市川在住

読んだ本の紹介に加えて,市川での暮らしで何気なく目に留まったものごとを綴ります.ご飯屋さん,街並,風景など.

ライトノベルと小説は別物なのか?

2014-12-22 08:16:49 | 趣味(本・映画・音楽etc.)
昨年から今年にかけて,ライトノベルを集中的に読む機会があった.
ライトノベルを読んだ後に,いわゆる小説を読むと
やっぱりライトノベルと小説は違うなぁという実感がある.

では,ライトノベルと小説の線引はどこにあるのだろうか?
と自問してみても,明快な答えは出てこなかった.
というわけで,改めて考えてみようかと思う.

先に断っておきますが(というかいつもそうですが)
ここに書いてあることは,あくまで私見です.
違う考え方も世の中には沢山あると思います.
そういった色んな考え方を戦わせるのではなくて
共有できれば面白いなぁと思っておりますので
こういう考えの人もいるんやという興味本位で読んで頂き
私はこう思うという意見を共有したい場合
コメントで頂ければ幸いです.

さて,前置きが長くなりましたが,ライトノベルと小説についてです.
デジタル大辞林によると,以下のように記載されています.

「ライトノベル」
10代から20代の読者を想定した、娯楽性の高い小説。
会話文を多用するなどして、気軽に読める内容のものが多い。ラノベ。

「小説」
《坪内逍遥がnovelに当てた訳語》文学の一形式。
特に近代文学の一ジャンルで、詩や戯曲に対していう。
作者の構想のもとに、作中の人物・事件などを通して、現代の、
または理想の人間や社会の姿などを、興味ある虚構の物語として
散文体で表現した作品。

ここから類推するに,小説も文学の一形式として
そういう名前があてられた当初は,今のライトノベルのような
扱われ方やったんではないでしょうか?

デジタル大辞林っぽくまとめると当時の小説は
10代から20代の読者を想定した,娯楽性の高い文学の一形式.
散文体で表現するなどして,気軽に読める内容のものが多い.虚構の物語.
みたいに記載されるのかもしれません.

という一般論は,棚上げして私なりのライトノベルの定義を書きましょう.

ライトノベルとは,登場する人物の心情と
それに付随する直接的な行動によって,展開する物語.

経験により多種多様に変化して発現する間接的な行動や
一般的な常識或いは知識を前提とした表現が少なく
一方でその物語の世界特有の設定やその登場人物特有の設定を
前提として物語が展開することが多いため,
その設定さえ理解できれば誰でもすぐに
物語の世界に飛び込むことができるようになっている.

そして,登場人物のせりふによる
直接的な種明かしが多用される傾向にあるため,
最初と最後を読めば物語の骨格を把握することができることが多い.

とまぁこんな感じかなと.
ライトノベルは凄く読みやすいけど
主人公の気持ちをあれやこれやと考えたいので
私はどちらかと言うと小説の方が好きですね.


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