広島県代表鳥(県鳥)に指定されているあび鳥について紹介します。
アビ鳥の形状
大きさは鵜に等しく、首は長く、くちばしは黒色で長く鋭い。
尾は極めて短く、羽毛は剛直である。
足は体の後方についており、褐色で水かきがあり、潜水に適している。
あびの羽色は夏季と冬季では、著しく変化する。
夏羽は背面は黒色で少し緑色光沢をおびており、各羽は先端に二個の小斑点を有し、このため背部は白色のこまだらがある。
顔とくびは、ねずみ色を呈し、くびの下方にほぼ三角大の黒色を呈する部分が ありオオハムと区別する目印となっている。
腹面は純白で体側と下尾筒は褐色である。
冬羽は、背面は暗黒色で一面に小白点が散在し、頭頸の上面はねずみ色で不判然に白色を混えている。
栗色がなくなり、他の 部分は純白である。
翼の長さは27~30cm。尾の長さは5cm 内外嘴峰(生際より)5.5~5.8cm、ふせき7cmである。
藤井格氏 撮影
あび鳥の生態
あびは、北極圏やアジア大陸の北部で夏季>に繁殖し、冬季に南下してくる渡り鳥で我が国では、北海道以南の海上に渡来する。
瀬戸内海には特に多く、豊島付近はそのなかでも最も有名である。渡来するあびの数は数千羽ともいわれていた。
あびは、漁業者に魚の所在を知らせる役割をなし、イカリ鳥、瀬鳥、真鳥、平家鳥の方言で呼ばれる。
また、別名「平家タヲシ」と呼ばれる。 昔、源平の戦のとき屋島において、あびの鳴き声を誤聞し(あびは、あたかも人を呼ぶようにオーイ、オーイと鳴く)平家の軍兵は進むべき時を間違えて進み多くの軍兵を殺されたことがる。
よって現在に至るまで平家タヲシという悪名をつけられたといわれる。
あび渡来群遊海面
あび渡来群游海面は、昭和6年2月22日、国の天然記念物に指定された。
また、渡来するあびは、昭和39年7月13日広島県代表鳥(県鳥)に指定された。
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