猫バイク

　３連休はバイクで群馬の祖父母宅へ、今回は何と猫のチャペルもツーリング初参加となる。ケージに入れられ、父殿のバイクの荷台に乗せられ、不安そうな様子ではあったが、エンジンを起動し、バイクが走りだしてもさほどうろたえる様子は無し。なかなか肝の座った猫であり、少々のことには動じないと見える。しばらく走ったところで覗き込むと、やや疲れた表情ではあったが、顔を上げてどうにでもしてくれ、と言いたげな表情で一鳴きした。幸い道は空いており、普段よりゆっくり走っても順調に行程ははかどり、何度か休憩を入れその都度ケージから出してやったが特に目立った不調は見られず。お昼過ぎ、無事群馬の祖父母宅に到着、部屋の中に放してやるとしばらくそこいらを走りまわり、ようやく落ち着いたか水と餌を口にした。

　　　　　　　　　　

　翌日はあんまりチャペルをひっぱりまわすのもかわいそうなので、祖父母宅でお留守番をさせて私たちだけで車を借りて嬬恋高原に出かけた。八ッ場ダムが完成すると水の下に沈む予定の元の国道は山の方に新しいバイパスが設けられてから通る車もまばらになって、行楽シーズンというのに今までになく空いていた。吾妻渓谷のあたりも、紅葉にはまだ早かったが、ゆっくり車を停めてのぞきこめた。嬬恋村では山を少し登って、やや肌寒く感じられる秋風の中でスケッチなどして過ごした。夕方は温泉に出かけ、きれいに晴れた榛名山を眺めながら露天風呂に浸かった。

　３日目、早朝に出発。私とチャペルは途中まで祖父殿の車に乗せていただいて楽をして帰った。行程の丁度半分あたりで父殿母殿のバイクと合流し、再びチャペルは父殿のセローの荷台に、私は母殿のエリミネーター後部の指定席に納まり、この日も渋滞もなくスムーズな車の流れに乗ってかなり早い時間に都内に帰着。先日から要望していたマクドナルドに立ち寄ってハッピーセットのプラレールをゲットしご機嫌な私であった。帰宅後もまだ元気が余っていて、公園にでかけて何人かの同級生に会っていっぱい遊んで過ごした。チャペルはというと、すっかり疲れたのか帰るなり居間のお気に入りのスペースにもぐりこみ、もう二度とバイクなんかに乗るもんかという顔で終日寝ていた。