先月亡き父の法事で、門徒であるお坊さんがこんな話をしました。
関東や関西地方では、自分の肉親が亡くなってもお坊さんを呼ばないで葬式をする人が増えているそうですね~。
悲しい時代ですね。自分の肉親ぐらいきちっと最後まで看取り、責任を持って見送ってほしいですね。
家族の絆、肉親との絆、今の日本はこの絆がだんだん薄れてきているんでしょうね。
昔と比べて今の日本人は豊かな生活をしているが、本当の豊かさとは、物質的な豊かさだけでなく、心と心の絆がなければ豊とは言えないし、
幸せにもなれないと思う。
親鸞聖人は、人は死ねば白骨となり、無情であるけれど、手を合わせ合掌すれば誰でも救われると教えを説いている。
私はそのお坊さんに、そんな話誰に聞いたんですかと問うと、
そのお坊さんは、関東地方?(関西かも)にすんでいるお孫さんが、私のお寺に来て、私のおじいちゃんの供養をしたいので、
お経をあげてほしいといったので、お父さんやお母さんはどうしたの、お骨は?と聞くと、
父母は実家に帰っていません。お骨はありません。父母も持っていません。
そのお坊さんは、その話を聞いて大変悲しくなったと言っていました。
私自身、基本的には無宗教だけど、残酷だな~と思って悲しくなりました。
人は誰でも老いて死ぬが、老いて死んでいく人に最高の別れをして見送ってほしいと思う。
悲しい時代は、その人の病んだ心が作るのか、それとも時代が作るのか私にはよくわかりません。
誰もが、死んだ後には、お墓に入り、その亡くなった後もを供養しなければ、その人は浮かばれないと思う。
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