７歳になりました

　お誕生日を迎えて、７歳になった。イチゴのショートケーキを買ってもらって、ローソクを７本立ててお祝いをした。電気を消して、勢いよくふうっと吹き消したが一度では消えず、何回か吹いてやっと消えた。

　近頃背も伸びて、食欲はいよいよ旺盛である。麺類であったり好きな食べ物だと、状況によっては平気で父殿より多く食べる。野菜を嫌がらずすすんでたくさん食べるのは以前からだが、この頃以前は敬遠気味であったお魚も大いに好きになって、焼き魚など骨までしゃぶるようにして食べ、頭までかじるくらいの食べっぷりである。ご飯をおかわりする。ご飯を食べた後に食パンにハチミツをぬってもらって食べたりもする。食前に待ち切れずにミカンを食べ、食後にリンゴをむいてもらって食べる。まだ足りなくてヨーグルトを食べている。歯みがきには気をつけなければならない。長い間通ってようやく虫歯が一掃されて銀歯が一本入り、また何本かの歯が生え換わりの時期ですきっ歯になっている。いまだに自分できちんと磨くのは苦手で、父殿母殿に仕上げをしてもらわないといけない。

　字の読み書きも達者になった。私は左手でお箸も持ち鉛筆も握るが、見かけに似ず几帳面な、整った字を書くのに定評がある。本の虫である父殿は電車などに乗ると決まって文庫本を開いて読みだす。俺も本読む！とねだるとたいてい父殿は何冊か余計に持ち歩いている本の一冊を貸してくれるので、私も一丁前の顔つきをして三島由紀夫であったり司馬遼太郎であったりを広げて、読める字を拾って読む。先日父殿はご自身の蔵書から「くまのパディントン」というのを引き出してきて、それを読ませるようにさせた。これは私に下さるそうで、読み終わったら続きが何冊もあるのでどんどん続けてくださるという。まだ習っていなくてルビも振られていない字も多いのでまだ一人で読み進むには困難があるが、立派な本をもらって自分で読むことができるのが大いにうれしくて飽きず開いたり閉じたりしている。

　レンタルのＤＶＤを借りてきていただいて家で見るのも楽しみである。凝り性である私は気に入った作品は何度でも繰り返し見て飽きない。スタジオジブリの作品、中でも「崖の上のポニョ」や、父殿のお勧めで見たミュージカル「アニー」、最近では「シュレック」や「カーズ」がお気に入りである。