黒猫チャペルのつぶやき

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ものの名前

2006年10月20日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 会話することの楽しさを覚えたこの頃、ものの名前を貪欲に知ることに執心している。外を歩いていても、家で本を見ていても、「これは? これは?」と誰彼に絶えず質問を発して煩わせている。教えてもらうと、その都度、「トラック」「ライオン」「ほうれんそう」と自分でも繰り返してみる。覚えにくい言葉もあるが、逆に耳に残りやすい言葉もあって、例えば電車の写真のたくさん載った絵本の中でも、「なんぷう」「うみねこ」「かもめ」といった名前はすっかり覚えてしまって、ページをめくってそこに来ると、指差して大きな声で名前を言う。

 名詞だけではなく、所有格にも最近敏感になってきて、母殿が洗濯物をたたんでいたりしたら、父殿のパンツを見れば「パパの!」母殿のシャツを見れば「ママの!」私の寝間着があれば「みのりの!」と叫ぶ。時には見ているだけで飽きたらず父殿のところに持っていって、「これ、パパの!」と確認を求める。保育園にいても、友達にお迎えが来ると「しんちゃんのママ!」とみんなに知らせる。

 覚えた言葉を間に挟んで自分なりに懸命に会話を試みるが、残念ながら文法の習得はまだ十分でなく、思うところはなかなか伝えられない。「じゅーちゅ、うぶぶぶぶ、あぶぶ、びびびぶ」という具合である。やはり端的に意思疎通を図るには、「じゅーちゅ、じゅーちゅ」「にゅーにゅう、にゅーにゅう」とそのものの名前を呼び続ける方が早い。保育園から家に帰るとお腹がすいていることが多く、「じゅーちゅ、にゅーにゅう、おまめ、おいも、おやつ、りんご、ぱんぱん!」と知っている限りの食べ物の名前を並べる。最近私はおまめ、即ち枝豆が大好物で、与えられるといくらでも食べる。おかげで後にお腹を下したりする。りんご、ぶどう、みかんなども変わらず大好きである。

どなたかが何かやっていると、自分も必ず参加を表明する。「みのりも!みのりも!」と連呼することとなる。特に人が何か食べていると、必ずご相伴に預かろうとする。食欲はこのところ限りなしという状態で、目の前に食べ物があれば一日中でも食べているかと思われる状況である。保育園の先生が心配されて、時間以外には与えないほうがいい、と母殿が注意されたくらいである。

 行動としてはこのところ、何かによじ登ることが何より好きだ。タンスに登る。テーブルに登る。椅子に登って一人前の顔をして座ってみる。ベッドに登り、飛び跳ねて遊び、さらに窓にまで登ろうとする。公園に行けば滑り台の梯子を危ない足取りで登り、自分で滑って降りる。ジャングルジムにも登る。この方は登った後自分で降りられないのでたいそう困る。ジャンプも趣味である。暇さえあれば「ぴょん、ぴょん」と唱えながらカエルのように際限なく飛び跳ねている。


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