駄菓子屋学~ほっこり「たかさんち」

元祖子供の居場所を意識したあそびと駄菓子屋「たかさんち」の25年の軌跡とだが活等!

駄菓子屋報告書№4:効果

2021年04月05日 | 駄菓子屋報告書

 

↑駄菓子屋さんの商品紹介↑

~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~

(4)効果

①異年齢
 5年目を迎え、様々な効果が現れている。異年齢、違う学年同士はもちろん小学生と中学生、時には高校生も一緒になって、会話を楽めること。また、違う学区の子ども達との出会いの場ともなっていること。特に、私立に通う子にとっては、地元の子との交流の場、居場所として役立っているように思える。

 これは、意図してこちらが進めていることではなく、子ども達の世界では、とても自然なことであり、大人が全く介入していないところにポイントがあるように思う。社会的視野が広がることにより、様々な考えや行動をする仲間を知ることになる。「おごって」と言われたり、お金の貸し借りを経験したり、万引きについて考えたり、茶髪のお兄さんと話したり、将来を語ったり、生きる力の免疫力が高まっているように思う。

②ひとりのお客として
 駄菓子屋にとって子ども達は言わばお客である。子どもではあるけれど、店では、子どもをお客として扱う。ここに、子どもを子どもと見ない、人間対人間の関係が生まれる。これは、恐らく子ども達にとって"大人よりも優位な立場の感覚"というのを感じているのではないかと思われる。

 「いらっしゃい」「ありがとう」と言われることにより、一人前に扱われた喜びは、親子で来た幼児でさえ、そのうれしそうな表情からとってうかがえる。ここにくれば、認めてもらえる。必ず自分を見てくれる。声を掛けてもらえる。駄菓子を購入する一瞬の関わりの中に、子ども達の優越感を満足させている効果があるのではないかと感じている。

③おしゃべりしながら食する良さ
 いくら栄養のある豪華な食事も、たったひとりで食べるのと、たとえ、ちょっとしたお菓子でも仲のよい友達とおしゃべりをしながら楽しく食べるのとでは、消化や吸収の度合いまでも違うのではないかと思えてしまう。

 飲みニケーションというものがあるように、酒を飲みながらざっくばらんに商談を進めたり、会議やちょっとした集まりや話し合いの場には、お茶やお菓子があると話がはずんだりする。

 面識の薄い子同士でも話がしやすかったり、ひとりで来ても誰かしらとおしゃべり出来たり、そのうち、本音がポロリと出たり、私達に悩み事を相談したり、「ふっと」心がゆるむのは、駄菓子を食べながらということも関係しているのだと思う。

 1枚のせんべいをみんなで分け合ったり、買ったものを交換し合ったり、そんな時は、子ども達は決まって笑顔だ。心弾ませて駄菓子をほおばることが、家庭団欒の食事を取る機会の少ない家庭においては、多少なりとも救いのひと時になっているのではないかとさえ思う。

④店以外でも
 子ども達にとって、"私"というのは、学校の先生でもなく、家族でもない大人、駄菓子屋の「たかさん」という地域の知り合いであり地域の仲間なのだと思う。とにかく子ども達は、「こんにちは」「あっ!たかさん」と、よく挨拶をしてくれるので、こちらも自然な声掛けをしている。自然な声掛けというのは、その子の家庭環境や将来、学校、友達までも見据えて、また、会った時の状況に応じて、何気なく声掛けの内容を変えることである。

 簡単に言うと、夕方暗い時に会ったなら、「自転車のライトつけなよ。」とか、塾に行く子なら、「遅くまで勉強えらいね。」とか、「気をつけて帰りなね。」とか、本当にたわいもない「普通」のこと。しかし、知っている仲だから出来ること。地域の大人で顔見知りがいることの大切さ、安心感というのは、子ども達にとって、とてつもなく大きな効果があるのでないかと感じている。


 例えば、駅近くで、ポイ捨てをしている高校生に「見たよ!」と声をかけても因縁をつけられることはない。コンビニにたむろっている少年も「たかさん!」と声をかけてくれたりする。よく店に来ていた子だからこそ、自然な関わりが出来る。子供達は自分の味方には決して攻撃はしない。店以外でもこんなにも親しくなれるとは、ある意味予想しなかった驚きでもある。

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策へ続く

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり

『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
 あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!                    

第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!

 ①ショートバージョン:動画はこちらコマーシャルver

 ②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちらプロにきく

 ③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら現場の事例

.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。

駄菓子屋報告書№1:OPENまでの経緯と背景(ねらい)

駄菓子屋報告書№2:具体的な活動

駄菓子屋報告書№3:子ども達との関わり方

駄菓子屋報告書№4:効果

駄菓子屋報告書№5:問題点・課題と改善策

駄菓子屋報告書№6:今後の方向性

駄菓子屋報告書№7:駄菓子屋"の可能性

駄菓子屋報告書№8:駄菓子屋"から学べるもの

駄菓子屋報告書№9:まとめ

+№10駄菓子屋実践報告書と現在(令和3年4月)の考察

まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。

*あそびと駄菓子屋「たかさんち」ホームページもご覧ください

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あそびと駄菓子屋「たかさんち」ブログ紹介

⓪駄菓子屋日記open当時~(ブログ掲載2018年5月~2019年8月)

「1998年~2005年のたかさんち日記をリバイバル」

①駄菓子屋目線(2006年1月~2007年3月)

「たかさんちを始めて感じた子どもたち」

②17文字の子どもたち(川柳)(2007年8月~2008年12月)

「たかさんちの子どもたちの様子を川柳で表現!」

③駄菓子屋の詩(2016年8月~2018年1月)

「たかさんちの思いを詩で綴りました!」

④「駄菓子屋」名言・格言・珍言(笑)(2020年5月~2020年3月)

「店での子どもたちの会話から出た心に響く名言・格言・珍言」

⑤「たかさんち」実践報告書(2021年4月)

「あそびと駄菓子屋「たかさんち」実践報告書(平成14年時)№1~10+α

⑥「たかさんち」セレクト集+α(2021年8月~2022年1月)

「たかさんちのブログを凝縮!」

⑦だがるだじゃれ(駄菓子+かるた+だじゃれ)(2022年8月~9月)

「だじゃれ?かるた?カタログ?」で駄菓子商品を楽しく紹介!

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◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」→ホームページ

◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」動画を3本紹介!

 ①たかさんちショートバージョン:こちら→コマーシャルver

 ②たかさんち人気駄菓子・駄菓子屋の魅力など:こちら→プロにきく

 ③たかさんちを始めた訳と子どもの居場所:こちら→現場の事例

◎たかさんち人気商品ベスト3

「第一位 サッカースクラッチ:くじ付きだよ」

 
「第二位 ロールキャンディ:青りんご・グレープなど色んな味があるよ」

「第三位 モロッコヨーグル:甘酸っぱさがやみつき!

◎おうちで駄菓子屋駄菓子(ネット商品紹介)

◎おうちで楽しく→ゲーム(ネット商品紹介)



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