滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2021.10.30 比良山/権現山から朝日を見ながら蓬莱山@夜景写真ブレブレですがな

2021-10-30 15:46:21 | 比良の山と滝

2021.10.30[権現山登山口04:19〜05:03ズコノバン05:26権現山05:4506:03ホッケ山06:4707:07小女郎峠07:10小女郎ヶ池07:2407:28小女郎峠07:45蓬莱山08:2608:44小女郎峠09:03ホッケ山09:1409:32権現山09:3309:54アラキ峠09:5810:21ズコノバン10:42霊仙山10:4611:03霊仙山登山口11:10権現山登山口](距離12.71km 累積標高868m)with Sさん

 

<ルート情報>

【アラキ峠からズコノバンまでの和邇越道】
このルートは前回利用した時よりも随分と荒れてしまっている。
まずはアラキ峠から割と明瞭な道がある谷筋を下る。最初は右岸、その後左岸に移ると道は水流でえぐられた跡が深く歩けないので、谷と道の間の凸部を歩く。道を歩けるようになったらまもなくトラバースルートに変わる。わかりづらいのでそのまま谷を下りて行かないよう注意。
トラバースルートは不明瞭な箇所もある。道は細り傾いており抜けもあって歩きにくい箇所も多い。谷が近づくと踏み跡が二手に分かれる。上は谷で寸断されどうしようもなくなるので下のルートへ。谷の横断箇所は慎重に。
谷を横断して先程までのトラバースルートの高さにまで登ると再び道がある。その先の尾根回り込み箇所では、わずかに尾根を下ってから左にトラバースルートが続く。ここもわかりづらくそのまま尾根を下って行かないように注意が必要。
すぐやや大きな谷が横切る。道は寸断消滅。踏み跡をたどり谷に下りると対岸の少し先に古く色褪せた青いビニールヒモが木に巻かれているのが見える。ここが最大の難所。その細く崩れやすいルートをたどったのち少し登ってトラバースルートに戻る。その後は徐々に道は明瞭となりズコノバンに出る。
逆ルートの方が迷いにくい。全般に目印はほとんどないが所々足元に杭がある。
年々荒れてきており、特に谷横断箇所は整備しない限り近いうちにたどれなくなる可能性がある。

 

<日記>

先週uriuri4211さんがサンライズ登山をされて、素晴らしい景色をレコにあげられていた。それを見て私も急に行きたくなってきた。
天気予報ではこの週末も天気は良い。そして日曜日より土曜日の方が朝の最低気温予報が低い。これは放射冷却による気温低下なのではないだろうか。放射冷却が起こるということは快晴の可能性が高い。知らんけど!

道の駅でSさんと落ち合い、登山口まで車で移動。
近年めちゃくちゃ寒がりで冷え性な私(手が極端に冷えるのでもうすでに毎日カイロが手放せない)、パッチを履き厚手シャツの上にフリースセーターを着て、手袋を装着、さらに2個もカイロを忍ばせた寒さ対策で出発。
今からこの格好してたのでは、冬山はどうするんだ。なんて言われそう。自分でもそう思う。ヒーター付きの上着が必要かも。

暗闇の登山道を登る途中、空を見上げると月やまばらに星はみられるが、雲が多そう。自宅を出るときはほぼ雲はなかったので、さらに雲に覆われないか心配になってきた。
2人で喋りながら歩いているとあっという間にズコノバン。いったいこの地名はどういう意味なのだろうか。ズコは頭すなわち高いところではないかという説を聞いたことがある。バンは番所?もしくは平なところ?組み合わせると高所の番所or高いところにある平地?知らんけど!
この辺りから後方に下界の夜景が樹間より見えはじめる。さらに高度を上げると左手にも夜景が。こちらは京都方面。木々が低くなり夜景がはっきり見えだすと権現山三兆八回(「さんちょうはちかい」の変換が……)。いやいやそんなに登ってへんしー。……改めて、山頂は近い。

山頂でテン泊されてる人がいる。少し離れたところで写真を撮る。今日は夜景をきっちり撮るために三脚を持ってきている。設置してカメラを取り付け、レリーズで大津方面、琵琶湖対岸方面、京都方面とシャッターを切る。地平線が赤く染まってきた対岸も美しいのでそれも含めて10枚くらい撮っただろうか。
ところがこれ、現地でモニタを確認しなかったのも悪かったんだが、大失敗。やってしもた。家に帰って確認しすると全部ブレブレ。
そこでようやく気が付いたのだ。レンズの手振れ防止機能をオフにし忘れていたことを。最近三脚撮影をしてなかったのですっかり忘れていたのだ。

そうとも知らず、権現山で写真を撮っていると空が白み始めたので、撮影を切り上げホッケ山に移動する。もうヘッ電の必要はない。
あっそうそう、登り途中で雲が多くなってきて心配だと言っていたが、権現山に登る頃には雲がなくなり上空は快晴になった。ただ日が昇る東の低い空には雲が残っている。

ホッケ山でもほぼ無風なのであまり寒さを感じない。とは言ってもおそらく気温は5℃以下だと思う。同じ気温でも室内は寒く感じるのは何故だろうか。
しばらく360°の風景を楽しんでいると鈴鹿の上空の雲が輝き始め、いよいよ日の出を迎えた。でもやはり雲は多め。
日の出は一瞬。雲の切れ間に太陽の一部が見られたと思ったら、すぐ上空の雲に隠れてしまった。しかし雲と空はオレンジ色に輝き、光芒も薄く見え神々しさを感じるには十分だった。

しばらくホッケ山で刻一刻と変化する朝の風景を楽しむ。
陽光を反射し、紅色→赤色→オレンジ色→黄金色→黄色と変わる湖面の輝きは特に美しかった。
他にも琵琶湖上に出現した天橋立のような一列に連なった雲、遠くに見える御嶽山や白山などのシルエット、京都北山に投影される比良山系の影、赤く朝日に染まる東面の山肌、上空にはハケで描いたような巻雲、などなど素晴らしい景色を拝むことができた。

十分堪能して小女郎ヶ池へ。無風なので水面が静まり返り鏡のようだ。特に対岸の草が水面に写るところは水面と地面の境がよくわからない。
日が差すとまた違った美しさがあるのだろうが、ここにまで陽光が届くのにはもう少し時間がかかりそう。

笹の高原を散歩気分で蓬莱山に登る。途中リンドウを見かけたがまだ眠ったまま。
蓬莱山山頂には人ひとりおらず景色を独占。湖面の輝きはマックス、太陽も高度をあげぽかぽか陽気。朝食を摂りながらのんびりする。
Captsubaさんがいないか武奈ヶ岳を望遠で見るが人はいないようだ。

湖上の雲が流れ、一部は溶けるように対岸の東近江方面に流れていく。また一部は比良岳や堂満岳に迫り、ちょっとした雲海の風景。
特のSさんとの登山では、歩くことを目的としたハードなタイプの山登りをするが、たまにはこんなゆったりの山歩きもいいなぁ、などとも言いながらさらにゆったりした時間を過ごす。

しばらくして元来た道を戻る。太陽が眩しい。気温も上がり途中でパッチとフリースを脱ぎいきなり夏山スタイル。
琵琶湖の景色も早朝ほど目まぐるしく変化しないものの、時間と共に表情は変わる。
琵琶湖対岸の山々は麓がかすみ、幻想的な墨絵調に変化している。

帰路は同行のSさんが地図に赤線をつけるために、まだ歩いたことのない道を歩きたいとのリクエスト。ホッケ谷右岸尾根(ホッケ山道)を行くか、霊仙山に行くか迷ったが、私も16年間行っていない霊仙山に寄り道することにする。ただそれだけだと面白くないのでオプションで和邇越道の付け加えることに。
和邇越道はアラキ峠とズコノバンを結ぶ古道で、5年ほど前は問題なく歩けたが、久しぶりに通るとかなり荒れていて、道も細く不明瞭箇所があり、谷を渡る部分は少し緊張が強いられた。(「コース状況/危険箇所等」の項に詳しく記載していますが、おすすめできるコースではありません。)

夜景写真はひどいもの、日の出はわずかに拝めただけ、だったが陽光に輝く琵琶湖の景色が見られただけでも、十分に早起きの価値があった登山となった。

 

 

権現山からの夜景

三脚を立てたのにブレブレやん!
あっ!レンズの手振れ防止をオフにするのを忘れていました。
日の出写真とともに今回の目的のひとつだったのに!悔しいので、また星の写真と夜景の写真を撮りにリベンジ登山します。

 

空が白み始めました。
地平線付近は赤く染まり、鈴鹿の山々のシルエットが際立ってきました。
やっぱりブレブレ。10枚ほど夜景写真撮ったのに全部ダメでした。

 

ちょうど日が出そうな位置にだけ雲が多いのが気になります。

 

琵琶湖の中心部だけに雲が浮かびます。
伊吹山の左には御嶽山のシルエットが。

 

日が昇るまでにホッケ山まで行けるかな。急足で向かいます。
鈴鹿上空にピンク色の雲が。キレイだなぁ。

 

無事日が昇るまでにホッケ山につきました。
今更ですが、琵琶湖って長いなぁ。

 

雲頭が輝いてきました。いよいよです。

 

いよいよ太陽が三池岳の右側からその姿を現しました。

 

一度雲に隠れたものの、雲の上から再び太陽が姿を現しました。

 

ズームアップ

 

さらに1200mmまでズーム

 

再び雲に隠れてしまいました。

 

振り返って丹波の山々を眺めます。

 

伊吹山と御嶽山をアップで。肉眼ではわかりづらいのですが、少しアンダーで望遠撮影するとよくわかります。

 

太陽は出たり隠れたり

 

琵琶湖上の雲が一列に並んできました。
まるで琵琶湖にかかる天橋立です。

 

太陽の光が琵琶湖にまで届き始め湖面が輝き始めました。
手前から徐々に奥に伸びて、琵琶湖を渡る光の橋ができました。

 

この景色を見られただけでも、登ってきた甲斐があったというものです。

 

 

なんて美しいのでしょうか

 

他にも目を移してみます。
霧の亀岡盆地の背後の山は六甲山ですね。

 

大津のビルも朝日に照らされてオレンジ色に染まり始めました。

 

美しい三上山(近江富士)のシルエット

 

太陽高度が上がると湖面の輝きは紅色からオレンジ色へと変化してきました。

 

低い位置の雲が溶けるように東近江の方へと流れ込んでいきます。

 

さらに黄金色に

 

蓬莱山のモルゲンロート

 

皆子山も目覚めました。

 

こちらは峰床山

 

たどってきた稜線も赤く焼けています。

 

蓬莱山の上には巻雲が広がってきました。

 

美しい。眩しいけどいつまでも眺めていたい。

 

光の橋は一時切れましたが、再び対岸がピンポイントで輝き始め

 

手前からも光の橋が伸び

 

そして繋がりました。

 

琵琶湖の上はすっかり雲海

 

ホッケ山から北に向かってようやく歩き始めました。

 

マムシグサの実も日の光を浴び、さらにオレンジ色に輝きます。

 

斜面の紅葉はイマイチなのですが、太陽光に照らされ見事な擬似紅葉となっています。

 

 

小女郎峠へ向かう稜線のモルゲンロート

 

夜露に濡れた笹の葉も輝く。

 

ススキは終わりかけ。奥は比叡山です。

 

小女郎ヶ池はまだ陽光が届かず眠っていますが、上空の巻雲とのコントラストが美しい。

 

何もかもが美しいと感じられる素晴らしい時間です。

 

水面は静まりかえって鏡となり、見事に逆さ風景を見せてくれています。

 

霜が降りています。まだまだ気温は低め。

 

水草があって見事な逆さ蓬莱とはいきません。

 

さらに小女郎ヶ池の景色

 

さらにさらに小女郎ヶ池の景色

 

蓬莱山に向かいます。

 

湖上の雲海は一部溶けて東へ流れていきます。

 

湖面の輝きもほぼ白くなりました。

 

白飛びしないようにマイナス補正すると対岸は暗くなってしまいますね。

 

打見山と雲海と伊吹山

 

遠く白山も見えますね。

 

湖面の輝きはマックス

 

京都の街

 

比良山北部を見ます。今日も登山日和です。

 

雲海の一部が釈迦岳にも迫ってきましたが、これ以上登ってくることはないでしょう。

 

武奈ヶ岳と釈迦岳、その上に美しい巻雲が

 

武奈ヶ岳遠望、人は見当たりません。

 

釈迦岳遠望

 

山頂の9体地蔵

 

びわ湖テラスより
ゴーストで太陽がキラキラ賑やかになっちゃってます。

 

びわ湖テラスより

 

天橋立雲は不思議と崩れずに残っています。

 

大津方面

 

見事な青空になりました。

 

景色を堪能したので元きた道を帰ります。

 

湖面の輝きはここまでかな。

 

山々は墨絵風に変化してきました。

 

帰路もゆっくり参りましょ。

 

雄大な景色を眺めながら。

 

 

 

テンニンソウの群落の中、ホッケ山に向かいます。
そういえばテンニンソウ咲き乱れる中をまだ訪れたことがないなぁ。
ホッケ山は北から見ると小っぽけな地味なピーク、でも南から見ると堂々とした立派な山に見えます。

 

ホッケ山には苔が増えてきた。

 

陽が高くなり遠くが霞んできました。

 

この風景は霞がかかってこそ

 

松林が見えてくると権現山。

 

権現山山頂で早朝からずっと見てきた湖国の景色ともお別れ。

 

琵琶湖大橋や三上山にズーム

 

権現山頂上のシンボルツリー

 

和邇越道にはまだキタヤマブシが咲き残っていました。

 

やや紅葉

 

和邇越道、終盤になってようやく歩きやすい古道となります。

 

P691と紅葉

 

霊仙山への登りに入るところでは、少し紅葉が見られました。

 

霊仙山は展望のない山だと思っていましたが、山頂東側には展望所があり琵琶湖や伊吹山が見渡せます。
今度こそ見納めの山上からの風景。

 

ホッケ山(左)と打見山を見上げます。

 

駐車地近くまで下りてきました。
権現山を振り返って、今日も楽しませてもらった比良山に感謝の一礼。
今日も楽しい登山ができました。


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