小さくなったのだろうか。
きょうはこの滝が本当に龍王滝なのか、さらに小田川を遡り、他に滝がないか確かめる。
この出合の滝はちょうど滝に打たれるのにはもってこい。暑いこともあって3人とも滝行する。なんと気持ちいいことか。

さて小田川はこれより上流、次の堰堤までの間は、小さな滑滝が幾つも現れてそれなりに楽しめる。水量は通常より少なめだろうか。ぬめっていて滑りやすい岩もある。
滝がありそうな右岸の支流に少し入ると2〜3mの小滝がある。しかし記述では嶽山の山腹とある。ということは右岸から流入する谷は違うような気がする。

上流は倒木や流木が多く、荒れた谷で少し辛さも感じる。
先頭のSさんはシマヘビに襲い掛かられたり、至近距離でのマムシの遭遇に悲鳴をあげている。
2箇所ほど古道が横切って石橋がある。2回目の横切る古道は鳥越峰方面にそこそこ明瞭に続いていそうだが、今日はこのまま谷を詰める。
右岸に滝谷という谷が合流してくる。名前からも気になる谷だが、水量少なく藪っぽく、先程述べたように龍王滝があるとしたら本流もしくは左岸側ということになるので、今回は滝谷には入らない。
左岸には顕著な水流のある支流はなく、本流の水量もかなり減ってきた。
そこに3m程度の岩が濡れているだけ状態の滝があるにはあるが、これは滝とはちょっと呼べない。
結局は支流出合の滝以外顕著な滝はなく、出合滝こそが龍王滝であることに間違いなさそう。

谷の詰めは地蔵ヶ原ではなく、岳山方面に直登してみる。容易かなと思われたが、風化した花崗岩の斜面で滑りやすく、ウラジロシダの藪や大きな岩もあって、結構難儀する。
岳山少し西のピークに出て休憩。ここからは登山道を歩く。
オウム岩で昼食。雲なく遠くは霞んでいるものの景色はいいのだが、いかんせん直射日光がきつい。岩の影で休む。

鳥越峰近くではやや風もあり樹林帯で木陰なので、思ったほど暑くなかったが、岩阿砂利に向かうと風もなくなり、暑くなり体力が奪われていくのがわかる。
岩阿砂利山で水分補給。3人ともあまり休憩を取るタイプの歩き方をしないが、流石に今日は水分がみるみる体から奪われていくため、きっちり補給のため休憩をとる。
鵜川越からの登り返しもキツい。脚も攣りそうになってきた。やはり水分とミネラル不足か。滝山でもたっぷりの休憩と水分補給。

そういえばきょうは全く登山者に出会わない。酷暑なのできょうは登山を敬遠されてるんでしょう。
また道中、花もない(ノギラン、ヤマツツジ、コアジサイの咲残りがわずかのみ)、キノコもない(全くない)、蝉も鳴いていない。この気温の急激な変化と少雨に対応できていないのだろうか?小虫が少ないのは助かるのだが。

ここからは、寒風峠経由ではなく、kol-yosiokaさん先導でオトシ道を行く。滝谷から南東に続く稜線およびオトシ道は年々不明瞭になってきているらしい。
オトシに下り小さな流れが見えると、Sさんは早速水に飛び込んでいる。

涼峠から花一へ。足元が崩れている箇所は横から覗くとほぼ道の下はえぐれて空洞。
崩落する前に迂回路を作る必要がありそうだ。
楊梅滝に寄り道。雄滝の滝壺にkol-yosiokaさんとSさんは躊躇なくそのまま飛び込む。私は水を頭からかぶるのみ(帰りの電車の冷房で冷えてはいけないので...でも駅までには乾いていた)。
鉄梯子道から雌滝、そして登山口駐車場へ。遊歩道は通行止めだが迂回路はできている(ハイカーさんには危険なため通行禁止?)。橋上の淵で再び御二方は飛び込み修行。
最後は涼しく歩いて北小松駅着。暑かったけれど、龍王滝も確認できたし、滝遊びもできたし、それなりに涼めた楽しい山行でした。

kol-yosiokaさん、また水遊びしましょう。よじ登るようなところはしばらく無理そうなので、やさしい谷でお願いします。

 

原溜に寄り道
逆さ岳山が見られます。山腹の白いガレは白坂

 

龍王滝と思われる滝に到着!

 

落差は4m少々かな

 

小田川を遡ると小さなナメ滝がいくつかあります

 

ヌメっていて滑りやすいが、快適に越えていきます

 

こんな渓相がしばらく続きます

 

もっとガラガラに谷かなと思っていたのですが

 

水は澄んでいるが冷たさは感じません

 

沢登りというには頼りない谷ですが

 

この古い堰堤は右岸のウラジロの深い藪を巻きます

 

右岸支流に入ってみると小滝が

 

途中写真はなく、いきなりオウム岩からの眺望です

 

カエルも暑そう

 

鳥越峰の少し先にある手のようなブナ

 

楊梅雄滝
水量は意外と豊かですね

 

滝壺に入るkol-yosiokaさん

 

深くはないみたい

 

長い鉄梯子を下りて楊梅雌滝へ

 


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