ぶれずに初志貫徹。
信念を貫き 私を送り出してくださった市民の皆様と、 自らの決断を信じて。
議会活動報告。
しばらく、ブログをお休みしていました。ごめんなさい。 というのも、今議会の目玉であります、テレビや新聞等の報道でありました、 13号議案が私の属する「経済文教委員会 」で審議されるものでありまして、政治判断をせまられ、痩せる 様な思いの日々が続いていました。 ←実際は痩せていない。
|
昨日が 9月定例和歌山市議会の最終日。 上程されていた議案に対する、 討論、採決が行われました。 9月議会の目玉ともいえる、13号議案の「土地賃貸借契約締結等請求調停事件の和解について」 賛成をさせていただきました。
和歌山市が30年以上わたり、私有地を児童らが遊ぶ公園として使ってきた件であります。
報道よると以下の内容になります。
市の児童公園、実は私有地 寄付と誤認、 30年以上使用。
和歌山 市はに2 年前に所有者から土地の購入を持ちかけられて私有地と知ったが、そのままにしていた。ところが、所有者から土地を買った男性が 8月、市側に遊具の撤去を要請。地元住民から「憩いの場がなくなってしまう 」と不安の声が上がっている。
和歌山市公園緑地課などによると、問題の中筋日延公園は約 340平方メートルの敷地に市が設けたブランコや滑り台がある。 1973年ごろから公園として使われ、 78年に市児童遊園条例施行規則に公園として記された。
公園の土地を所有していたの大阪市の資産家で、 2008年う 7月に固定資産税を支払う代わりに土地を買い取るよう市に要請した。これに対し、土地が市有地と思い込んでいた市の担当者が拒否。土地は今年 7月、堺市の建設業の男性に販売された。男性は翌 8月、市側に遊具を撤去して更地にするよう求めてきたという。
公園緑地課の台帳には、資産家から土地を「寄付 」されたと記されているが、実際には資産家の所有のままになっていた。中前辰雄課長は「なぜ私有地が公園として使われるようになったのか分からない。市の土地ではないと把握した 2年前に何らかの対応をすべきだった。市民に迷惑がかからないよう男性と交渉する 」と話している。
取材に対し、男性は「宅地にしたうえで転売したい」としている。
今回の 13 号議案の採決の結果は、 36 対 1 でありました。
市議会議員 38 名、議長は採決に加わりませんので、採決に参加する市議会議員は 37 名であります。
今回の私の決断に少なからずのご意見をいただきました。
後援会や市民の皆様が、私のことを心配してくれてのご意見は大変ありがたいですが 、自分としては 他の市議会議員さんがどのように判断しようと、自分は自分。 自分が何度も 足を運び、住民の 意見に耳を傾け、人情感情的な部分の判断だけではなく、使われる 税金の費用対効果等、 考えぬいた 結果、 賛成をしたということであります。
結果として 36 対 1 になっただけであるということです。
賛成の立場として討論も しました。
以下が議長を除く、 36 人の市議会議員を前にして の、 たった一人の賛成討論です。
議長のお許しをいただきましたので、今議会上程されました議案第13号、 「土地賃貸借契約締結等請求調停事件の和解について」 賛成の立場から討論をいたします。
その前に、民主クラブ会派としての賛成討論ではなく、永野裕久一議員として、自由な立場からの賛成討論であるということを、冒頭申し上げておきます。
賛成の理由としまして、まず、現登記名義人が背信的悪意者であることの立証が困難であり、裁判が長期化する可能性が高く、そうなりますと住民に迷惑と不安を与える可能性があること。
また、仮に敗訴した場合の、費やした時間と費用対効果、また市側が元の所有者に損害賠償請求で民事裁判の提訴を検討していること、そもそもこの問題の発端の根底は、基本的に市側の不作為によって起こされた問題であり、公園を利用する住民側に責任がないということなど、以上の理由を総合的に考慮し、賛成すべきと考え賛成討論といたします。
以上であります。
今回の判断は、数学の問題のように、これが正しいと決まった答えがあるわけではなく、あくまで政治判断であります。 とりあえずは裁判の結果を待ち、この政治判断が正しかったのか間違っていたのか答えがでるのかもしれません。 また人の心の問題もあるだけに、 そういった意味では 答えがでるのが 5年後なのか10年後なのか、 またいつまでも答えが出ないものなのかもしれません。
民主主義は多数決の世界です。しかし民主主義の唯一の 欠点は過去の例から見てもわかるように、 多数決が必ずしも正しい道を選択するとは限らないということです。
私は 38 人の市議会議員 で構成される市議会で 38 分の 1 の力しかない微力な人間です。 今回の13号議案も確かに 議長を除く 36対1で否決され 、私 の微力さが証明されました 。
しかし、 少数意見にこそ正解がある場合も少なからずあるはずだと思います 。
ぶれずに初志貫徹。
信念を貫き 私を送り出してくださった市民の皆様と、自らの決断を信じて。