『アーセナルにおいでよ』
「武器庫」においでというタイトルに興味が湧く。
読み終わって、絶妙なタイトルだと思った。
ひと目を気にしたり、人と同じじゃなきゃ安心できないとか、そういうのって、自分の中が、空っぽだと思う。
そういうの、大嫌いだ。
自分の中に武器庫って、あるかどうか、確認してみるのって、よいかも。
でも、私の場合、武器庫満載だけど、どれもこれも“壊れかかっているレィディオ”みたいになってるなー。
『フランス歴史の旅
モンマルトルからサント・マリーへ』
文章が、読みにくいというか、私の感覚には、合わなかった。
モーリス・ユトリロのモンマルトルは、すごく好きだけど。
『やさしいポーランド語の
決まり文句』
旅に行く前に、読むべきでした!!
行ってみて、それから、深まる私の好奇心。
それがね、いつも、問題。
友人沢田ラクダ氏の本。
彼の息子君の物語。
この夏、家族でトルコやキプロスに行って来たという。
その話も、読ませて欲しい。
『ひみつのとっくん』
工藤純子さんの新刊。
私は、跳び箱が苦手。
人前で歌うのも苦手。
高いところも苦手だから、リフトに乗ってスキーはもってのほか。
子ども時から苦手がいっぱい、あった。
私は、これらを克服しないまま、大人になってしまった。
というか、実は「努力すること」が、一番、苦手だった。今も。
『1ねん1くみの女王さま』
この子のキャラを、わがままと読むか、しっかりと自己主張ができる子と読むか、それは様々だけど。
私は、人の目を気にかけず、同調圧力にも屈しないステキな個性だと思っている。
更に言えば、既成のルールについても、自分の意志に反すれば堂々と従わない。
クラスメートは、我が儘だとか勝手過ぎるとか思っていても、彼女を許容する。
その許容度の緩さや広さが、好ましい。
人と人とは、そうあって欲しい。
彼女のおばあちゃんの眼差しも優しい。
そもそも、個性が異なるのは当然。
書評やレビューを読むと、女王さまとつむぎちゃんはじめクラスメートは、同じ場所にいるということを、読み手は忘れがちになるらしい。
1年1組の女王さまは、異星人でもなんでもない。
おばあちゃんが、つむぎちゃんの価値観世界と、女王さまの価値観世界の接点になっているという見方は、ちょっと穿っていやしないか。
『野戦郵便から読み解く
ふつうのドイツ兵』
当たり前のことだ。
みんなふつうなんだ。
ただ、戦時下兵士が、ふつうの精神状態を維持し続けることは極めて困難だと思う。
例えば、徴兵されて、ろくな訓練もなく最前線に送られて戦死したロシアの兵士。
ロシアが侵略戦争を起こさなければ、一家団らんで、夫婦ゲンカをしたり、美味しいものを食べたり、そんな生活をしていたウクライナ人が50万近く戦死することもない。