呉市豊浜町はアビが飛来する島として有名ですが、漁業の町としても有名です。
最盛期には、漁船数が700隻近くもいました。
そのほとんどが県外出魚であり、南は、長崎県の五島列島、北は関東地方まで出漁していました。
しかし近年では、県外出漁の制約が厳しくなっており、とる漁業から『つくり育てる漁業』への転換が迫られています。
又漁業者が高齢になってになって、漁業を辞める人が増えています。
さらに後継者不足に悩んでいます。
近年では、漁業者の大半が、近海で太刀魚を釣っています。
そんな豊浜町の漁業について紹介します。
古くは元禄のころより行われるようになったあび漁にはじまり、現在では、広島県屈指の漁業経営体数を有するまでに発展しました。
マダイの漁獲量は広島県内一です。
しかしながら、経営体の約70%が県外に出漁するという際立った特性を もっており、そのほとんどは、家族労働に依存しています。
漁業に従事する人のうち専業が92%を占めています。
漁獲量の大半はタチウオであり高級魚の鯛などは年々減少傾向にあります。
また、近年では県外出漁への制約が厳しくなっており、”とる漁業”から
”つくり育てる漁業”への転換が迫られています。
鯛の一本釣り
豊浜町の近海は、鯛、スズキ、カレイなどの漁場に恵まれています。
豊浜町の漁師は高い技術で名高い。
鯛釣りでは、網を使用せず、一本釣りで鯛をねらいます。
鯛の餌には、先祖代々伝承された疑似餌なども使用されます。
「豊浜の海をマダイで赤く染めよう」と昭和48年からマダイの稚魚を放流しています。
翌年からは、大浜沖に育成水面を設置し、魚のアパートとなる人工漁礁を沈めました。
マダイの中間育成は、昭和51年から実施し、現在に至っています。
毎年、体長1cm前後のマダイの稚魚を受け入れ、5~6cmに成長するまで育てています。そして、放流です。
マダイのゆくえを調査するためヒレカットをしたり、標識をつけたりします。
漁師たちは体調13cm以下のマダイを釣り上げると海に戻してやります。
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