2022.02.27[イン谷口07:28〜07:31桜のコバ〜08:01ノタノホリ08:09〜09:55堂満岳09:57〜10:17東レ新道分岐〜10:27金糞峠〜10:33ヨキトウゲ谷入口の分岐〜10:47上林新道四辻〜11:28コヤマノ岳11:29〜11:34パノラマコース分岐〜11:39コヤマノ分岐〜11:52武奈ヶ岳12:06〜12:09細川尾根分岐〜12:30細川越〜12:57釣瓶岳13:03〜13:54広谷13:59〜14:10イブルキノコバ14:12〜14:32八雲ヶ原14:48〜15:04北比良峠〜15:09神璽谷道下降点〜15:32カモシカ台〜15:49大山口〜15:54暮雪山多目的保安林駐車場15:58〜16:03イン谷口](距離15.29km 累積標高1447m)
<日記>
この冬は例年になく雪の量が多く、絶好の冬山シーズンであるにもかかわらず、休みが取れなくて、うずうずしていた。
しかしここにきて、ようやく2つ目の山を越えたようで、この週末は丸一日の休みが取れそう。この先3つ目の山もありそうで、例えるなら、金糞峠・中峠・ワサビ峠みたいな状況。比良山をよくご存知の方ならなるほどと思うかもしれません。昨年末は金糞峠越え、正月には一息つけてやや山を下った奥の深谷、その後再び2月後半にかけて中峠越え、そして今現在はワサビ平にいるというわけ。この先ワサビ峠越が待っているのです。そして新年度になると三舞谷で急降下。ちょっと暇な時期が続きそう。てな状況です。うん、これ自分でもうまく例えているなぁと思う。比良山をあまり知らない方は、地図でイン谷口を見つけてください。そして西北西方向に一直線で目を移すと、なるほどと思ってもらえるんじゃないかと思います。
また前置きが長くなる癖が出てしまいました。失礼しました。
そこにちょうど山友のSさんから連絡があり、イン谷口から金糞峠・武奈ヶ岳・坊村の往復をしませんかとお誘いを受けた。ちょうどワサビ平状態だった私は、それに乗っかり、じゃイン谷口に7時に、と約束。
でも約束したにもかかわらず、当日までに私の考えが変わってきました。まずは体力的なこと。最近は軽めの山歩きを間隔をあけてするだけだったので、果たしてこのコースを歩き切ることができるのか。坊村からの登り返しで限界が来たら、これは非常に辛くやばい状態になりそう。
もうひとつは、この冬あんまり雪山を楽しんでいなかったこと。これはもっと雪と戯れたいと思っていること。すなわち人の多いコースはラッセルもないし、独り占めすることもできないし、溜まっているうずうずを解消するには、やっぱり大勢の人が通らないルートを歩きたいと思ったわけです。
なので、Sさんに断りを入れ、当日は別行動ということになりました。それでも合言葉は「とりあえず7時にイン谷口で」。結局、私の家を出る時刻が遅れたためSさんは先に出発。
さらに前置きを引っ張ってしまいました。ここからが山日記です。
イン谷口はほとんど雪がありません。もっと積もっていると思っていて、ノーマルタイヤなので車で入れるだろうかと心配していたのですが、なんてことはなかったわけです。
さて今日は武奈ヶ岳の北稜を歩きたいと思います。そしてスゲ原かナガオをできたらラッセルしたいなとも。武奈ヶ岳までもどこかを寄り道してから行きたい。なのでまずは堂満岳に行こうと、イン谷口の橋を渡って桜ノコバからノタノホリ方面に向かいます。
ノタノホリでようやく雪は10〜20センチ。池は凍っています。トレースはしっかりあります。トラバースから谷に入ると急に積雪が増えてきたので、ここでチェーンスパイク装着。朝日の照り返しが眩しいのでサングラスも装着。
東稜に登るとトレースはやや薄くなってきました。数人程度でしょうか。ということは途中で引き返した人がいるのかな。尾根を登ると徐々に雪は増え、ふみ抜きが増えてきました。トレースではスノーシューもしくはワカンのものでチェーンスパイクではさらに沈むわけです。歩きにくくなってきたので、最後の急登の手前でワカンに履き替えます。
履き替える際に手袋を外して素手になっても、それほど強い冷たさを感じません。天候も晴れ。気温が上昇しているようです。寒かった冬もこの週末からは平年並みもしくはそれ以上の気温となる予報が出ています。雪山に来るのはちょうどよかったかも。
左から回り込むように堂満岳の山頂に。今日はまだ第1ルンゼからは登山者は上がってきていないようです。
山頂には同じ方向から登ってこられた登山者1人のみ。比良は初めてらしい。その初比良が堂満岳。珍しいですねと話し、先に出発。
琵琶湖上には雲や靄がかかって東側の展望は良くないのが残念。しかしコヤマノ岳や蓬莱山はくっきりよく見えます。
稜線伝いに金糞峠へ向かいます。第2ルンゼ上部の小さな岩峰が雪をかぶってもっこりと面白い形をしています。金糞峠からは武奈ヶ岳方面に。途中の橋を渡る箇所は、積雪量でかなりの段差があるのと、橋に雪がかぶっているので慎重に渡ります。
上林新道を順調に登りコヤマノ岳へ。風なく暖かいのでシャツ2枚のみです。さらに帽子と手袋はなしでいい。私は寒がりで冷え性、シモヤケまでつくっているのに、山に来るとこの多少の寒さが心地よいと感じるんです。他の登山者はもっと着込んで、もちろん手袋帽子装着しているのですが。
コヤマノ岳のブナ林は風なく暖かなので霧氷は全くできていません。
武奈ヶ岳までも順調に登ります。運動不足ではあるのですが体調は良いらしく、まだ足に疲れは感じていません。足がつる気配もないのが嬉しい。
武奈ヶ岳山頂は大盛況。やはり東側の展望がいまいち。晩秋から真冬の抜けるようなクリアさがありません。もう春ですね。
ここでランチタイムとします。といっても私は12時ごろにまとめて食べるわけではなく、休む度にちょっとずつ食べる方式。でも12時ごろはやや多めに食べることにしています。今日はカレーパン。(帰りに妹子の里でカレーパンを買って帰り、翌日の昼食もカレーパンでした。そんなにカレーパン大好きというわけでもないのですが。)
足の方も問題なさそうなので北稜を下ることにします。ここの下りは比良の冬道では私の一番のお気に入りルート。景色を楽しみながら幸せな気分でザクザクと武奈ヶ岳を後にします。
ここではたくさんの写真を撮ったのですが、ほとんど白飛びの失敗作。常は絞り優先モードで撮影しているのですが、マニュアルモードになっているのに気づかず撮っていたようです。
釣瓶岳のスギは雪をいっぱい乗せて重そう。この景色も好きなんですけど、スギは早く暖かくなって雪が落ちないかと耐えているんでしょうね。
さてナガオ方面はと目を移すと、誰も歩いていません。ノントレースです。やったーと思わず声に出してしまいましたが、ここまでかなり歩いてきた後のラッセル。ちょっとしんどそうかなとも思ってしまいます。
ナガオではせいぜい脛から深くても膝下あたりのラッセルですが、新雪ではないので重たく疲れます。でも誰も歩いていない真っ白な稜線を気ままに歩くのは楽しい。自分のつけたトレースが後ろに続いていくのを見るのも楽しい。
広谷へは通常の谷ルートは吹き溜まりになっているので尾根から下っていくと、谷に着地する寸前に、ちょうど目の前をスゲ原方面から来られた単独行の方が通り過ぎて行かれます。
谷を渡る箇所は雪が対岸と繋がっています。それでも段差が大きく慎重に。
先行の方はツボ足。それでもちょっと疲れてきた私は追いつくことができません。イブルキのコバまでの間はより雪が深く、ワカンでも膝上まで沈むところも出てきました。
イブルキのコバからは武奈ヶ岳から続くトレースができてはいるのですが、多くの人が通っているわけでもないので、概ね水平道とはいえ、結構時間を要しました。
八雲ヶ原でエネルギー補給。ワカンからチェーンスパイクに履き替えます。
エネルギー補給で北比良峠までに体力が少し復活したので、ダケ道を駆け下って大山口へ。途中チェーンスパイクとスパッツを外して、そのまま駐車地に下って今日の登山も終了となりました。
なかなか充実の欲張り冬山遊びができました。これで気分もスッキリ。ワサビ峠に向かって仕事も頑張れそうです。
坊村往復のSさんは午後5時半、無事にイン谷口に戻ってきたとのメールが入りました。お疲れ様でした。
ノタノホリは静かに凍っている
池全体の朝日を浴びるにはもう少し時間がかかりそうです
堂満岳東稜
この辺りでワカンに履き替えます
堂満岳直下
堂満岳山頂から琵琶湖を望む
雲とかずみで展望は良くない
蓬莱山はバッチリ
コヤマノ岳
霧氷はなさそう
堂満岳を振り返って
金糞峠まで一旦下ります
第2ルンゼ
釈迦岳は雲の中
ここからの堂満岳の眺望は好きな風景
ここの小さな岩峰の形が面白い
奥の深谷
谷を渡るのは一苦労
コヤマノ岳山頂から釈迦岳を望む
雲は取
武奈ヶ岳山頂を見上げる
今日も盛況のようです
西南稜を登ってくる登山者
もうちょっとで武奈ヶ岳
小さな雪庇と登山者
北山も遠くは霞んでいる
風はほとんどないので、多くの登山者が東側雪庇の下に降りることなく休んでられます
北の展望もいまいちですね
北稜の先には釣瓶岳と蛇谷ヶ峰
武奈ヶ岳を振り返って
今日は雪焼けしました
北稜にて
ここをズカズカ下っていくのは爽快
北稜にて
でも登りはキツそうです
ここの景色も好きです
北稜にて
北稜にて
北稜にて
うさぎですかね
北稜にて
北稜にて
武奈ヶ岳を振り返る
北稜にて
釣瓶岳と雪庇
ナガオを望む
釣瓶岳山頂にて
釣瓶岳山頂にて
さてノントレースのナガオに足を踏み入れます
ナガオにて
奥は武奈ヶ岳
ナガオにて
影が美しかったのですが写真でうまく表現できませんでした
広谷にて
渡るのが大変
イブルキのコバまでは雪が一段と深い
スゲ原方面からこられた先行者はツボ足
でも疲れ気味なので追いつかない
ちょっと疲れて八雲ヶ原到着
池があること自体分かりません
ここでエネルギーを補給して帰路に備えます
ダケのガレから釈迦岳を望む
このあとはイン谷口まで早足で下っていきます
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